タイトルに挙げたように、海洋データ英語版が出てました(pdf):Impact on marine environment of radioactive releases resulting from the Fukushima-Daiichi nuclear accident
ざっと目を通しましたが、いつもの「わけわからん」でありますが、分かる人がもう一人でも多く読んでくれることを願ってのリンクです。
これは同じくIRSNが4月8日在日仏人に宛てたメッセージ(pdf):Informations pour les résidents français au Japon 東京地区での放射線移行グラフ(3月15日より)や、どう放射線がパナッシュ(雲状形態)をなして移動し、どう地上に落ちるかのグラフィック、福島第一周辺の汚染度地図などもあります。このメッセージは、日本にいる(登録している)仏人に直接送られているはず。
追記
これは6日におけるIRSN福島第1情報:Situation de la centrale nucléaire de Fukushima Daiichi au Japon - Point de situation du 6 avril
30日の日本語版PDF: 福島第一原発事故の放射能放出が及ぼす超遠距離におい ての影響 ← パナッシュ(放射線雲)を気団と訳しています。全4ページ弱、セシウム137の予想図があります。
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今日の昼頃から時々目を通すNHKWorld のライヴが「外人にもわかる日本文化」 版やめて、Special programming nowを繰り返して流してる。日本語番組を英版にしたものだが(有料衛星放送ないし、元番組はここ仏国では見ることができない)、これまでのNHKの説明とは大きく変わって「心配いらない、大丈夫」系先生方もいないし、安全委員会のマツウラさんが直接図で示されたメルトやメルトダウンを、温度は2700度とか説明してたり、「最悪シナリオ」も話題に出てた。日本の皆様(people)もしっかりこれ見てるんだろうか。
これってマジ・ヤバクネ?
しかし、飯舘の子供たち、いまでもあそこにいるんだろうか。
東京生まれパリ在住のデラシネなアタクシでさえ、農業やってる人の土地や隣人たちとのつながりは、熊本にいる友人家族を見たりして、幾分かは想像できる。家/家族と土地がすべてで、極めて保守にならざるを得ないんだけど、かつて食い詰めた農民は(アイルランドであれ、日本の東北・北海道であれ、)とんでもない遠地まで移民して行った。
爺ちゃん・祖母ちゃんは仏壇と一緒に家に残って、子供や孫が時々帰ってくりゃあ、いいんでねえの?とか、余計なお世話も承知で、思ってしまった。そうやって、少なくともこれまで、種は生き延びてきた。
たぶんテプコは大株主メガバンク系のアドヴァイス受けて、キラー弁護団集めて対策練ったんだろう。これは(これも)、大型資本と雇用とエネルギーの、そして“搾取”される多くのシヴィリアンの戦いです。
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親方NHKが「最悪シナリオ」を語る2011年の春。あしたは311から一ヶ月目。
It's the end of the world as we know it, and so What ?
こんにちは。
フランスの電力公社や国営のアレバの広告事情について、教えていただけたらと思います。
現在、日本では事故による自粛で、電力会社の広告をほとんど目にすることはありませんが、それ以前は、「原子力はクリーンエネルギー」という原発推進のメッセージ広告を日々聞かされてきました。私はあれを「ビッグブラザー」による世論誘導だと思っていまして、先日、電力会社やガス会社のような独占企業は、広告を禁止・規制したほうがいいという趣旨のつたない文章をブログに書いてみました。
http://d.hatena.ne.jp/box96/20110410
そこで気になったのが、原発大国の「共和国」事情です。フランスの電力公社やアレバも、日本の電力会社のようにさかんに原発推進のメッセージ広告を発信しているんでしょうか。それとも、そうした国営企業については、なんらかの広告規制が存在するんでしょうか。
いきなりややこしいことを聞いてしまって恐縮ですが、教えていただければと思います。
投稿情報: box96 | 2011-04-11 10:35
アレヴァのことは気になっててログにしようかと思ってたんですが、あの会社のことはあまり知らない。今の女社長さんになってから「クリーン・原発」キャンペーンを繰り出してます。
ただ、ビッグ・ブラザー内でも「権力闘争」というのがある。サルコは女社長を追い出そうといろいろ手回ししたけど、女傑の社長さん(もとミッテランのシェルパ=情報あつめ、か)だった人で、アレヴァをEDF仏電と合併させたい政府の意向を突っぱねてるようです。
あと、欧州全体がつよい反「原発」に振れていますから、少なくともいくつかの原発は廃炉ということになるでしょうが、アレヴァは原発廃炉技術も持ってるのでいずれにしても商売にはことかかないでしょう。
きのうは東京でも「反核デモ」に一万5000人が参加したとか。。。
プレッシャーかけないとまたまた「ショック・ドクトリン」津波に呑まれますので、心してかからないと(日本でもフランスでも)と思います。今起こっているのは、いろいろな意味での「世代交代」なんだ、と思っています。「アメリカ・独裁者・原発etc.」 石原某が続投というのはアレなんですが。。。
核ビジネスのことはもう少しねってから書きます。
投稿情報: 猫屋 | 2011-04-11 11:38
レスどうもです。
アレバの社長はやり手で有名ですね。
アメリカCBSのニュースレポートでは、「アトミック・アン」と呼ばれていました。
核ビジネスの広告事情についても、機会があったら記事にしていただけたらと思います。
あの78歳の老人がまたしばらく当方の上司になるというのは憂鬱です。
投稿情報: box96 | 2011-04-11 11:54
あのジジイが。。。ご愁傷様としか言いようがない。
こちらのサル様もル・ペン化しておりまして大変ですが。。。
日本からの難民・特に子供を引き受けたいという仏家庭も多いようですけれど、今の内務相ゲオンが、大幅外人追い出し作戦してまして、長期ヴィザはまずとれないだろうと思います。
来年5月が仏大統領選挙で、「最悪シナリオ」の場合はマリンヌ・ル-ペンと米新大統領サラ・ペイリンで平和的女子プロレスでもやってもらうしかない(悪い冗談ですが)。取り巻くギャラリーは、ベルルスコーニとカダフィとプーチンとナタニヤフと石原某。。。ため息でます。
投稿情報: 猫屋 | 2011-04-11 13:19
フランスのロマ追い出しはこちらでもニュースになっていました。憲法裁判所もけっきょく追認したとか。
リバタリアン的なサルコジとナショナリストのル・ペンとは政治的スタンスがちがうと思っていたんですが、移民政策はだんだん似てきましたね。
5年くらい前、イタリア人の映画監督ナンニ・モレッティが「友人のフランス人たちに会うときまってベルルスコーニのことでからかわれ、イタリア人にはまともな政治ができないとバカにされる」とひたすらぼやきつづけるセミドキュメンタリーを撮っていましたが、もはやフランス人もイタリアの政治状況を笑えないのではないでしょうか。
投稿情報: box96 | 2011-04-11 14:10