日々のデューティーから解放され(まあ2/3ぐらいですけども)、能天気な夏休みです。今日は本屋を3軒はしごした。こんなの何十年ぶりか。。。例外は昨年ヴァカンスに出る前に現金が必要で大量に本を売ったときだな。
と言いますのも、本屋というのは(極めて個人的理由により)この20年来アタクシの鬼門であったのですが、どうも気分的にそれを卒業しつつあるらしい。で、卒業記念に本屋に行ったら本がありすぎで気分悪くなった。まあ、何事も急がず・あせらず・汗かかずが肝心だし、おかげさまで財布の中身は軽いから、たいした散財もせず無事帰還いたしましたが、それでも古本2冊とク・セ・ジュ一冊で26ユーロかかったですよ。おとといはマゾン・マーケットプレイスで7.90ユーロ使ったし(しかし、マゾン本店よりマーケットのほうが比べようもなく配送早い:絶版ものが2日で届いた)。日本書籍店行ってみたらお目当ては文庫で30ユーロとかするし。。。アレ、本っていつの間にか高くなったのね:あるいはいつの間にかアタクシが貧しくなったのか。ま、事実は事実だ、受け入れよう。
と、前書きがいつものように長くなってしまいましたが、“本論”はこれからです。
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ルネッサンス史の前に中世史を勉強、と思ってやっと今頃ジャック・ル・ゴフの本買ってきたんですよ。で、調べていったら、ル・ゴフの(たしか)2003年のヴィデオにぶつかった。短いのを貼っておきます。聞き手はジャン-クロード・シュミットで、タイトルは Le travail au Moyen age:御大は参加しなかったブラジルで開催コロックへのメッセージです。なお、インタヴューのロングヴァージョンはここ:Discussion entre Jacques LE GOFF et Jean-Claude SCHMITT
で、この話にコカーニュの国/ Pay de Cocagne つーのが出てくる:それどこだ?=中世における想像ユートピア(プレロナスム)世界なんだけど、そこでは労働は禁止されてて、平和で、ワインは沸いてくるは、タルトは屋根から落ちてくるわの大騒ぎ。まあ、リアルとしての中世が、病気と戦争と飢餓と戒律の世界だったわけですから、こうなるんですねえ。姉ちゃんがいないのは不思議ですが(どっかにいたんでしょうか)。。。
右上図はブリューゲルの描くコカーニュの国です。愛らしいっす。
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右:ぜんぜん関係ないんだけど最近メトロで見て感心した映画ポスターがあって、それはボラットのサシャ・バロン・コーエンの新作ブルーノのポスターでして見事に(女性の)セクシーさのクリシェをパロってる。残念ながらメトロでみたポスターはネット上に見つからず、これは雑誌GQの表紙であります。ボラットと同様ブルーノも見ないだろうけど、悪趣味もここまで来るとタイシタモンダ。あるいは時代が悪趣味なんだろうかなあ。。。
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こっちも全然関係ないんですが、rue89の姉妹版 Eco89 のシリーズ、財布をX線にかけるという特集ページです:Votre porte-monnaie au rayon X 研究者とか国会議員とかエア・ホステスさんや退職者やアパート管理人、あるいは司祭さんとかの手取り給料と出費内容を紹介しています。ブルターニュで牛乳生産してるマダムの月収900ユーロというのは少なすぎるよなあ。。。冬に街頭で焼き栗売りの収入は一日10ユーロで、リムザンの羊飼いおじさんは月200ユーロ:なんかなあ。。。
色々検索しておりまして、
経済システムで検索していたらここにたどり着きました。
とても興味深い記事を書かれていますね。
私の友人ですが、こちらも面白い記事を書いているので、是非遊びに来てくださいね。
↓
http://blog.livedoor.jp/yume2323/
投稿情報: 小林 哲人 | 2009-08-10 04:53