直行TGV便はもう満杯だったんで、パリから朝早いTGVに乗りシャンベリーでローカル線に乗り継いで着いた駅ではすでに雪が降り始めていた。それからバスで約30分の村は雪のなか:この同じ村にもう20年近く通ってるんだが、こんな雪量は久しぶりに見た。
重いスーツケースを山小屋アパートまで運び上げてから、遅い昼飯を村のカフェ圏食堂のピザでわいわいと済ませ、一週間のリフト券を買い、スキーとボードをいつもの店で借り、肉とパンとチーズ・生ミルク等の食料品も買い込み、あとはノンビリと窓から降る雪を眺めながら、冗談を言い合っていた。
今回の参加メンバーは、昨年夏の南仏組から3人プラス新人2人;相変わらずの二十歳前で元気のいい連中が5人に、スーパーバイザー(つか料理人+会計係の)アタクシ。
その翌日月曜は曇り勝ちだったけど、最終日(掃除&帰宅)を除いた土曜までの5日間はこの上ない上天気で、雪質も上々だった。6日間のスキー三昧である。
スノー・ボーダーが3人とスキー派が3人だが、テクのほうは中級から上級までまちまち:それでも全員ほとんどいっしょに連日滑った。
朝はゆっくり準備して、最初のリフトに乗るのが11時半ぐらいでも一時間半ほど滑れば腹が猛烈に減ってくる。いつもの山小屋レストランのテラスでのんびり昼食を取ってから午後もそのまま滑り、山から降りてくるのは夕方の5時ぐらいってのが毎日のペースだった。
夜はそのまま冗談大会(疲れてると冗談の知能レベルがだんだん下がるんだが)と、ソーシソンや山の牛のステーキや農協のチーズ使ったタルティフレットやラクレットと地元の白ワインの夕食でデザートもフロマージュ・ブロンに生クリーム+手作り野生ブルーベリー・ジャム。ふふふ。
天気の良かったおかげで、持って行った経済系の本も日本語訳のフーコー・コレクション文庫版もほとんどページを開かなかったし、悪天用にもって行った映画DVDも結局見たのは3本ぐらいだった。新聞・雑誌なし、ネットもなし、TVもほとんど見なかった。弁護士になろうという大学一年君も、週50時間数学勉学中の身長190cm君も夜は遅くまで宿題してたよ。アタクシはウイスキーをちびちび飲みながらiPod でバッハを聴いていた。
体力的にはさほどきつくなかったけど、若い連中との違いは、たぶん筋肉の柔軟性なんだろうなあ:たとえば雪が硬質な急斜面の長い滑降を一気にできない。まあ、年齢分だけ恐さが分かってるからその分無理しないってことかもしれない(我、スキーで2回負傷経験アリ)。
ゲレンデ上で怪我人も2度ほど目にした:一人は頭からかなりの出血をして倒れたまま救急隊が来るのを待っていた。
アタクシはゲレンデで2回転倒という結果。
日本行きや南仏行きもそうだけれど、スキーだってこのあとしばらくはできないだろう:日本の近畿旅行でも同様だったけれど、人出はめっきり減っている。
Le bonheur est dans le pré. Cours-y vite, cours-y vite.
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なお、上の写真は初日の夕方にリフトから撮りました。
おぉ~、まさにスキーバカンス! いいですねぇ~
しかし20歳の若者達5人と一緒にスキーしてどうもない猫屋さんって、すごいです!! 毎日5時までスキー。 バカンスは徹底して遊ぶのがいいんでしょうね~。その後がんばれそう。 うぅ~バカンス~~
本場のチーズでタルティフレットにラクレット、いいですね!
投稿情報: ねむりぐま | 2009-03-05 21:54
アタクシの自慢は体力ばかりなのです。。。いまだに体中の筋肉痛いが。
投稿情報: 猫屋 | 2009-03-08 04:35