まずは、NYTのTimeCast 18日分を貼っときます。
17日付けバハレーン現地からのクリストフ・ヴィデオ・レポートも見るべし。
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こちらはル・モンドのポートフォリオ。カイロのタハリール広場の写真と短いコメント。エジプト“解放”一週間記念+金曜の祈祷集会には公式発表で2百万人が集まったそうだが、軍の楽団がマーチを演奏したり、ワエル・ゴニムがスピーチしようとして“ガード”たちに拒まれたり、グレーゾーンはまだまだ大きい。また、政府=軍は、エジプト経済を損なう行動に大しては強固な態度で対処、と発表している。なお、今回のエジプト蜂起を“ナイル革命”と呼び始めてるようだ。んー;これが日本だったら富士山革命?なんか風呂屋が噴火の雰囲気でボツ。
La place Tahrir fête la victoire contre Moubarak
なおル・モンドによると、エジプト当局はイランの2戦艦のスエズ運河航行を許可したと報道している。
こちらも同じくル・モンド、アラブ圏各国の状況レジュメ
La contestation gagne du terrain dans le monde arabe
この土曜にはアルジェリアでも抗議運動が行われる。ヨルダンやジブチ、イラク、サウジでも運動の波が起こりつつある。
これはいつものガーディアン:Violence in Bahrain and Libya - Friday 18 February
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チュニジアではイスラム原理主義者がひとりのカトリック宣教師の喉をかき切り殺害している。リビアでは警官二人が首吊りの私刑にあった。
暴力は暴力を産む。
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昨日、たまたま挨拶しに立ち寄ったアタクシの仏語師匠おばあちゃん宅で、やはり年長の御夫人の話を聞いた。彼女はたしか元は大学の先生で、同時にチュニスのプランニング・ファミリアル、つまり家族計画ヘルプのヴォランティアを学校休暇中に続けていたんだそうだ。たまたま話が北ヨーロッパ動乱のことになって、御夫人はあの地区に可能性があるとしたら、それは女性たちがイニシアティヴをとって、いままでの父権縦型社会システムに風穴を開けることだろう、と言っていた。
そうかも知れない。巨大なダムも、ひとつの小さな亀裂から始まり、それは拡大し、やがて崩壊する。
革命は、カップラーメンじゃないぞ。長ーい時間がかかるし、犠牲者もでる。だが、革命の美学みたいなもんがあるとすれば、それは個人の歴史と“全体の”大文字Hの歴史がリアルにかつダイナミックに交差する、その瞬間にあるんだと思う。実際のメガ・パワーバランスがブラックボックス内でどう揺れ動き、どんなビッグ・アクターたちがどんな策略を行使したのかは、もっとずっとたってやっと分かるかもしれないし、あるいはそのまま闇に消えるのかもしれない。
真理は絶対的なものではありえない。ありえるのは共有される“真理/概念”としてのコンセプトだ。したがって、共有されない“概念”は“真理”たりえない。← あれ?、これでいいんだったかなあ。。。スピノザ師匠か、フーコー師匠、あるいはドゥルーズ師匠にお伺いを立ててみよう。
神のみぞ知る、としても信仰はないし決定論者でもないアタクシは、先が見えないからこそ世界は面白い、とも思う。
でも、パラドクサルに私は祈る、平和が世界を包みますように:インシャルラ。
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