パリはすっかり冬(晩秋というべきなのか、といつも悩むアノ季節)になってしまいました。落ち葉は散るし、天気は悪い。ブーツもマフラーもコートも一斉に再登場、デパートのクリスマス・デコ準備のほうも着々と進んでいるわけで、いくら温暖化が進んだとはいえ、10月末からクリスマスまで、残るは2カ月という物理的事実は変わらない。今年ももうすぐ終わってしまうのだよ。そんなのサギだ!、というのが本音ですが、現実は小説よりも奇なわけで、そうなのです。
さて、問題の第二次パペラス紛争も、必要書類をどうにか大方そろえて某当局に提出の運びとなりまして、結果はどうあれ、当事者としてはひとまず肩の荷が下りました。←以上、きわめて個人的業務報告でありますが。
ということで、懸案のラグビーWカップ2007について、いまさらながらのエントリーであります。
参照されたし:ル・モンド・ラグビー特集ページ
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アルゼンティン・フランス、三位決定戦(10月19日)34-10
なんとも、情けない試合でございました。同大会開幕戦では17-12という結果でアルゼンティンに敗したフランスチーム、今回ばかりは汚名挽回のはずが、対イングランド戦のあと、またしてもヨレヨレ。
個人レベルで言えば、仏各選手のできは悪くはなかったと思う。ダメダメはチームの結束力と、勝つというコンヴィクションの欠如、それと選手の登用の仕方だ。だいたい対イングランド戦でも、ニュージーランドに勝ったメンバーをそのまま登用したミスに通じる;NZとイングランドではラグビーの質がまったく違うわけで、たとえばイングランド・キラー選手は起用されずじまいだった。
対するアルゼンティンは、個人ミスがあっても、それをフォローする選手が必ずいたし、ちょっとビショットのラックでのボール獲得技とか、フランス・サポーターにはセコイゼ的ハンドではあったが、あの執念にはシャポー。
フランス主催のワールドカップ優勝を目標に、ヨーロッパ戦には強いが、南半球ラグビーには弱いというフランス・ラグビーの“改革”をラポルト(監督)は試みた。選手の体つくり(体重・筋肉強化)に力を入れ、同時にこれまでのフランス・ラグビー;オープンでイマジネーションにとんだ(つまり意表をつく)柔軟で軽い、パスを中心にした攻撃に代え、ある意味ワールド・スタンダード戦略仏ラグビー再構築を狙ったわけだ。
これが逆目にでた。ミスだらけで中途半端。仏お家芸だったパスでゴールまで走りきったのは、アルゼンティン勢であった。タッチもアルゼンティンのフェリペ・コンテポミーがびっちしキメテタのに、われらがムシャラク(カレンダーボーイ、おまけ→ラグビーその他ボーイズ・ピンナップ画像)はキック合戦失敗の果てに、足がつって退場のトホホ(まあ、武者楽はオープニングメンバーからはずされてベンチだったわけで、情状の余地ありにしても、、)。
ヘルナンデーズも渋く決めてたし、アルゼンティン軍団は初のWカップ・ベスト4進出、第三位という功績を残したのだったが、仏軍団サイドでは、、、監督ラポルトがサルコ組内閣に入閣、スポーツ副相(若者相職は逃した)に就任。しかし、第一戦直前にギー・モッケ(17歳で銃殺された若き共産党員)の手紙をラガーたちに読ませた作戦間違いと選手選出のミスが今回の仏チーム力欠如につながった、というのが大方の仏ラガーおよびラグビーファンの意見であるね。
なお付け加えれば、ラポスト・新スポーツ相、TVでハムのコーマーシャルしてたり、地元でカジノやレストラン(脱税容疑アリ)経営してたり、自分のサイトで、仏ラグビー連盟の許可なし“サイン入りフランス”ラガー・シャツを高く売ってたりとか、なにやら怪しい。
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決勝:南アフリカ・イングランド、15-6 (10月20日) イヨッホー!!!
これはもう、自宅のtvの前で、身を清めてからお神酒(ビールね)も揃えて、膝を正して観ておりました。しかしさすがのファイナル、派手なプレイがないのは致し方ない。イングランドのトライが結局ヴィデオ判定(ありゃ判定の仕様はなかった気がするが)ののち拒否されたのみ。
しかし、イングランド・サポターには叱られるだろうが、なんともイングランド・ローズの試合進め具合はおもしろない。サッカーもだけど、とにかく守備戦でペナルティゲットでしょ。あと年寄り多すぎ。
スプリングボックスのほうは、若手とベテランがうまい具合にミックスしてて、1970年代ウエスト・コーストTVシリーズに出てきそうなブロンドおじさんモンゴメリーがグッド・ボーイ・ウィルキンソン(髭剃りじゃないyo)に勝ってた。同じくブロンド、南アの若手François STEYN(20歳;最後まで発音が分からなかったですが)のハーフライン近くからのゴールキックはすばらしかった。
オバマとヒラリー、じゃなかったハバナとサケの一騎打ちはラグビーというスポーツはどうしたって格闘技なのだよ、という辛らつな事実を思い起こさせた。蹴ってばっかりじゃ、そりゃサッカーであります。ロビンソンが負傷し退場(たぶん引退)。。。ありゃ泣けた。一品のラガーでありました。
というわけで、期待したハバナとロビンソンの快走トライは見られず。しかしAプールでのイングランド・南ア戦結果0-36に比較すれば、イングランドの上昇気流ぶりはたいしたもんであった。
なお、決勝当日午後のパリでは、交通ストも何のその、イングランド旗を掲げたイングランドびとが大勢街中に繰り出してて大騒ぎでした。スタッド・ド・フランスでのイングランド勢はなんと5万人だったそうで、あれでイングランド優勝してたら大変だったかも。。。祭りはヨハネスブルグに移動。南アフリカはそれを必要としていたのだと猫屋、勝手に、納得したのでした。
おまけです:ジネジン・ジダン出演オレンジのコマーシャル。ジズーがラグビーしております(シリーズの最終番なりい )
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なお、コメントへのお返事は時間ナシで、また明日とさせていただきます。ゴメンナサイ。