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2008-10-18

コメント

みみみ

猫屋さん、お仕事お早くて、バディウの記事やっとみたところ(見ただけ)です。
ルモンドネット版作りが関わってから重くて、記事から記事へと動くのが大変で読むのがおっくうになってしまう、タダでさえフランス語力も乏しいのに…
…公務員削減(随分以前の記事でお書きでしたが)公立学校の教員削減について、一般のフランス人はどのように考えているのでしょう?私立学校へ通う子どもの比率は、小中ではフランスの方が多いようです。(日本は高校からぐんと私立が増えます。フランスは公立リセの名門がしっかりして—しすぎ?ーいるようですが)私立に通わせている親はどう思うのでしょう?国家の柱としての教育だから、ここは崩すなと削減反対、それとも関係ない?
というのも、夏の大学でせんせが、自己決定権を持たせるためにも、子どもは私立へやれ。なんておっしゃった。こんな単純な発想する人がせんせ?って…一瞬聞き間違いかと思ったんですが。(話がすっ飛びすぎなんですが)
お金さえあれば、みんな好きなように選べるという発想では、その内いろいろな層にしっかり別れてコミュニケーションできなくなるでしょう。でも、"変える"も"創る"にも期待できないから、"選ぶ自由"なのか。
国家が企業のように(私企業のように)振る舞うだけでなく、もうその役割、柱ともいえる部門まで企業に切り売り-privatiser-してます。アメリカもびっくりです。(いやよくやってるって褒めてくれるか、医療分野ではまだ足りないって言われてるんです)
16日の世界食糧の日、日本のメディアはするっとスルーして何にも無しだあ、とぶつぶつ言っていたら、じゃ、何かすれば、若い子はねーみんな自分のことだけでいっぱいなんだよ。少し年いった人が文句言ってるだけで何にもしないのはむかつく。と娘から言われてしまったみみみでした。

猫屋

みみみ氏、
やっと終わりましたけど、さすが古参『哲学者』の文はアタクシの歯がたたない。

現在のフランス状況は眼も当てられないことになってます。半独裁主義。それが全面展開してるから、ルポしようにも手が出せない。プロ・メディアには(自己)検閲網が張られてるし、個人ブログでは時間と金と読者数が足りない。社会党たたき(あるいは左派パージ)が功をなして、対立党もプレスの批判も影を潜めたままです。

UMPの計画では、教師の数を3万だったか削減するつもりらしいですが、これは共和国破壊を意味します。今日日曜、仏教育労組がデモやってるはずですが、学校や国鉄がストしてもメディアはネガティヴ・キャンペーンを(市民が迷惑をこうむると)翌日に報道するだけです。

この不景気に2009年予算は、さらに大型赤字を計上するはずだし、銀行救済に当てたブラウン・コピペの準備金も、政府は出さざるを得ないだろう。社会党の予算おっかけ議員が、2009年のエリゼ宮予算は11パーセント・アップと告発している。政府側は、2パーセントにすぎないと応酬していますが、これはきわめてエリゼ宮のトリッキーな予算の計算のしかたから出てるんで、大体『世界を救う』サルコーマンが団体さん引き連れて世界中駆け回ってりゃそうなる。サルの首に鈴をつける人物がどこにもいない。

ワシントンのIMF理事ストラスカーンのラヴ・アフェアをウォール・ストリート・ジャーナルがすっぱ抜きました。経済機構のパスカル・レミーと並んで社会党員である経済学者ストラスカーン失脚を狙った作戦でしょうが、誰が仕組んだんだろう。気になります。

世界中の飢餓をなくすために必要な金額は220億ユーロで、今回の銀行危機に欧州が出す金が1兆7千億ユーロだそうで(0の数に自信なしだけど)、ちょっとこりゃないよなあー、と各種税金の大枚を払ったばかりなりのアタクシは憤慨してるわけです。これが飢餓撲滅や、公共教育や研究、国立医療費にあてられるのであれば文句は言わない。盲目的な金融救済や、宮廷の予算に回されるから腹が立つわけです。

パリの街でも、ブティックやデパートには人がまばら、レストランやカフェも同様です。だが反面、諦めなのかも知れませんが、市民はあんがいのんびりして、暇な分前よりも時間かけて隣の人と話し合ったり、冗談言い合ったりしている。ギャラリー・ラファイエット前では組合が営業時間延長に反対してデモっていました。ここでも日曜営業が許可される方向に向かっていますが、人民に金がないのに、そんなことしたら最低賃金をさらに下げる結果になる(時間外特別手当廃止)。だったら公務員削減(税収入削減)から考え直せばいいのにねえ。あほか。

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