- アタクシはヒューマニズムなフランスという国が好きである。
- 保守主義とは現存するあるいは過去の価値を守ろうとする思想であり、左派とはプログレスの思想である。エコロジーを政策に包括できるのはロワイヤル。そのテーマのひとつはdésirs d'avenir、これはブログタイトルでもあるね。
- ヨーロッパ重視のフランスを視野に入れているのもロワイヤル候補である。サルコジのフランスは、単に国境内(と多分米国およびブレア個人)にとどまっている。
- 議会・司法の独立性と大統領権限の限定に必要な第六共和制設立を訴えているのはロワイヤル。
- サルコジのコミュノタリズム(共同体のフラグメント化)は危険である。
- メディア権力は今でも強すぎる。メディア権力と結びついた政府はもっとも危険だ。(例;ベルルスコーニ)あくまで民主主義を守るべき。
- サルコジの目指す市場至上主義に反対である。ロワイヤルはケインズ型経済政策をとる。ダニエル・コーエンやパパピカチューのトマ・ピケティなど経済エキスパートがDSK首相のもとで踏ん張るべき。
- エリゼ宮つまり大統領経費が三千万ユーロというのは使いすぎ。経費節減と出費公開を約束するのはロワイヤル。
- 国家赤字は縮小すべきであるが、教育・医療の民営化はこまる。一番の痛手は(猫屋を含む)貧乏人がこうむる。
- サルコジよりロワイヤルのほうが頭がよい。サルコジの得意はレトリックとデモンストレーションのみ。あと大企業家とジャーナリストとの関係つくり(フィガロの愛人までつくった)。
- big brothers の警察国家はいやである。刑務所は犯罪人を作る装置である。
- もっとも有効な国家再建とは、研究および教育への資本投資だ。高所得者への減税ではない。
- 公務員数を1/2にしたらまた失業率が高くなりますけど。
- スト権はキープすべし。
- 科学系研究者、知識人、教養人の多くがロワイヤル支持である。サルコ支持は、、ジョニー・アリデーと経団連。
- 貧乏移民はロワイヤル支持。
- フランスは他民族多文化国である。革命の国である。
- サルコジの夢とは米国大統領になることであるが、なぜかそれは無理なのでフランス国大統領になりたがっている。
- しかし、フランスが米国になったら、ブッシュがまた戦争始めようとしても文句つける国がなくなる。
- 新しい欧州型社会民主主義の可能性を世界に示すべき。米国に近寄るよりは再びドイツとの協同を図りヨーロッパの基盤を固めるにはロワイヤルが適任。
- 郊外“暴動”再発の危険性。
- ハイパーアクティヴな上に、ワインは飲まんはダイエット食ばかり喰う男はフランス大統領に似合わない。
- 少なくともシラクには文化知識があったし、よく食いよく呑み、おまけに背が高かった。
- ハイパー・アクティヴに核兵器管理はまかせられない。
- 猫屋は自由を愛している。結果フェミニストでもあるのだ。
- 強くて頭いい美人は好きですが、みっともない大統領はいやだ。
- 猫屋はフランスから追い出されても行くところがないYO.
まだまだ続きそうですが、ここらでやめときます。
あとと、最終アンケート調査のサルコジ53パーセントというのに打ちのめされてフラフラ考えていたんですが、2日のサルコジ・ロワイヤルTV討論で、サルコがポールペンをいじくりまわしたり、メモを見たり、PPDAに目をやったり、セゴの目を見ないようにしていたのは、ありゃ女性恐怖症かとか思ったんですが、結局は自分の攻撃性、つまり敵対者を見ると攻撃せずにはいられない脊髄反応を抑えるためだったのでしょう。あーあ。しかし、この国では、相手の目を見ながら話すのが礼儀ですよ。やくざな男であります。あ、これもロワイヤル支持の理由ですが。
はじめまして、です。
読み逃げ専門なんですが猫屋さんのもどかしさがひしひしと伝わってきて、出てきてしまいました。
この短期間でのセゴレンヌの成長ぶりには本当に驚きました。
ここまでやるとは正直まったく思っていませんでした。
それだけこのフランスという国のために必死になってるということです。
それに対する自分の野心しか頭にないサルコジ。
私にもなぜフランス国民の半数以上もがサルコ支持なのかまったく理解不能です。
フランスにだけは日本のようなアメリカの犬にはなって欲しくない。
あとは奇跡を信じるのみです。
投稿情報: セゴ支持 | 2007-05-04 09:27
猫屋さま、かっこいい。
セゴ女史の手紙の要約、是非楽しみにしております。ホントに短くてもいいのです。まるきりわかりませんので。
フィガロの愛人までつくった!こりゃ驚きですね。自分に有利な報道をしてもらうためですか?
ジョニー・アリデーとはどなたでしょうか?
サルコ夫婦の理想がケネディ夫婦とは驚きです。サルコ夫人が夫と一緒に支持者に握手等していましたか???
ドビルパン氏の方がまだよかったと思うのですが、(親日そうだったし)CPEやらなきゃ今頃ドビルパンがサルコの代わりに出てたんでしょうか。貴族出身のお坊ちゃまで、結局育ちが良すぎて、なりふりかまわず、となれないのでサルコに蹴落とされてしまったように見えました。
セゴ女史が、フランス国民へ、と放送してもサマになると思いますが
。オランド書記なら、ここまで追い上げできなかったかもですね。少なくとも、セゴ女史がここまで頑張ったおかげでジャンヌダルクとなれるかどうか。ブッシュゴアの時のような僅差で、、、というようになりそうでは?
10代20代の票の行方がキーかもしれないですね。一言でいえば、中流社会が消失していく方向になるかどうかの瀬戸際選挙なのでは?そういう論点があるかどうかは知りませんが。
フランスでも不在投票をこっそり破棄とか、ずるがあるんでしょうかね。
投票率が90%くらいなら、どうでしょうか。フランス生まれのフランス人が、フランスらしい大統領をどうして望まないのか不思議です。フランス人が米国人に同化してしまったら、仏語ももっとマイナーになるのかも。
Deutsche Welle、France24のように英語放送のTVチャンネルができたのも、随分英語主導になってきたように感じます。
投稿情報: 迷える羊 | 2007-05-04 10:11
読み逃げ専門セゴ支持氏、
んとに、あたまに来てます。
迷える羊氏、
ご質問にお答えしたいんだけど、風呂はいってから買い物に出ます。掃除もせなあかん。このままでは猫屋はボロボロ腹ペコ、泳いでないんで調子悪いし、で、ゴメン。あ、コレだけ書いとくと、セシリア夫人との仲は表向きだけね、アレ。裏は(当然)なしですが。
投稿情報: 猫屋 | 2007-05-04 10:31
はじめまして
猫屋さんに一票!この件に関して猫屋さんに全く同意します。
コメント欄セゴ支持さん、ワタクシが書こうと思った事全て言ってくださいました。アメリカにはならないんですよね、アメリカの犬になるだけで。民主主義は結局多数決だ(by石原慎太郎3選後)なんて言ってしまう人たちに民主主義ができるのか。そこに至るプロセスがどうかが大前提でしょうが。ってどんどん頭に血が上るこの頃です。
日頃傍観者が増えていて、選挙の時には自分の利だけで右往左往するような、日本の選挙は始まる前に終わってると思いますよ。(とても穏やかな死産)まだフランスの選挙は生きてるなと思うのです。
投稿情報: みみみ | 2007-05-04 10:49
大陸浪人のわたしも無論ロワイヤル。
万国のマルチチュードは団結してロワイヤルを支持すべし!
投稿情報: kmiura | 2007-05-04 11:19
28.「セゴ」と「猫」は韻を踏んでいる。
私はサル、だけどサルコが嫌いで猫屋さんファン。(ファンとして初めてお邪魔したのは2005年の秋でした〜)ついでにやっぱり猫が好き。
よって私もロワイヤル。
いや、ふざけて言ってるわけじゃないです。
競争原理、メディア権力集中掌握、権威主義、金持優遇、「小さな政府」志向、私が嫌悪するこれらをサルコジは推進する上、セーフティネットのほころびをつくろわず格差を広げて落ちこぼれた弱者は排除する。そのために安全圏にかろうじて留まる者のルサンチマンを煽るやり方、最低。
なんといっても、2008ユーロと2010W杯で優勝したレ・ブルーがエリゼ宮に迎えられる場面を心から楽しみたい、それが一番の理由なの〜、凱旋がないなんて考えられないし!
投稿情報: imasaru | 2007-05-04 12:33
わたくし勿論この問題については詳しくないし第三者的な立場でしかありませんが、
> サルコジの夢とは米国大統領になること
というところに深く共感しました。
第三者としても、ワイン飲めない仏大統領はヤです。
今日見たテレビでは、ロワイヤル支持派のおばさんが「フランスは自由・平等・博愛の国よ!」と叫んでいました。この発言にも深く共感。
フランスはそうでなくっちゃ。わが英国の永遠のライバルとしては!(笑)
投稿情報: ヒナキ | 2007-05-04 13:41
22と26に一票~☆
投稿情報: 脳天気ぐま | 2007-05-04 14:11
あれれ?
23と26だったー。。
投稿情報: やっぱり脳天気 | 2007-05-04 14:13
おお、
なんたる!大陸浪人生物学エキスパート(だっけ?)と美女多数に応援されてもた。猫屋候補は皆さんのご支援に、、、え、違う?ハレホレハレ。しかし、コレだけ賛同があっても(自分を含め)セゴレンヌの一票にもならないっつのが、如何せん、移民の辛さでございます。ル・モンドが突然ロワイヤル支持路線を打ち出したようなんで、最後だけ訳したエディトリアルの翻訳やっちゃおうか、、とオモットルですが。ヨロスク。
投稿情報: 猫屋 | 2007-05-04 14:27
猫屋産に刺激を受けて私のサイトで も知識人のセゴ呼びかけを訳してみました。参考にどうぞ
投稿情報: 竹下節子 | 2007-05-04 14:51
竹下節子姉のBBSは必読!URLは以下なり
http://8925.teacup.com/babarder/bbs
投稿情報: 猫屋 | 2007-05-04 15:41
私は猫屋さんの知識や教養は大いに尊敬しますけど、アンテレクチュエルをを尊重する風潮がすたれつつあるのは確か。だからこそあの2候補なんですよね。これもひとつの自由解放。
投稿情報: 黒龍 | 2007-05-04 16:18
知識人ねえ。知識も教養もないよオレ。暇なだけだよ。
投稿情報: 猫屋 | 2007-05-04 22:14
英国では当然右派メディア、それと(私の嫌いな)エコノミストはサルコ支持、愛読するガーディアンはなんとなくセゴおばさん支持っぽいですが、微妙なコメントも載ったりするので分かりにくくもあります。
英国地方選挙は労働党惨敗、それでもしばらくはブラウン君だけど、数年後は保守党なのかな、でもどっちもどっち・・・という、図らずも移民となった者としては悩ましい感じ。
話は戻って、フランス、サルコは絶対いやなんですが、セゴおばさん、いっそ選挙に勝った方がばしばし軌道修正してくれるのかしらん。いずれにせよ、欧州までアメリカ・日本みたいになったら、私住む処がなくなります (^^ゞ
投稿情報: ぴこりん | 2007-05-05 00:01
おお、ぴこりん氏お待ちしておりました lol
だめすっよ、おばさんなんて呼んじゃ、メディアのステロティップす、それ。メカニスムは非常にコムプリケイテッドだけんども、なんか見えてきた感じがあります、ふふ。セゴ悪くないよ、今頃わかったって(ほぼ)手遅れなんだけどさ。結局はこの社会の“熟成度”というか、つまりなんだ、、、選挙が終わってからまた書きます。。。しばらく放っていた主題なんだけど今回の選挙で若干見えてきたですよ。
翻訳するとかいいながら、TV見てたですが、こんどこそ翻訳終わらせます(コロンバニのほう)。ではでは、
投稿情報: 猫屋 | 2007-05-05 01:21
猫屋様、裏はなし、って双方に別の相手がいるってことですね?
そういえばスピンドクターというメディア、世論操作の親分役が存在すると、どこかで読みました。選挙参謀というか。サルコにそういうアドバイザーがいるのかもしれませんね。勝つための戦略として筋書きを作る人、アクターとしてのサルコ。全てが壮大なドラマに見えてきます。現実は小説より奇なり、という感じです。接戦であるほど、どちらが勝っても、国民の半分は、新政権に反対ってことですよね。
横からすみません、ぴこりん様、英国の居心地はどうでしょう?ブラウン氏になったら何が変わるでしょうか。あのテロ騒ぎ以後、やたらと水のボトルだ、香水だ、液体を出せって、空港で参っちゃいますね。結局英国がEUに加盟することはないのだろうなあ、ポンドがなくなることはないでしょう?
投稿情報: 迷える羊 | 2007-05-05 01:38
迷える羊氏、
裏はなし、、裏取れてない=証拠がない
スピン・ドクター=日本で言えば、自X党のX通、仕掛け人とも呼びうる
英国=物価高い、医療サービスは貧乏人に酷、寒い。しかし英語は通じる 時としてインド料理は美味 なおEUに参加するも、ユーロは使用していない ドルに価値がなくなりきった場合にのみユーロ使用の可能性はあるがゴードンでは難しいであろう
以上翻訳中の猫屋がアシストいたしました、よって辞書形
投稿情報: 猫屋 | 2007-05-05 02:31
ゴードンはユーロ支持派ですよ。
ブレアがあまりに「いけいけどんどんユーロ支持派」だから、比較して「ユーロ慎重派」に見えてるだけです。そこらへんはさすが腐っても財務相なのです。
投稿情報: ヒナキ | 2007-05-05 07:07
迷える羊様、
(ヒナキさん、フォローありがとうございます)
ブラウン君も、EUに対しては基本姿勢は変わらないと思います。
ただ、「外人は英国らしくしてね〜」発言とか、「金持ち税金優遇しようかな」発言とか、なんか時々ひっかかるんですよ。
英国は、入国の際やビザ申請は大変面倒で腹立たしいですが、少なくともロンドンに関しては、私には住みやすいところです。物価を除けば、ですが。(猫屋さん、場所をお借りして失礼しました)
投稿情報: ぴこりん | 2007-05-05 08:58