今月18日のル・モンド記事をやっと昨夜訳し終えました。翻訳:ドル危機・株暴落に関するル・モンド記事2本
まだ読んでなかった関連記事も大方読んで、サブプライムに始まった今回の「危機」の、それもまだまだ終わってはいない嵐の(暫定的)規模には驚くばかりです。確かに、2001年の911後、世界経済機軸貨幣としてのドル/米経済のもつ多くの問題点は、米国双子の赤字・経済グロバリ化・ジポリ地図書換え・原油価格高騰などとも関連して、多くの経済専門家・メディア・オルターONGなどによって語られてきた。2008年に起きている現象は、ドルに支えられたグロバリ新世界経済のもつ問題点が、一挙に表面化したものなのでしょう。
アラン・グリーンスパンは今回の米経済後退(リセッション)を、1945年以来最も過酷なものだと評価しています。
たとえば現在、報道ブラック・アウト状態のチベットで実際に何が起きているのか、私には何も分からない。ただ、1989年のチェンヤンメン事件を境に、中国は大きな社会・経済変革をなした。89年3月には中国チベットで政府による大きな介入があったわけですが、今回のチベットでの紛争は、新しい世界オーダー内に大きな役割を占めつつある中国の、折り目あるいは節になる出来事なのだと思います。ロシアのプーチンがチェチェン抑圧の成功をバックにロシア中央政治に登場してきたように、Hu Jintao (胡锦涛)は1989年のチベット紛争を強硬に弾圧してその政治的ポジションを固めてきた政治家です。
現在中国が有する米国債とドル外貨ストックの全体量からいって、いつか中国政府がそのドルを外交カードとして用いるでしょう。。。。。あ、これはチベット関連エントリーではなかった、、失礼。何が言いたかったかといいますと、ダライ・ラマがんばれ、なんですが、ドルと(それに次ぐ世界オーダー)に対して私たちは何ができるのだろうか、、というのは次に考えるとして、まずはナンテール大学の為替と金融システム専門経済学教授ミシェル・アリグエッタ先生による解説を聞いてみることにしました。
なお、Rue89の記事はこちら、ミシェル・アグリエッタ:これは1929年に比較しうる危機だ Michel Aglietta: "Une crise aussi grave que celle de 1929"
なお教授は、1929年恐慌時に米国の銀行は3週間のあいだ閉店休業したが、今回は国家介入があるだろう、と言ってます。
*
コメント