今日のル・モンドweek-end版は、値段が割高の癖に大して面白い記事がなかった。でクリップもなし。じゃあ、これまで読み損ねていた記事を引っ張りだして読むかというと、それもしない。なんだか、中休みしないと“世界”が皿洗いしてたり、“世界”がモノプリで買い物してる風になる。ENAとかの受験準備でル・モンド集中読みしてた学生が昔はいましたが(あれ、今もやってるんだろうか?)それ以外には編集部は別としても、そんなに読み込む人は少ないだろうと思います。
で、今日は、今まで私がパリで見かけた有名人リスト・アップです。ヌーベロプスの今週号にパスカル・ブリュックナーの写真と文章が載っていて、、スーパーとか街中とかカフェでこの人、3・4回見かけたことある。そんなわけで、このタイトル。でもきわめてフランス・ドメスティカル有名人なので、他所にいる方には申し分けないのですが。
パスカル・ブリュックナー(思想家)
リチャード・プーランク(自転車乗り) シャンゼリゼ近くのイタリアン・レストラン、すぐ隣のテーブルで食べてた。5年ぐらい前か。
ドパルデュー(俳優) バスティユー裏の路地で、黒い乗用車から降りた黒い服の大男が道をななめに渡っていた。思わず狭い通りの向こう側にいた見も知らないご婦人とジェスチャーで“本物だよね!”信号を交信。1年まえ。
ベルナール・アンリ・レヴィ(哲学) 当時いきつけだったカフェ“リュクソンブール”で、さっと来てさっと帰って行った。背が高くシャツはやはり白かった。18年前。すぐ隣のメディシス通りに元奥さんと娘が住んでいるらしいと、最近判明。
ミシェル・ポラック(批評) 今では知ってる人は少ないと思う。サン・ミッシェルの今はなきニューモーニングのそばですれ違い、あの眼と眼が合った。これも18年前、界隈に住んでいた頃。
MCソラー(ミュージッシャン) ヴィクトワールそばのブティック街。もうひとりのブラック男とふたり、カシミアのコートを肩に引っ掛け、大また歩き。口惜しいがかっこよかった。
マチュー・カソヴィッツ(映画監督、俳優) 3年前か。グラン・ブールバールの携帯電話屋で寄ってきた子犬がかわいいんで見たら紐の先がカソヴィッツ。眼があったら恥ずかしそうにしてた。あとから“ファンです”と言わなかった事を悔やんだ。小柄な人。
村上ナントカとその愛人(執筆業と愛人業、たぶん) シャルル・ド・ゴール空港。離れてファーストクラス・カウンターに並んでたけど、そろいのスーツケース多数とイタリアンな服装でバレバレ。大昔。
ニコラス・エヴァンス(米作家) 馬の耳にこそこそ言う小説を書いた人。5年ぐらい前。メトロ1号線でとてもラフでシックな服装をした米国人がいるので、ほよっと思った。でも酒ヤケ風でおまけにショートブーツの靴紐が解けてんの。同日夜TVに出てて作家だとわかった。
ルッキーニ(俳優) 3年前。ファーストネーム忘れた。サンジェルマンで若い女の子のあとを5mぐらいはなれて、あっちこっち歩いてた。
ソニア・リキエル 12年ぐらい前か。冬の夕方、大きな籠を下げてノートルダムの後ろの公園を横切っていた。雰囲気がハリーポッターだった。
岸恵子さん 夜のサン・ミッシェル通り。
アラン・ジュペ(政治家) 去年飛行機で。あと元教育相で哲学者の人は東京ですれ違ったが名前思えてない(追記:そうです、リュック・フェリ。せっかく東京まで来てるってのに、すっかり自分の雲の中って感じで、、、キョロキョロしない哲学の人)。ファビウスは大昔セナの横で見かけた。
DDブリッジ・ウォーター(ジャズ歌手) 数年前、すし屋カウンターで隣にいた。
書き忘れてた
ミシェル・ウールベック(作家) 二年ぐらい前。TGVのビュッフェの通路にひとりで立ってた。ものすごく居心地悪そうな雰囲気で:これは自分が有名になっちゃった結果としての居心地悪さなのか、もともとウールベックという人であることの居心地の悪さなのか、は分からない。
もういっちょ後出し、さっき思い出した
エマニュエル・ベアール(俳優) 真昼間のルーヴル通り郵便局横。ポインターつーんですか、ゴージャスな大型猟犬の鎖をつかんで、猟犬も彼女も鼻高々ゴージャースに歩いてました。傍行く人はみな道を譲る。見事に女優さんでした。5年前ぐらいか。
思う出すのはこのくらいかな。いつかミック・ジャガーに出会って見たいもんだが、派手な夜遊びはしなくなって久しいので(私の方)、無理だろう。よくパリに来てるみたいです。
私の弟はこれも大昔、原宿通りで下駄履いたジョン・レノンにすれ違っている。負けた。