個人的おさらいのためであります。
2007/02/28:世界同時株安なり
2007/03/05:ユーロと円、チャート
2007/08/16:日本の夏、世界同時株安などメモ
2007/09/16:ル・モンド翻訳 いや、フランスは衰退してはいないのだが- ジェローム・ギエ
2008/01/08: ル・モンド社説翻訳;Attention, gadget !
2008/01/23: 今回のリセションはWW2以来最大のものだ;リベ・インタヴュー翻訳
2008/03/19:翻訳:ドル危機・株暴落に関するル・モンド記事2本
2008/03/22:経済危機;アグリエッタ教授の分析を聞いてみよう(仏語だけど)パート1、パート2
2008/04/14:世界食糧危機---翻訳つき
2008/05/01:世界経済秩序を揺るがす六つの危機:ル・モンド記事翻訳
2008/09/16:ブラック・マンデイ
2008/09/17:リンクだけいろいろ
2008/09/22:米国発金融危機をフランス語で読む
2008/09/24:世界経済無視界飛行
*
と、思い出したのだけリストアップしてみました。あと、バデュー・インタヴュー翻訳だとか、“蟹工船”ル・モンド記事翻訳とかもやったけど、金融危機には直接関連してないからあげてません。
アタクシがナンタラ・カンタラ書いてる内容なんざ、どうでもよろしいのですがチェックすべきは日付とリンク先です。要するに、これだけの情報があったのに、今まで何も手が打たれてこなかったということなのだ。
昨日仏共和国大統領は、初めて国民にあて金融危機についての話をした。今日内容を新聞で読みましたが、かなり的が外れている:前半はアンリ・ゲノの文章だと思いますが、まるっきし社会主義(ブッシュに倣え!)口調で、あれじゃかつてのアルレット・ラギーエだよ。
ゴールデン・パラシュートとスペキュレーションを“悪の根源/スケープゴート”にあげていましたけど、確かにそれらは、ここまで肥大したヴァーチャル/リアル金融・経済システムのなかの2要素ではあるけれども、危機の原因ではない(システミックなんだってば)。
また、新資本主義システムはおしまいだと言うだけなら、こりゃ誰にだってできる。だが、サルコジ・ディスクールには具体的方法論がひとつも見当たらない。結局のところ、構造改革は続ける。公務員数削減はもっと増やす(ベビー・ブームだってのに教員数は減らす)のだそうです。
今夜ニュースリンク集ページ見たら、多くのメジャーメディアが、仏国民の44パーセントがサルコ発言に同意なんてタイトルが花盛りでしたが、これって大統領選挙前のサルコ・ロワイヤルTV討論翌日の“意識調査”とおんなじじゃん。
たとえば、呼ばれてもいないのにジェット飛ばしてあっちこっちに出かけてくより、ユーロ圏の首脳会談でも経済相会談でも緊急に開いて、欧州金融基金を作るなり、欧州内臨時金融法なり作るなりすべきじゃない?社会主義を装うなら、ひとまず金食い虫の、たとえば国営テレビからCMなくすとか、相続税の実質チャラ新法とかなんとかの“改革”を、一時凍結して、国家出費をまず減少する方向に舵を切り替えるべき、とか思う。
すでに8月の失業率は急上昇(15以来の上昇率だそうだが)、いくらはやりだからってこんな時に、“社会主義的”スピーチをして、民営化をすすめる人も珍しいです。てか、今回の金融危機ショックの裏でマルサ改革を押し付けようというつもりかなあ、でもそしたらこれナオミ・クラインのショック・ドクトリンじゃん。
サルコの話はどーでもいいんだが、腹が立ってたのでつい書いてしまったのだったよ。。。(恥ずかしいから、フォント小さくしておく:読みにくかったらctrl と+ を押して字大きくして読んでね)
参考ル・モンド記事
エディトリアルTrès français、 Le discours de Nicolas Sarkozy sur la crise peine à convaincre
**
ニュース速報を読んでて気になったのが、プーチン・ロシアの動向。まずチャベストとロシアの接近: Chavez in Russia for arms deals それからにロシア5メジャーがボリビアの天然ガスプロジェクトに大幅参加って話をラジオで聞いたんだけど、ざっと見回したけどそれに当たるニュースはネットに見当たらない。どうもベネズエラとロシアがコンソリオムを組んで、現在政治不安定なボリビアの天然ガス開発に取り組むというプランであるらしいよ:ロシア通信社サイト(なお日本語版もあってなんと一面は「ロシアにはメラミンはない」w)Russie-Venezuela: création d'un consortium pétro-gazier avant le printemps (ministre russe)
米国ブロックが金融危機で弱体する隙をねらって、反米チェベスとプーチン・ロシアが接近の図;これまた複雑系だけど単なるアドバルーンの段階ですかね。。。。いやはや。
コメント