まず画像から、全長28キロの予定がかなり短縮されたのは知ってましたが、映像は今日になってウェブで始めてみた。これは画像ニュースサイトLaTeleLibre.fr が取材したパリ16区でのリレー風景。
最終地アルレッティ競技場になんとかたどり着たところで、柔道家ダヴィッド・ドゥイエが持つ聖火を中国スタッフの一人が消した画像とドゥイエの証言。france2の映像です。
なお、聖火が消されたのは2回目だったと思う。またfrance televisionのカメラマンはCRS(機動隊)にかなり乱暴に殴られている。
聖火を囲い込む形で“伴走”してるブルーのジャージランナーたちは、中国大使館つき護衛。またリレーのオーガナイズもパリ市庁舎でのセレモニー中止も、中国側の判断だそうです。内務相アイユ-マリの発言など聞いてると、チベット旗没収も周辺の規制も、中国サイドの指令で行われたと想像できる。なお、フリーチベット集会のあったトロカデロ人権広場ちかくの地下鉄イエナ駅ではかばん検査が警察によって行われてチベット旗や手錠五輪の黒旗は押収されていたようです。また拘束されたデモ参加者は警察署で仏警視と中国当局者の尋問を受けたと言ってる。
最後は、これからリレーが始まるサンフランシスコはゴールデンゲイトでの7日の行動。SHAFT!
NYタイムズの記事によると、聖火リレーはCoca-Cola, Lenovo と Samsung Electronics がスポンサーでそれぞれ想定1500万ドル提供してるそうでありまして、スポンサー様のご意向(あるいは契約破棄)が得られないとリレー中止は簡単にはできないわけだ。まあロンドンとパリの様子を見れば、このスポンサリングはダメージにはなりえてもポジティフな宣伝効果は得られそうにはない。いや、中国本土で盛り上げりゃあいいわけか。巨大市場だもんなあ。商売商売。
だいたい1936年のベルリン大会で始まった聖火リレーの発案者はかのゲッペルスだそうでありまして、この逸話自体がオリンピックというのがプロパガンダのためのすぐれた“装置”であることを示してると思います。おまけにオリンピック自体が巨大な商業イヴェントになってしまってる。
この“プロパガンダ装置”を使って、中国は、ネオ資本主義の新しいリーダーとしてのデビューを飾るのか、あるいは市民の後押しを得た“国境を越える人権派”がこの“装置”を乗っ取って、ネオコム(ネオ・コミュニスト)の軌道を(いささかでも)変更させることができるのか、このプロテストの勢いに乗ってダライ・ラマは中国当局との話し合いまで行き着くことができるのか。そのうえ、オリンピックの成功あるいは不成功は、中国共産党内部での抗争にも大きく関わってくるわけですね。
下は、ル・モンドによる分析。中国内のふたつの流れ、つまりワールド・スタンダードに向かって中国を自由化しようとする流れと、ナショナリズムを武器に世界のほうを中国モデルに引き寄せようとするネオコム(新共産主義)との対立を書いています。
国内的には、ベトンクール救助に金使いすぎ、その上原子力発電・エアバス・TGVを中国に売りたいし北京にも絶対行きたいサルコの中国マンセー姿勢を世論は変えさせることができるのだろうか。。。と、この話は8月まで続くのですよ。
「この10年来私達は、ほぼチベッ全域で繰り広げられるデモンストレーションと抗議運動に直面し、さらにはいくつかの中国都市部で学生による運動も起こっています。」
猫の垂れ流し訳には読者がいるの? 未校正を口実にするのは勝手だが、たとえ興味があるテーマでも、俺はこの主述が捩れてる一行目を見ただけで書き手の能力を疑うし、少なくとも読む気がうせるがね。
投稿情報: kaa | 2008-04-14 15:13
Depuis le 10 mars, nous assistons à des manifestations et à des protestations dans presque toutes les régions du Tibet, et même à des mouvements d'étudiants dans certaines agglomérations chinoises. Ces explosions de colère sont le résultat de l'angoisse mentale et physique des Tibétains depuis trop longtemps refoulée et du profond ressentiment qu'ils éprouvent face à la négation des droits du peuple tibétain, l'absence de liberté religieuse et la distorsion systématique de la vérité de la part des autorités chinoises.
Since March 10 this year, we have witnessed protests and demonstrations in almost all parts of Tibet, even in a few cities in Mainland China by students, which are the outburst of long pent-up physical and mental anguish of the Tibetans and the feeling of deep resentment against the suppression of the rights of Tibetan people, lack of religious freedom and for trying to distort the truth at every occasion, such as saying that Tibetans look towards the Chinese Communist Party as the "Living Buddha", is an ultra leftist statement and smacks of Han chauvinism.
ま、原文はチベット語なんで原語で読むのが一番でしょうな。エントリー違い。
投稿情報: 猫屋 | 2008-04-14 16:21