23時46分の速報です。
Chirac dit ne pas pouvoir répondre aux juges sur Clearstream
PARIS (Reuters) - Jacques Chirac ne peut répondre favorablement à la démarche des Juges d'Huy et Pons qui ont souhaité l'entendre comme témoin dans le cadre de l'instruction du dossier dit "Clearstream", fait savoir vendredi dans communiqué le bureau de l'ancien chef de l'Etat, invoquant la Constitution
Il rappelle en outre un communiqué diffusé le 28 avril 2006 par l'Elysée, dans lequel le président démentait "catégoriquement avoir demandé la moindre enquête visant des personnalités politiques dont le nom a pu être mentionné".
"S'agissant des dossiers dans lesquels il aurait été mis en cause pour des faits antérieurs à son entrée en fonction en 1995, le Président Chirac a demandé à son avocat Me Jean Veil de prendre contact avec les magistrats en charge de ces dossiers pour les informer qu'il était à leur disposition pour répondre aux questions qui lui seraient utilement posées", ajoute le bureau du président.
概容です。
“クリアストリーム”事件に関連した、Huy と Pons の両予審判事によるジャック・シラクへの証人とての喚問には応じられない、と元大統領事務所がコミニュケを金曜日に出しました。理由は憲法です。
また、2006年4月28日のコミュニケにおいて、大統領は「名前が記載されている政治人物に関して、一切の調査を依頼した事実を」前面に否定していることを強調。
「関連書類内で、シラク大統領が関与したと思われる件は、氏が大統領職に就任する1995年以前であり、シラク大統領はジョン・ヴェイユ(あるいはヴェイル)弁護士に担当する判事とコンタクトを取り、大統領は有効に提出された質問には答える用意がある、と伝えることを依頼した」と事務室は伝えています。以上
そのまんま訳ですが、意味がわかりません。アブダカダブランテスクです。たぶん、憲法がどういった形で引き合いに出されるのか、またquestions qui lui seraient utilement posées 、という言い回しの示すのがなんなのか、それがアタクシにはわかってないから、わからないのでしょう、きっと。わかるような解説が出てきたら、またお知らせします。
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翌日(23日昼)追加;ル・モンド関連記事です。
LEMONDE.FR | 23.06.07
えっと、内容を簡潔に書きますと、元大統領シラクは;クリアストリームに関する検事の証人勧告には応じない。なぜなら、この2月に議会を通った国家元首の刑法上のステイタスによれば、大統領職にあった期間の“件”に関しては喚問に答えないですむのだそう。大統領になる1995年以前の話なら、喚問を受けるということ。
RPRの偽雇用の件では、フィリボー予審判事(Philibeaux)による、シラク大統領への証人尋問は、ナンテール裁判所において秘密裏に行われる。(シラク自筆サインつきの手紙があって、この中でシラクは、RPR党の仕事をよくこなしたパリ市庁職員(女性)の昇給を依頼しているそうです)
クリアストリームに関する喚問を拒否した件も、このナンテールでの喚問で扱われるようです。憲法の67条の1 “大統領は、大統領職に関する行為について責任を負わない(トカナントカ)”に当てはめると、答える必要なし、になるのか。また人権宣言も引いてまして、16条には“権利保障、明確な権力の分離、が保障されていない、社会にあっては憲法はない(ミタイナ)” なんだそうです、はあ。
まあ、一言で言えば、疑惑されている行為のすべては、実に国家のために行ったのであるよ、ってなところでしょう。
シラクをめぐる汚職の話は、パリ市長時代に市の財政でRPR党職員をやとってた、同様に市の財政でかなり贅沢なグルメ生活を送っていたとか、とにかく気前よく税金のバラまきやってましたが、一部はジュペが責任とって有罪判決(執行猶予と政治一年停職)受けてますし、このまんまうやむやに終わりそうな気もする。でも、クリアストリームという、サルコジとド・ヴィルパンの抗争をバックに繰り広げられた、何がなんだかわからないスキャンダルは、結局ご存知のとおり、ド・ヴィルパンの失脚とサルコの勝利に終わったにせよ、もうちょっと明確なアウトラインが知りたい。
東京のシラク隠し銀行口座、仏情報局のランド将軍の手書きメモ、レバノン系“天才”プログラマーの介入、事件を執拗に追うフリージャーナリスト、、、に現大統領サルコジ、元首相ド・ヴィルパンですから、なんとも役者はそろっている。tf1がロフト(仏版ビッグ・ブラザーのリアリティ・ショー)再開するようですが、こっちのほうがストーリーとしては面白いわけです。