11日はちょうど311後1月ということで、何か書こうと思ったのですが、東電・政府・安全院からの明確なメッセージはなく、あったのは原発事故レベルを7に引き上げる、という宣言(なぜか選挙後)ばかりで、一日に2回大きな地震があった。レベル7は「深刻な事故」(放射性物質の放出量が数万テラベクレル以上)だそうですが、1テラベクレル=1兆ベクレル=1000ギガベクレル=100万メガベクレル、つまり、そのまた数万倍というか。。。
で、きのうは起きてることのメガあるいはテラあるいは京(けい/兆の1万倍)的重大さに、考えをまとめられず結局何も書かずに終わった。
では、翌日になって考えがまとまったのかというと、それもない。相変わらずヨドンダままなのですが、東電あるいは政府機関以外で、情報の組織化や情報のグラフィック化などが進んでいる。アタクシが見ても“ブタ真珠”ですが、ここにクリップすることで、また誰かが見るかも知れないし、アタクシの頭の中をもう少し整理できるかもしれない。続けてみます。
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アジア圏地震リスト:Earthquake List for Map of Asia Region
11日 6.8 08:16:13 EASTERN HONSHU, JAPAN
6.2 23:08:16 3 NEAR THE EAST COAST OF HONSHU, JAPAN
12日 6.0 05:07:42 EASTERN HONSHU, JAPAN
今日のマイクロ・シーヴェルト:micro sivert
ZAMG(福島第1情報ページが変わったようです):Accident in the Japanese NPP Fukushima: Weather today, spread of radioactivity とタイトルは英語化してくれてまずが本文独語(うっ)。12・13・14のヨウ素131気団予報図が出ています。アニメーションはここ
たしか日本気象庁は世界に誇るスーパーコンピュータもってたはずですが、1ヵ月してもこの手の予報はやってない。これは政治的判断でしょうから、一般市民がチクチクいじめて出させるよりしょうがない。あれだって税金で買ったのだから、国民のものでしょう。まあ、シュミレーションはしてるだろうが公表しないというのは、宝の持ちぐされ(speediもそう)。
以上GMT10:31
なお、右マンガは本題となんら関係なし。Chimulus 氏のところから借りてきました。
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以下はアタクシが見つけたものと、パリ在住の作家のかたに教えていただいたものの福島第1関連新しいリンク集です。順不同。
各種数値をグラフ化したもの(各国気象庁へのリンクなどもあり、かなり幅の広い情報が集まっている):福島原発原子炉の状態 原子炉の放射線量 原子力保安院発表情報を日々まとめたページもできた:原子力保安院による報道資料
京都大原子炉実験所研究員が主体となる(という紹介でいいのかな?)原子力安全研究グループの情報サイト(英語版あり)。メンバーは今中哲二、海老澤徹、川野真治、小出裕章、小林圭二、各氏の京大5人衆。
原子力対策本部が提出した4月9日17時における情報(PDF):平成23 年(2011 年)福島第一・第二原子力発電所事故について ←全172ページです。
ネイチャー記事日本語訳:英語圏の総合科学誌「ネイチャー」の福島原発事故Q&Aの日本語訳(Part 1)
放射能汚染と農業への影響を追う:みまもりファームの栽培日記
4月10日付けPDF15ページ:原子力工学研究者からのメッセージ ←東工大大学院教授の方々によるもの。1号炉、2号炉、3号炉と炉別に解説あり。
右はstudy2007氏がブログに掲載した:福島第一原発 50km以内からの避難の目安についての地図。他にも、《福島市と郡山市の学校の放射線量率について》、《避難のやりかた》など有益な情報が多いので、まだ御存知ではない方がいたらぜひ:転移性肺癌の1寛解例に関する研究のブログ
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本来アタクシのフィールドはフランスなわけで(と、エラソに言っても住んでるだけの話なんですが)、フランスからの情報を発するのがもっとも有意義なんでしょうが、そこまでなかなか行き着かない。ちょっと作戦練ってみる。
一ヶ月が経っちゃった。でも、とんでもなく長い時間が過ぎたようにも思えます。下は「Oh! Putain.」 そうとしか言いようがない当日TV画像です。
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次ログ、ル・モンド翻訳を用意中です。GMT00:15
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