今日の目玉はル・モンドに仏語訳版が掲載されてたフランシス・フクヤマ国際経済学教授の記事。書き出し読んだところで、内容も変に経済マクロが、、とかの専門用語もないから訳そかなと思ったけど、でもロング・バージョンは3ページもあって、とうてい無理。要するに25年以上続いたリーガン以降の米国ドル経済政策はウォールストリートの崩壊とともに終わった、てなことを米軍事政策なども織り込んで解説している(と思う;って、まだ全文読んでないのよ)。ひとまずル・モンド版と全文ニューズウィークの原文をクリップ(NW日本語版で訳されるといいね)。アメリカ株式会社の崩壊 だって。
こちらはニューズ・ウィークの英語原文:The Fall of America, Inc.
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国家の企業化ってのは、パリ第10大学で教えてるアグリエッタ教授もフォンダシオン・コペルニックでのインタヴューで言ってたですよ。残念ながら該当記事は経済専門すぎで歯が立たず全部読めなかったのだった(なお、これはレゾ・ネットで拾ってたですが、経済専門人にはおすすめ):La crise financière : entretien avec Michel Aglietta
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次はさっきカオスモス氏がメールでアラートしてくれた(サンキュ)、ル・モンド掲載スラヴォイ・ジジェクの仏訳記事です。ウォール・ストリートの階級闘争:これもまだ全文読んでない。
追記:英語版をロンドン・リヴュー・オブ・ブックにて見つけたのでクリップ
Slavoj Žižek:Don’t Just Do Something, Talk
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なお今夜のおまけ:カナール・アンシェネでも記事になってましたが、10月3日にベルシーで始まった“Fête de l'aapprentissage / 見習いのフェスティバル”の初日に、ヨーロッパ中からの参加者を含めた一万二千人の若い衆を前に、開催側がサルコ仏共和国大領領が挨拶しに来るとアナウンスのあと聴衆から大いなるブーイングがあがった。現場にいた大統領たちは大慌てで、結局エリゼ宮での欧州G4会議準備に忙しいという言い訳を見つけて、大統領参加キャンセルしたわけ(詳しくはカナール読んでね)。映像貼っておきまする。
Les apprentis huent le nom de Nicolas Sarkozy
par lemondefr
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これも:ヘアスタイルも服のチョイスもなんだか68年風に変えたセゴレンヌ・ロワイヤルの写真。時計もアクセサリーもなしですね、Change したくなる気持ちはよーく分かる:Good luck !
記事のクリッピングご苦労様です。
ただ
Fall もChuteも
崩壊という意味って無いですよね?
原文でも、崩壊しているのはウォールストリート
(そしてそれが主導してきたレバレッジ資本主義)
であるわけですけれど。
むしろ凋落 では?
投稿情報: Simon | 2008-10-10 01:07
どもです。
まあ恣意的非営業翻訳なんでお許しあれ。
この25年以来続いてるアメリカ・自称民主主義カムパニーの、、、語呂としては崩壊がいちばんぴったりくるです。カミューの同名小説タイトルの訳は転落だったと思う。まあベルリンの壁もそうだったですが、崩れ落ちるのよね。で、崩壊;あるいはシステム・ダウン。物質的ニュアンスがありますでしょ。凋落では観念的、あるいは文学的(太宰治の斜陽的)で意味合いとしては弱いと個人的に思う。
投稿情報: 猫屋 | 2008-10-10 01:28