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2006-10-06

コメント

Hi-Low-Mix

>フランス史
日本だと「縄文人と弥生人がいて…」あたりから始まりますけど、フランスではどうなんでしょ?
やっぱガリア人としてローマ人と戦うところから始まるんですか? でもその場合、「オレたちのご先祖様は野蛮人として文明人たちと戦ってた」って話になっちゃいますよね。それ、アイデンティティとしてどうなんだろ?

猫屋

んーと、西暦前200万年から、つまり度重なる氷河期の話から始まってますな、、氷河期ってのが“ニンゲン”のもとの出現を促した、と、そういうわけ。フランス先住“民”のものと思われる骨が東南部で見つかってますが、これが約40万年前の(どうも共食いしていたらしいですが)直立してる“民”。それからネアンダルタール-クロマニオン。ラスコーの壁画が今からだいたい1万5000年前。それからは、ケルト民族が押し寄せるは、ブルトンがイギリスから追われてブルターニューに住み着くわ、ガリアだって結局は先住じゃないですし、あとはまあ侵略と略奪と(ローマ支配化では安定)ゲルマンもだし、アッティラも来るわけだし、ね。クロヴィスとシャルルマーニュはそれぞれ国家統一を果たすものの、子孫の間で争にになるケースが多いね。さて、これから中世に入ります。十字軍です。(以上が最初約100ページの内容、アネクドットとかも入れて紹介されています)

お答えが長くなってしまった。エントリでこの本の目次だけコピペ翻訳してみるかも、です。

Hi-Low-Mix

>民族が押し寄せる
ふーむ。
「このときフランスに○○という血が加わった」
「○○がフランスを侵略した」
どちらなんでしょうな。
いや、そのように二分する考え方自体が島国的な発想なのですかね。

猫屋

まあ混ざったんでしょうね、カッコつきでの原住民にケルト・ブルトン・ローマ・ゲルマン・アフリカ北部やらなにやらが混ざってるということなのだと思う。それからもちろんスペインから来るユダヤ人もあったし、、いや歴史オンチなんで正確ではないでしょうが。

日本の場合もかなり混ざってると思いますが(顔や姿でなんとなく違いはありますよね)、歴史って結局書きのこされた物がベースになるから、日本史ってのは案外限定されてるんじゃないでしょうか。中央集権になると歴史編纂ってのをやるしね。

Hi-Low-Mix

日本史って「日本の中で争った」話はいっぱいあるけど、「日本VS○○」って元寇以外はほとんどスルーじゃないですか。
それと比べれば、欧州とかの自国史ってずいぶん違うんだろうなあ、と妄想。
そのあたりが、それぞれのアイデンティティに及ぼしている影響って知りたいですね。

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