ジョギング中のサルコジ大統領とクシュネール外相を撮影しようとしたAFPジャーナリストを、伴走していたエジプト国警察官がタックル。カメラは破損ジャーナリストは腕を骨折した。オプス・ウェブ版掲載のロイター記事
Un journaliste malmené à Charm el-Cheikh : "Inexcusable" selon Robert Ménard
20minutes から。海外追放用外国人リスト:Un fichier pour les étrangers à expulser
リベラシオンから、貧乏人の冷蔵庫:Dans le frigo des pauvres
あと、ちょっと古いですが11月8日のオプスから、外国人ラッフル(rafle=一斉検挙)に対する抵抗運動について。Des sentinelles toujours en alerte
これはちょっと長くてアタクシもまだ全部読んでいない。パリ大学の哲学教授エディット・ルヴェルがバンリュウ“暴動”を哲学的に解析。ミュルティテュードから。
De la vie en milieu précaire (ou : comment en finir avec la vie nue)
par Judith Revel
Rue89 から、政治学者 Phillipe Corcuff がレヴィナスを引いて分析しています。タイトルは“所有と抑制:サルコジによる権力のエロティズム”--まあ、真面目な顔して冗談言ってる風情がないでもない。
Possession et maîtrise: l'érotique du pouvoir selon Sarkozy
仮定にしても、こう考える人間がいても不思議はないなあ、、Le Post 系個人ブログから
Président, ou monstre psychopathe
英語ですのエコノミストから。サルコジとヨーロッパの危険な関係:A summit to nowhere
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カダフィー仏公式訪問後のあたりからですが、ル・モンドやリベ記事への読者コメント欄の様子がヘンです。大統領選挙前もこんな様子だったですね。サルコ組の若い衆が動因されてると思われます。
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翌日追記:って2008年になってしまったわけで、皆様明けましておめでとうございます。
晦日の夕方にあったらしい大統領のTVライヴ演説、見てないわけですがルモンド社説をクリップしておきます。タイトル、直訳しますと“息切れした祈願”。。
最後の文は以下の如し、
Quant à la "deuxième étape" annoncée pour 2008 et pompeusement baptisée "politique de civilisation", son caractère nébuleux révèle un manque d'inspiration inhabituel. Le président s'est beaucoup dépensé au cours d'une année qu'il a rendue trépidante. Il lui faut trouver un deuxième souffle.
しかし、コンプレックスを捨てた保守、ポジティヴなライシテ、のあとは"politique de civilisation"だそうで。。。“文明の政治”、(仏教育制度改革をさしてるんでしょうか)。いづれにしろTrépident Sarkozy にもう一年つきあわにゃあかんのか、と思うとガックシであります。
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追記の追記:politique de civilisation ってのがどうも喉に突き刺さった魚の小骨、だったんだけど分かったですよ。出何処はエドガー・モランだ。以下はSami Naïrとの共著 Une politique de civilisation に関するインタヴューから、
Nous devons aujourd’hui chercher une nouvelle renaissance en puisant aux sources multiples de l’univers.”
詳しくはアスーリンのブログをお読みください。
Quand Henri Guaino “plagie” Edgar Morin
サルコはブッシュのコピペであり、プロンプターに映し出される、これまたヒューマニズムのチープなコピペ・マンであるアンリ・ゲノが書いたディスクールを(あのチックを加えて)読んでいるのにすぎないわけよ。
なお、アスーリンがリンク先にあげている contre journal の L'inquiétant pacte de Sarkozy au Vatican (Christian Terrasへのインタヴュー)もヴァティカンにおけるサルコのディスクールをよく分析しています。必読。
あけましておめでとうございます。
旧年中はこちらでアップされる内容にたいへんお世話になりました。今年もよろしくお願いします。
RevelさんのとかCorcuffさんのとかなかなか興味深い。。ひさびさにこの手の長文フランス語に私も挑戦してみようと思います。
投稿情報: Jazz_Funk | 2008-01-01 04:37
Jazz_Funk氏、こちらこそよろしくお願いいたします。
ジュディット・ルヴェル(こういう読みでいいのかなあ自信なし)先生はネグリの奥さんみたいですね。該当文、アタクシもこれから読む予定であります。
投稿情報: 猫屋 | 2008-01-01 17:13
大晦日にキャンピングカーをコンコルド広場に入れる事をOK!?
なんか、大変な1年になりそうだすなあ。
投稿情報: k | 2008-01-01 23:02
>大晦日にキャンピングカーをコンコルド広場?
あ、それ知らない。今日はTVつけなくて、ウィーンの新年コンサート見逃したくらいです。。。
でも確かに大変な年になるだろう。
大晦日に、ソマリアでは国境のない医師団員2人が誘拐された。安定しているはずのブルンジでもContre La Faim のフランス精神科医女性が殺された。ケニアでの内乱は続き教会内の30人が焼死;“エスニック・クレンジング”目的と思われる。バグダッドでの“紛争”は終わる気配はないし、もちろんアフガニスタンのイラク化は続いて、サルコ・フランスはシリアを切り捨て、パレスティナは絶望的。ロシアとバルカン、そして中国内部でなにが起こっているのか知りようもなく、選挙前の米国はオイル高(もうすぐブレント100ドル)とインフレ傾向にもかかわらず(のため?)クレジット(借金)穴埋めのために金利を下げ続け、結局サブプライムの余波はまだ収まっていず、オイル・ドラーおよび中国保有のドルの“権力”力は強まり、、、、ってどうなるのでしょう。
ここ、フランスでは3月の市長選挙がまずのテストマッチになるわけですが、、、、。ひとまず寝ますだ。
投稿情報: 猫屋 | 2008-01-02 01:11
あ、混沌のパキスタンをリスト・アップしてなかった。スーダンでは一日に米国の“外交官”が暗殺されてます。
極めてきな臭い。
投稿情報: 猫屋 | 2008-01-02 01:42
あけましておめでとうございます。
仏国、大変な状況ですね。。
今は日本の田舎にいて明後日戻るのですが、ウォーミングアップが間に合わないかも。。
しかし大統領の彼女...どーしちゃったんでしょね。ま、昔からあぁいう選び方だったのでしょね。。
仏国民の皆様はどうお思いなのか。。
投稿情報: ねむりぐま | 2008-01-02 12:20
おめでとうございます。田舎ですかあ、いいなあ。もしも近くに温泉があったら猫屋の分長湯してのぼせてください。
いやいや、こちら、街中は極めてのんびりしてます。みんな金ないだけ。猫屋がリストアップしたような情報をおってる人口が少ないってだけのことです。日本も、これは、同じようなものでしょう。
たとえば、シャンゼリゼで12月20日だったかにホールレスが凍死した。観光地だから、あれだけ警察・軍隊の数が多いところです。でもサルコ・ラヴストーリーばかりで、注目されなかったわけ。カルラのことなんて、ホントどうだっていいのに、メディアが騒ぐとついついそっちを向いちゃう、、大衆とはまさにパブロフの犬なのよ。
投稿情報: 猫屋 | 2008-01-02 17:28
遅ればせながら、明けましておめでとうございます。
今年も猫屋氏の仏国ウォッチでお勉強させていただきますので、よろしくお願いいたしまする。
投稿情報: chorolyn | 2008-01-02 20:11
おお博学のちょろりん氏。なにはともあれ、おめでとうございます。
さて、2008年はフランスがいかに社会主義からカネカネ主義国に様変わりするのか、あるいはいかに抵抗運動が可能であるのか、の年になりそうに思われます。翻訳だけじゃなくてリンク先の仏語も読んでね。なお、猫様にもよろしくお伝えください。
投稿情報: 猫屋 | 2008-01-02 22:52