«DSK ou Fabius auraient pu gagner» ダニエル・ストラス・カーンかファビウスだったら勝っていたかもしれない、という極めて後出しじゃんけん的タイトルがついていますが、統計歴史家エマニュエル・トッドがサルコジ選出をビシバシ分析しています。訳してみました。
ニコラ・サルコジとセゴレンヌ・ロワイヤルはともに《空っぽの候補者》だとお書きになりましたね。高かった投票率はこの判断を変えましたか?
今回の選挙は、権力分散・雇用デフレーション・生活水準・収入の不平等という現実の国民関心事を避けながら国民の多くを動員したという、メディア-政治システムの大いなる勝利でした。選挙キャンペーンの間、2候補のニコラ・サルコジ長調議論とセゴレンヌ・ロワイヤルの短調の国家アイデンティティ議論が、現実的な経済議論に取って代わってしまった。 第二次選挙が終わった夜の、2候補の満足した様子は共犯関係を連想させます。
どのように経済問題の言及除外が可能になったのでしょう?
私にとって、(公式選挙運動)初日が大きな驚きでした。ニコラ・サルコジはルペン支持者の一部を引き付けえるのだ、という回りくどいやり方は、私にはいっさい予見できなかった。彼の不平等思考・弱者に厳しい面・コミュノタリズム・親米主義が、どちらかというと逆の価値観を持ったフランスをどうやって魅了しえるのかわからなかった。
バンリュウ危機の結果を軽視したからです。選挙運動の決定的時期である3月27日に、北駅事件が都合よく悪い思い出を再びよみがえらせてしまったわけです。
ルペンが移民が悪の根源だと説いたにしろ、それは単に言葉の上に過ぎないし、実践では国民戦線党のはエスニック問題での暴力的思想は寛容に向かっていた。サルコジは内務相という職務を利用して挑発キャンペーンを行ったわけです。
その効果は彼自身が望んだものを大きく上回ったはずだ。自分自身が作り出した無秩序に秩序を与える候補として第1回選挙に勝利したのです。
ルペンが行ったよりさらに悪いやり方で極右票を取り込んだことは、おそらくサルコジスムの原罪として残るでしょう。
この《取り込み》はどこまで行くのでしょうか?
第1回投票の結果全国図は、サルコジが、指導者と選挙民の持つ価値の相違という、国民戦線党の矛盾を受け継いでいると示しています。FN(国民戦線党)のディスクールは不平等だったが、FNの投票率は伝統的には平等-リベラルな家庭構造の強い地区、地中海沿岸とパリ盆地地区で非常に高かった。
つまり、これら選挙民は思想よりも、わめきたてる秩序の男、国家権威の体現であり同時に粗野の塊である、オマワリでありやくざでもある、ダブル効果のキャラクター (原文:le personnage, dans sa double dimension d'homme d'ordre et de grande gueule, de figure de l'autorité d'Etat et d'exemple de brutalité personnelle voyou autant que flic,) に投票したと連想させる。
サルコジは、伝統的ドゴール主義と、南米で見ることができるポピュリズムに近いボナパルト主義を結びつけたのです。
なぜ伝統的家庭構造がサルコジ票を理解する助けになるのでしょうか?
候補者のディスクールと人口のもつ深い価値との適合を図ることができるからです。パリ盆地地区と地中海周辺の伝統的家族構造は、相続の平等性(平等要素)と成人時での子供の独立(アングロサクソン国に見ることができるリベラル要素)に性格づけられる。
したがって、私が《サルコジ1》と呼ぶところの、リベラルなコミュノタリズム・減税・フレキシビリティはこれらの地区のリベラル局面に対応する。ジョレスやブリュムを引用する《サルコジ2》は平等思想に呼応します。そしてさらに、国民アイデンティティ省の、普遍的価値から脱出しエスニーとアイデンティティ・モデルに行き着いたという意味におけるペタン主義の、《サルコジ3》があるわけです。
この《サルコジ3》はなにをもたらすでしょう?
置き去りにされたフランス社会が、スケープ・ゴートの理論に結びついて過半数となったのは、これまで過去になかった。フランスの伝統とは階級の紛争です。サルコジが勝利したとはいえ、少なくとも第二回投票は第一回ほどラジカルではありませんでした。証明はできないにしろ、ドミニック・ストラス-カンあるいはローラン・ファビウスであれば勝ち得たと思う。なぜなら両者共に、それぞれのやり方で、購買力についての議論をなしえただろうからだ。
アイデンティティが問題とされるとき、左派が提示できるただひとつの回答は経済なのです。しかし、ジャン-ピエール・シュベンヌモンに助けられたセゴレンヌ・ロワイヤルは、アイデンティティ論に立ち戻ってしまった。それはサルコジ主義者言説の正当化として映ってしまった。
逆に、選挙に対する関心は、フランス国民が国家アイデンティティについて議論したがっているしるしだとは言えませんか?
ニコラ・サルコジのイメージは強く、対決と市民平和という両極面を持っています。分布地図は、FN支援者のUMP合流、あるいは小商店主たちの再動因という、サルコジスムがサルコジ自身よりも危険なのだと示している。言いかえれば、UMPはRPR(UMPの前身、シラクが設立)に、あるいはUNR(ドゴールの党)に立ち戻った。この右派ラジカル化が第1回投票の特色だったが、第二回投票は保守の、さらには自己保存主義を本質とするものだった。
左派の多くの人々は、サルコジ打倒のためロワイヤルに投票せざるをえなかったし、右派でも多くの人々がアンチ・ロワイヤルのためにサルコジに票を入れたのであって、高年齢者が年金法改正を期待してサルコジに投票したとする説は信じがたい。
それでもプレスは、今回の投票がサルコジとロワイヤルの正当性を示したと言いはっているのですが。
ラジカル化した右派に支持されたサルコジは危険なのでしょうか?
キャリアーを通じて、私の個人を判断する能力不足は証明されていると思うのですが。。。冗談はさておき、今わかっているのは、サルコジスムが、新資本主義経済に近いリベラルな傾向(サルコジ1)と、より底辺に近い中間層の平等主義と個人主義願望(サルコジ2)と、普遍主義からの逸脱(サルコジ3)を共存させているということです。この混合がどうやって固定しえるのか?その短期プログラムは、大きな不正を保持するために小さな不正をなくすものだ。気の狂った資本主義と中国の賃金圧力を考えれば、これはあまりに効果がない。
ヨーロッパ保護貿易政策にまで行き着かなくとも、サルコジ候補は共同体優先を唱えた。このアイデアを極限までもっていけば、このヤクザが国家の英雄に変わる可能性もある。
しかし、ドゴール主義よりはベルルスコーニ主義に近いマルタ島へのエスケープは、不平等政策と社会的不安の再熱化と、第1回選挙で右派が見せた、権威主義ディスクールとバンリュウをスケープ・ゴートにする戦術の再活用を伴った、暗いシナリオを予告しています。
記者:Eric AESCHIMANN
リベラシオン2007年5月10日木曜
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猫屋追記:今回の仏大統領選に関するエマニュエル・トッドの発言については以下のエントリでも取り上げています。ご参照のほど、
エマニュエル・トッド大統領選を語る、インタヴュー紹介(4月7日)
エマニュエル・トッドと仏大統領選挙、ル・モンドからクリップ(昨年12月14日)
猫屋さま、リベの長い翻訳お疲れ様です。こんな上品な議論をしていて大丈夫か、などとアジりたくなったりします。(単細胞)お天気の効果は、わかります。多分冗談でなく、人為的に晴れにできるのだと思います。オリンピックの競技中なども、利用してるかもしれません。雲の上から塩を撒くのだったかしら。
>国家企業から民間へ、と言う流実は、ユーロの為替相場にしても、金利を決めるのは欧州銀行ですし、産業空洞化にしてもフランス一国で止められるものではない。
まさかと思いますが、EU圏が、USAのように二極化になるってことはないですよね?マーストリヒ条約を単純化させて再度批准させようとかと読んだような。現金のユーロの流通量が米ドルを上回った、理由は中国が石油をユーロでこっそり売ってることや、ロシアが石油をルーブルで売っているからだとか。又、1月からEU加盟国が増えたから。基軸通貨の過渡期、国際経済と政治がちょうどシャッフルされるような今年と来年度、そこへ北京オリンピックというイベントもあり、膨大なお金があっちゃこっちゃに移動するんだろうなあ、と漠然と考えます。フランスの農業は貴重です。米原万里本によれば、ロシアでは国民がダーチャ(別荘)で日常的に野菜作りが当たり前らしいですが(エリツイン大統領夫人は、ジャガイモの出来が心配で、外遊についていったこと皆無とか)。遺伝子組替なしの農業が継続してもらいたいです。
英国もトップ交代にあたり、メディア合戦みたいですね。私の妄想ですが、流され易いことを避けるためにTVも新聞も見ないことは効果あるのかどうか。日本では、新聞取ってませんでした。ネットで読めるので。紀子妃ご実家では、TVを持たないのが話題でしたね。だらだらとすみません。
投稿情報: 悩める羊 | 2007-05-12 22:11
悩める羊氏、
エマニュエル・トッドの記事紹介と翻訳はだいぶ前から(時々)やてたんですよ。統計と歴史の専門家なんで、普通の政治専門家とは別の、さめた同時に新しい読み方ができる人物なんですね。
世界的動きとしては、あい変わらず、エマニュエル・トッドが予見した米国の(ロング・スパンでの)転落と、中国の台頭、中東・近東の政治不安定が続いて、これからの世界資本はどこに本拠を移動するのか、あるいは本拠なしでただひたすら投資と資金回収を繰り返すのかもしれないけれど、アタクシ自身が欧州にいるためかも知れませんが、読めないのは欧州+ロシアのこれからの動向であります。おまけにロシアのオリガルクの多くがイスラエルに移民しました。ロシア・オイルとユダヤ金融資本のつながり様なんて、怖くて誰も話題にしないけれど、いろいろ動いているとは想像できるよね。
と、こちらもだらだらしてしまいましたが、TVはミーハー系と、アルテの超文化系だけ見てます、はい。あとはネットで仏新聞眼を通すぐらい。日本のウェブプレスもNYポストもガーディアンもこの三年ぐらいはほとんど読んでないな。それでも本読む時間が作れなくて困っています。
投稿情報: 猫屋 | 2007-05-14 02:07
猫屋さま、ロシアはEUに入りたいのかと思ってました。だってトルコより欧州っぽいでしょ。ドイツからエカテリーナ女帝も出てるし。首都をモスクワからサンクトペテルブルグに移すという噂も。それともロシア帝国復活をめざしてパイプラインまっしぐら?すぐ壊れたりして。ドイツ製なら大丈夫そうですが。EUはほぼ親米に衣替えしたのでは?EUは中立にしてたらEURが勝手に基軸通貨になってくれるような感じでしょうか?プラザ合意みたいに何かありそうでは?読むそばから忘れるんですが、ナポレオン辺りでも大衆操作はしてたように思います。絵で。ローマ法王もギリシャ正教と和解したり精力的ですね。ブラジル行ってすごい人気でしたね。以下ご存知かもしれませんが、思い出した文章です。
「1993年にチョムスキーが著した『メディア・コントロール』。以下は益岡賢氏のホームページよりの引用です。近代政治において最初に世論操作を行ったのは、1916年に「勝利なしの平和」を綱領に掲げて大統領に就任したウィルソン政権である。当時国民は極端な平和主義者で、ヨーロッパ戦線への参入など全く考えていなかった。そこでクリール委員会と呼ばれる政府の世論操作委員会を設立して、平和主義だった国民を、6カ月後にはドイツ人をバラバラに引き裂き、参戦によって世界救済を願う病的なまでの主戦論者に変えたのである。」
投稿情報: 悩める羊 | 2007-05-15 19:49
悩める羊氏、
コメント掃除しておきました。あまりのサルコジ・ブームなんで余計脱力、おまけに税金問題等、なんだか足元に火がついてる状況でありまして、ブログにかける時間ないし、ということでこのブログのレクター数も、はあ、かなり少ないようなんでご安心ください。
えっとお、困ったな。いちおうチョムスキーについてお返事。構造系言語学者としての仕事は仏語習ってたとき、ちょっとお世話になりましたが、政治学の方ではひとつも読んでないんでナントモいえませんですが、ウイルソンについてのその引用から言うと、なんかあんまり賛同しかねるように思います。チョムスキーよりボードリアールのほうが面白いし、本質をついてる。単なる《メディア・コントロール》でいえば、ヒットラーが横綱でしょう。スターリンもいるしさ。アメリカの人ってアメリカだけで世界ができてると考えてるからしょうがないけど。
投稿情報: 猫屋 | 2007-05-15 21:44
猫屋さま、お掃除ありがとうございました。大統領就任式?のライブを見ていて同じく脱力でした。BBCWorldが、あの就任式をライブで同時放映してましたが、独ではライブしてなかった。マーケティング、まさにそんな感じですね。あの大統領選挙って明治維新くらいのインパクトあったのでしょうか。6月も注目ですね。
>ボードリアール
バックナンバーブログを斜め読みしました。難しい。正統派哲学者という感じですね。こういう対話の伝統をすっ飛ばして、行け~成果主義!みたいな国にリフォームされうるんでしょうか。新閣僚発表が昨日ありましたが、TVの説明が聞き取れませんでした。結局社会党から1人入ったのですか?
トリビューンとロイターが買収されたそうです。カナルなどフランスの独立系メディアはメディア再編、グローバル化から保護されうるんでしょうか。
投稿情報: 悩める羊 | 2007-05-20 01:38
ふーむ、インパクトはこの秋ぐらいにならないと見えてこないように思います。
社会党から内閣に入ったのは、外相(国境のない医師団)のクシュネール。あとはごみみたいなもんだけど、貧乏人担当官のエマウスのマルタン・イルシュがちょっと異色。トロイ作戦というか、、あとで紹介するつもり。
トリビューンとロイターも買われちゃいましたか。。マードック系なのかな?(あとで調べます)こちらでは表立っては出てこないけど、出版のほうはもうかなり再編成されちゃってますね。あとは時間(とレジスタンス)の問題でしょう。
投稿情報: 猫屋 | 2007-05-22 01:24
猫屋さま、ソースはこちらです http://www.melma.com/backnumber_45206/
宮崎正弘の国際ニュース早読み5月16日より抜粋
日本でもテレビ朝日の株式を買い占めていたマードック。かれの率いる「ニューズ」社が老舗ダウ・ジョーンズを買収しようと画策を始めて
日本のマスコミが一番影響をうけているNYタイムズはAIGグループのグリーンバーグ前会長らによって株式が買い集められている。
ニューズ社のルパート・マードックがダウ・ジョーンズ(DJ)のザニーノ最高経営責任者(CEO)に買収を持ちかけたのは3月29日だった。
買収提案は5月1日に公になった。このためDJ株をめぐる「インサイダー取引」の疑惑も浮上している。
カナダの情報サービス大手「トムソン」(実態は米国の会社)が、老舗ロイターを2兆円強で買収することとなった。
新たな統合会社「トムソン・ロイター」は、金融情報シェアでトップにたつブルームバーグを抜きさり、いきなりトップに躍り出る。このトムソンのロイター買収劇は、いわばスケール・メリットを狙った新日鐵型合併であり、お互いの特色を補完できる意味で体質強化型M&Aのモデルケースとなる。
老舗シカゴ・トリビューン紙やカリフォルニアの巨大紙「ロサンゼルス・タイムズ」を発行する新聞グループ「トリビューン」社も富豪のサミュエル・ゼルに売却すると発表した。
買収金額は9600億円で、米国メディア界の買収では過去最大となる。
2006年春には業界第二位だった「ナイト・リッダー」社がマクラッチーに買収されている。ETC
投稿情報: 悩める羊 | 2007-05-24 00:46
なるほど、
すでにイギリスの新聞の一部もマードックの手におちたとどこかで聞きました。今までは外資が入りにくかった日本でさえそうなのだから、フランスで今起きているテレビ・出版・プレス再編成と、新大統領就任というある意味でのパラダイム・チェンジ(ドゴール主義、つまり仏の米パワーからの孤立主義からの逸脱)が同時に起きている国内事情とあわせて考えるとオボロゲながらですがアウトラインが見えてきます。ル・モンドのコロンバニ社長職継続を、株主の一人である左派週刊誌ヌーベロプスの社主が主張しているのも、このセンで読むと理解できます。貴重な情報提供、感謝します。
投稿情報: 猫屋 | 2007-05-24 01:02
猫屋さま、私の中ではまだジグソーパズルはできてませんが、(知識不足で)猫屋式仮説、期待しております。監視社会ですが、英米にある監視カメラの数はすごいらしいですね。加えて独やスイス国境にもあるんだとか。日本の新幹線の駅改札口や東京駅改札口にも大勢の監視官が、踏み台に立ってるのご存知でした?こちらはレトロですね。遠距離は絵種論で?日本は5月から三角合併とかいう外資株と日本株と紙切れのお取替え、という法が施行されたので、主な日本企業の大株主あるいはオーナーが外資になる可能性があるらしいです。
田中うーさんによれば「プーチンは、米英中心の「海洋勢力」が、ロシアや中国という「大陸勢力」を包囲・弱体化するという、イギリスが考案した地政学の攻略の構図を意識し、長らく包囲・弱体化させられてきた大陸勢力が結束し、エネルギーを武器にして、米英を弱体化させるという、地政学的な逆襲の戦略を採っている。
新カルテルがOPECと異なる点は、OPECが産油国のみの談合体だったのに対し、新カルテルの談合には中国やインドといった非欧米の消費国が参加している点である。OPECに対しては、大口の消費国が結束して対抗し、OPEC以外の産油国からの石油輸入を増やしたりすることでカルテル潰しができた。だが新カルテルでは、欧米諸国が結束してカルテルを潰そうとしても、カルテルの側は中国やインドにガスを売ればいいだけなので困らない。」
英米VSロシア中国インド、EUは中立、3極の資源争いですか?
フランスの経済がなぜここまで悪くなったか知らないのですが、ENA出身フランス人がこのまま指を加えて見ているのかどうかも不思議です。
昨今のフランスのドル箱輸出は何の産業でしょうか。ずっとファッションと観光と農産物輸出と思ってましたが。
お役に立てたら幸いです。日本では、3万誌近いメールマガジンが無料で発行されており、最近では、ブログもかなり盛んです。
1996年、日本人として初めて、ロシア外務省付属モスクワ国際関係大学(MGIMO)(*1)を卒業。政治学修士。という北野幸伯のメルマガも
興味深いネタがありますよ。その他信長がバテレンと如何に交際していたか、銃と引換えに日本人を奴隷として渡していたキリシタン大名がいたという記述には驚きました。(ソースは宮崎正弘)
◎ロシア政治経済ジャーナル
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国際評論家小野寺光一の「政治経済の真実」
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Japan on the Globe-国際派日本人養成講座
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投稿情報: 悩める羊 | 2007-05-24 14:58
羊氏、
おお、広大な情報野!
このごろ日本語の情報は数個のブログを見て回るぐらいしかしなくなっちゃいました。時間がたりませんねえ、こうなると。
エネルギーについて言えば、ロシアの持ってるカードはこれしかないんですよね。ロシアのEU加入、まだ20年ぐらいは不可能でしょう。
プーチンは次期大統領にはなれないはずなんで、今のところは状況見でしょう。あとブレアの野心が心配。中国の米国のっとり作戦もこわい。OPECにはいっさい力はありません。米国が骨抜きにした。ロシア・中国・インドが協同するのには限界があります。国境を共有する核保有国です。また米国は表立って言いませんけど、南米のエネルギー・ポテンシャルもかなりなもんです。
投稿情報: 猫屋 | 2007-05-25 13:38
猫屋さま、ジャパンハンドラーズ http://amesei.exblog.jp/
にもなるほど、と思うネタがあります。日英同盟を解消したから英国は覇権国をすべり落ち、米国は、まだ日本を属国としているので覇権を保ってるんだとか。中国は米をのっとりできるでしょうか?日本を乗っ取ることが目的かと思いましたよ。ロシアと中国なら、いい勝負かも。中国は、少なくとも、宗教において結束することはないので内部分裂は激しそうですね。中国人は1人だと強くて3人寄れば既に分裂するとか。
日本人は逆で複数の方が強いのだとか。南米のチャペス大統領とかですか?あまり知らないのです。
投稿情報: 悩める羊 | 2007-05-30 15:49
どもども、お返事が遅れてゴメンナサイの猫屋でがす。
なるほど、なるほど。
まあ、日本は巨大ATMとして生かさず殺さず、最後まで利用するんでしょう。おまけにアメリカさまのやった民主化政策成功例として貴重だしね。あと南米全体での米国“外交政策”はこう言っちゃ申し訳ないけど、面白いです。うーちゃんも依然書いてた気がするです。
本音を書くと、米国にも日本にもあんまり興味がないんです。魅力ない。ミス・ユニバースになったお嬢さんの写真とか見たけど、なんかなー。ではでは。
投稿情報: 猫屋 | 2007-06-01 22:32
猫屋さま、日本ATM、言い得て妙ですねえ。日本に興味がなくても、日本が戦争に巻き込まれるとか大地震とか、何か大きなことがあれば、関係ない、ではすまないもので。ある程度は追っています。
きょうフランス人女性と、申固持氏は、そんなに米が好きなら米へ移民して、米大統領をめざせばいいじゃん、と話してました。
トルコのなんたら銀行の株20%がCitibankと読んだので、EUに入るかものトルコにもしっかり米資本は入っているんだなあと。そういやドイツにもCitibankが多いしブリュッセルの駅前にもCitibankがドンと建ってます。フランスにはあまりないですが。HSBCは多いですが。
選挙で社会党はボロ負けなのかしら?大統領の権限使いまくりの現状に対し、あえて異議を唱えるマスメディアはないんですね?
投稿情報: 悩める小羊 | 2007-06-02 21:51
日本は、家族と友人と温泉と、食と歌舞伎と奈良・京都と、、あとはいいです。ってか、なくなると里帰り先がなくなるんで困るのはたしかですが。
パリのシティバンクは銀行窓口業務は撤回したようです。前は両替率がいいんでシャンゼリゼで換えてたんだけど、今は企業とエクスパットだけ相手にしてるんじゃないかな。
左派系メディアで今目を通しているのは、リベ・ヌーベロプス・カナールアンシェネ、マリアンヌを時々、あとル・モンドの経済系記事とかです。リベでは編集長ロラン・ジョフランの社説とTV批判のシュナイダー(TV5のarret sur image の人)が面白いです。あとはジャーナリストの個人ブログね。
投稿情報: 猫屋 | 2007-06-02 23:35
猫屋さま、TV5シュナイダー氏の顔を知りませんが、これは何曜、何時のプログラムでしょうか?ジャーナリストの個人ブログって無論フランス語のですよね?仏系友人に、ここで見た仏語ブログを教えてあげたらとてもおもしろいって喜んでました。(この人はフランスに来たことが1度もない母国語仏語の人。ちなみに日本語もわかるので、猫屋氏ブログも紹介しておきました。)
ところで、申氏が素晴らしいとか有能とか、EUの為にたつとか、洗脳?というか誤解?している母国語独語、英語堪能、仏語少々の友人がいます。どうやったら目がさめるんでしょうね?いい人なのに、がっくりしちゃいました。
投稿情報: 悩める小羊 | 2007-06-05 23:48
えっと、シュナイダーじゃなくてシュナイダーマンでした。ゴメンナサイ。元ル・モンドのTV批評記者でしたが、今はリベで書いてます。
番組はウェブ・サイトで見れるはず
http://www.france5.fr/asi/
個人ブログは以下
http://www.bigbangblog.net/rubrique.php3?id_rubrique=1
仏語だったら、リベかオプス読めばいいし、英語だったらガーディアンでも読めば少しは実情がわかるかも、です。でも本当は英国よりスイスやベルギープレスのほうがいいと思うけど。。。FTとかフィガロ読んじゃあだめですが。
投稿情報: 猫屋 | 2007-06-06 00:29
猫屋さま、ブログ紹介していただきありがとうございました。読みやすいレイアウトですね。ベルギープレスについて無知ですが、これはベルギーメディアは一般に中立って意味ですね?
PhD持ってる知性が岩のように信じていることを翻すのは、とても困難です。いちおう、時々リベとかのここの引用で、そーだそーだ、と思う反対意見記事を、送ってあげたりはしますけど。
投稿情報: 悩める小羊 | 2007-06-06 14:08
えっと、欧州に関しては(日本も同様だと思いますが)“中立”ジャーナリズムってないんだと猫屋は解釈しています。“なるべく”ってのなら、陰謀説に行かないとかでのフェアネスはあると思いますが。。
PhD持ってても、困った教授はたくさんいます。LAISSER LES VIVRE COMME ILS ENTENDENT じゃないでしょうか。
投稿情報: 猫屋 | 2007-06-06 14:34
猫屋さま、
ジャーナリズムについても全く素人ですが、なるほどです。おぎゃーと生まれてから、教育という名のものほとんども洗脳かもね、と知人と話してました。
すみません、
>LAISSER LES VIVRE COMME ILS ENTENDENT じゃないでしょうか。
は、ほっとけ、ってことですね?
友人は教授じゃなくて若い官僚です。多忙だから余計じっくり考える暇がないんでしょうネ。気の毒。そもそも、男性が、女性にあれこれ意見?されるのも好きじゃないでしょうし。同時通訳のスピードで議論されたらとてもしんどいのでやりません。いつの日か、気がついてくれたらいいのにと思うことにします。(無理かもね、周りもそういう人々でしょうから) 米国化がいいことだ、発展することだ、と、どうして信じることができるのか、、、フランス人が英語ぺらぺらの国になることを欲す?SFみたいです。陪審員制度やら保険、農業やら、又外圧があるようで。
日本の7月の選挙も騒がしいみたいです。
投稿情報: 悩める子羊 | 2007-06-07 00:51