フランス全土ストライキの本日エリゼ宮は大統領の離婚に関してオフィシャル・コメントを3回にわたって公表。なぜなら、内容が短すぎ誰にも意味が不明だった。参照:リベ関連記事
今の時点で、ウェブを一回りして分かったのは、すでにサルコジ夫妻の離婚が成立していた事実であります。どうも、セシリアは今までにも何回か離婚請求を裁判所に提出したけど、目的(離婚)にはいたらなかった。大統領選挙キャンペーン中(すなわち少なくとも数ヶ月前)にセシリア側から提出された離婚請求に対して、財産分与・養育権・慰謝料などの点でも双方が合意に達し、今週、家庭裁判所判事が協議和解離婚を公式化させていた模様。
さて、ご当人のサルコジ大統領はヨーロッパ・サミットでポルトガルに出張中です。
個人的に気になるのは
- ことによったら離婚交渉中に作成された文書にニコラ・サルコジの現実の財産目録・総額が明らかにされるかも。。。大統領就任時の財産目録公開には入ってなかった弁護士事務所という財産も入ってるはず。
- セシリアの後押しで、現内閣および現政権最上幹部になった人脈は多いし、逆に、セシリアの“ニューヨークへの駆け落ち”時、セシリアをバックアップしなかった人材は、窓際族化した。たとえば前者では、ダティ法務相がセシリアの義姉妹とか言われる仲です。来年はじめと言われていた内閣大幅改造がは早びく可能性ありだね。
- このところ、ラジオ・TVメディアにおけるサルコジ露出度は低まっておりますが、セシリアを表紙にするグラビア・週刊誌はきわめて多数で、では晴れて独身となった仏大統領の新しいガール・フレンドがー、とか、仏大統領の再々ゴケッコーン、とかで仏新聞政治欄が埋め尽くされたら、それこそフランス共和国の終焉となるだろう。
- ゴシップ政治はどうやっても “おもしろうて、やがて悲しき” 民主主義でしかない。あれはフランスじゃない。大規模交通ストやっても、人民は騒がずパニックせず生活し、パリのレパブリックからナシオンまで、退職者・管理職・学生・子供まで混じって楽しくデモするのがフランスの正しい姿と、本気で感じました。リベルテ・エガリテ・フラテルニテであります。
しかし、さすがのスピーディー・サルコ、離婚するのも早かった。断絶(Rupture)を公約にして大統領になったニコラ・サルコジですが、実現したのは別離/離婚(これも同単語のRupture)だったというオソマツ。
なお左上の、本日のデモ市民が掲げているのは、先週だったか学生たちが壁に張っていたところを逮捕されちゃったという、いわくつきポスターであります。
選挙キャンペーン中にセシリアが裁判所に行ってもスクープされずに済むようにちゃんとメディアを牛耳ってたわけですねぇ。。
あ~、誰か暴いてくれてたら選挙結果は。。 歴史に「もし」はない。。
しかしストの当日にするとは...ですね。
右上の絵、面白すぎ~。
投稿情報: ねむりぐま | 2007-10-19 00:32
>ゴシップ政治はどうやっても “おもしろうて、やがて悲しき” 民主主義でしかない。
>あれはフランスじゃない。大規模交通ストやっても、人民は騒がずパニックせず生活し、
>パリのレパブリックからナシオンまで、退職者・管理職・学生・子供まで混じって楽しくデモするのがフランスの正しい姿と、本気で感じました。
>リベルテ・エガリテ・フラテルニテであります。
大いに同意。
そして、大統領が離婚したぐらいで騒がない
(それは大統領選に対しても、でもありますが)
というのがフランスの正しい姿であるようにも、思えます。
投稿情報: Aesop | 2007-10-19 00:51
ねむりぐま氏、
Aesop氏、
今回の離婚はエリゼ宮のクロード・ゲオン(サルコのスピンドクターのひとり)がオーがナイズしたらしいです。
なお、レスト・レプブリカンがセシリアへのインタヴュー掲載してるんでここに張っておきます。
http://www.estrepublicain.fr/dyn/imprimer.php?link=/une/exclusivite/art_579766.php&pagepub=evenements/speciale&rubrique=Exclusivit%C3%A9&oas=evenements/speciale&xiti=4
タイトルは“私は好きなように影の中で生きたい”ですが、そりゃ無理ですし、それはプラダやティファニーの社長と友人のキャラじゃないよね。
とにかく、離婚騒動もいちおう落着ということで、これでアタクシも通常のブログ生活にもどれます、はい。
投稿情報: 猫屋 | 2007-10-19 08:06