ヌーベロプス・ウェブからひとまず、
Rumeurs autour de la mort de Ben Laden ビンラディン死亡にまつわる噂
このAPとの共同記事によると、 L'Est Républicain/レスト・レプブリカンというロレーン地方新聞がこの土曜日、サウジアラビア情報機関から仏情報局(DGSE)に入った防衛機密情報ノートの内容をすっぱ抜いた、となっている。
抜粋されているノート部分を拾い上げると以下になる。
"Selon une source habituellement fiable, les services saoudiens de sécurité auraient acquis la conviction qu'Oussama Ben Laden est mort", dit une note de la DGSE du 21 septembre classée "confidentiel défense" et publiée par L'Est Républicain dans son édition de samedi.
「通常においては信頼できるサウディ保安情報サービスは、ウサマ・ビンラディンが死亡したという確信を持つにいたった」、と記された9月21日つけDGSE“防衛機密”ノートが土曜のレスト・レプブリカンに掲載された。La note, précise le quotidien, aurait toutefois été enregistrée dans les informations "non recoupées" par la DGSE. Pas d'écho sur Internet Selon la note publiée par L'Est Républicain, les services saoudiens de sécurité "atteindraient d'obtenir davantage de détails, et notamment le lieu de son inhumation, pour annoncer officiellement la nouvelle".
新聞によればこのノートはDGSEが入手した情報のまま(訳注:つまりDGSEによって検証されていない)。レスト・レプブリカンに掲載されたノートによれば、インターネット界での反応はまだ見られず、サウディ保安情報局は“この情報を公表するための、埋葬地などについてのより精密な情報を把握しようとしている”。Dans cette note, la DGSE précise qu'aucun "site Internet djihadiste n'est pour l'instant fait l'écho de la mort d'Ousama Ben Laden". D'après la même note, "le chef d'Al-Qaïda aurait été victime, alors qu'il se trouvait au Pakistan le 23 août 2006, d'une très forte crise de typhoïde" et y aurait succombé dans les jours suivants.
ノートでDGSEは“現在のところ、いかなるジハード系インターネット・サイトにもウサマ・ビンラディン死亡の影響は見られない”また、“アルカイダの長は2006年8月23日、パキスタンにおいてチフスの激しい発作を起こし”数日後に死亡したと記している。
だそうです。また記事の最後で、仏国防衛相ミシェル・アイヨ-マリは、この死亡説は確証できないとのコミニュケを出し、同時に機密文書公開は刑法によって罰せられるとして情報流出もと調査を命じています。
レスト・レパブリカンの記事 →Oussama Ben Laden serait mort /ウサマ・ビンラディンは死んでいたようだ
んー、ビンラディンがいなくなっても世界中の細胞は死なないと思われますが、あれだけの“戦争”を起こし、最新ピカピカガジェットからNATOまで動員して、(もちろん多くの市民まで殺害しつつ)結局のところラディンは腸チフスで死にました、なんでしょうか。
ホントかなー、というのはさておき。
人間がすることなんてしょせんそんなものじゃないでしょうか。
多大なリソースをつぎ込んだからといって意義ある結果が得られるとは限らない。
それが世界だと認めてもいいんじゃないですかね。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2006-09-23 16:04
真偽のほどはさておきで、
んー難しいです。アタクシとしては、戦力的にいっても、元来の国(あるいは国々)に対して行う戦争行為とは異なった、タリバン叩き報復攻撃としてのアフガニスタン攻撃には反対だった。結局のところ、コスト(軍事費、そして軍人と非軍人を含む死者数、破壊)に対して得られた地域政治的なものはあまりにも少なすぎると考えます(続くイラク攻撃についても同様ですが)。まあ米軍の地域駐屯、ハリバートンとかの軍産利益と、中央アジアから中東での石油・天然ガス利権では得した人々はいるんだが。。。
当初に米国(ネオコン含む)が構想したハイテク、ノーダメージ近代戦というのは見事に失敗したわけだ。しかし、まったくもってひどい話だよ、と、今ちょうど読んでる小説のウクライナ戦のはなしもからめて、思います。いくつかの選択肢があるときに、最悪を選ぶこともできるわけです、ニンゲンというのは。
投稿情報: 猫屋 | 2006-09-23 21:40
アフガニスタン戦についてはさておき、イラク戦争は「最悪」でしたね。
当時のシンセキ参謀総長やパウエルさんなど軍人さんはそろって「やめとこうよ」「もうちょっとじっくりやろうよ」と言ったのに無視して超スピード戦。強引すぎるよラムちゃん。結果はご存じのとおりで、戦争には勝ったけど得られるものは何もなかったわけで。
ただ、ハイテク・ノーダメージ戦そのものが「失敗」とするのはどうかと。アルカイダなどの戦法もまた、一つのハイテク・ノーダメージ戦だと思われますので。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2006-09-24 13:49
まったくもって「イラク戦争」は“いらない戦争”だったわけですが、道義的な問題や国際協調無視などをひとまず棚に上げても、ハイテク・ノーダメージIT戦のプロモート=クラウセヴィッツ型対人戦の否定、それと相手が国家じゃないってトコを抑えずに情報作戦アナダラケで対ゲリラ戦やっちゃったのが、指摘されうると思うわけです。でも、テロ軍団、とまあ一応なってるわけだけれど、アルカイダをどう定義するかってのも難しい問題ですよねえ。
投稿情報: 猫屋 | 2006-09-24 21:09