社会党が200議席とれば、ひとまず満足かなあ、、と思いながら、同時に投票者率の低さとパリでの午後からの激しい雨に心配したんですが、20時15分現在での数字は左の図のとおり。
あとは、心配なTF1のタレント女性弁護士に対して選挙戦をはってたDSK、ロワイヤルのスポークスマンだったジュリアン・ドレイ、これもタレントイスラエル人弁護士に押されてたパリ12区の女性候補、また汚職関連でしばらく政治から遠ざかっていた現エコロジ相アラン・ジュペの首、、、などの案件があるわけですが、TVでの討論を少し追って、それからウェブプレスとブログにも目を通してから、続きを書きたいと思います。
この先も、フランス政治は大波乱が続くのだと思いますが、現時点での猫屋の感想は、そんな簡単にギブアップする国民ではないですよ、、おフランス人は!ということです。なめんな、サルコ。
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皿洗いの途中でしたが、K夫人から“緊急業務連絡”が入りましたので、ニュース速報であります。セゴレンヌ・ロワイヤルとフランソワ・オランドが(離婚、、ではないですね結婚してませんから)、別離宣言したそうです、以下はル・モンドの関連記事。ロワイヤルはこの水曜日に出版されるAFPの記者二名の共著、Les coulisses d'une défaite という本の中で、この別離について語っているんだそう。。。これはロワイヤルの政治的独立宣言ですな。
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寝る前に続きを書くつもりですが、コメントいただいたみなさま、返事は後回しになりますがご容赦ください。ひつじちゃん、くまちゃん、さるちゃん(動物園か?ここ)、せっこさま、あみなさま、、、。
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最終的選挙結果はまだ出ていないですし、プレスによる、あるいは個人ブログでの本格的アナライズも、明日にならなければ明確ではないので、猫屋はとっとと寝なきゃいけませんですが、いくつか個人的メモを、、、
- 大統領選での獲得票数に安心して、突っ走った(ジョギングしちゃった)サルコジは、肝心の総選挙、第一次選挙結果にこれまた安心しきって外交面でのお披露目とかセシリア問題で忙しかったんでしょう。TVAソシアル・最低賃金のアップはたったの2パーセント。これでは革命が起こりかねない。、今夜のTV討論で、UMPの御大連は、大統領が怖いのでしょうか、大統領選挙でのサルコ公約のコピペしか発言しかしてなかった。
- 第一次選挙には、大統領選でガックシして投票しなかった大都市周辺の住民、とくにセゴレンヌに大統領選では投票した若い選挙民が、再びキバッテ投票したのだと思う。逆に、保守支持層の多くが棄権したんじゃないでしょうか。
- ブログとリベ・オプス・カナールをはじめとする伝統的左派メディア、それからブイグ・ブイグにまだ完全には毒されれていないM6やカナル・ピュルス・アルテ・ケーブルTVなどの報道が、メディア一辺倒に異議を唱えたのは大きかった、と思います。
- 大統領選・総選挙を通じて、フランス国民の多くが、フランスの新しい現実と新しい政治局面に目を向けた。特に若い世代が政治への興味というか、醍醐味を再発見したのは大きい。
- 日本ではおなじみのタレント議員ですが、今回はUMPがそれをかなり押し出していましたが、結局このタレント作戦は(ホボ)失敗しています。これには安心しました。フランスはやっぱりフランスです。。。ただ忘れやすいと言う問題点は残るね。
- ボルドーではアラン・ジュペが落選。この地区、大統領選では、ロワイヤルがたしか53パーセント獲得していましたから、結果的にはなんの不思議もないわけです。けれど、本来であれば、ジュペの内閣参加は、サルコジとシラク派の最後の“橋”だったわけで、もともと、ジュペのエコロジ相(内閣ではフィヨンに継ぐ第二の重要なポスト)任命自体が、サルコのシラクに対するアディウ(サヨウナラ)だった可能性も大きいです。
- モデムも(バイルーの新党、DVD;保守諸派かなあ、、ってのもあります、、もうすぐアイポッド党誕生か?)健闘、仏共産党も議席数は確認していないですが、期待を超えた結果でした。
- ところでフィヨン首相であべちゃんに似てないですか?育ちはいいんだけど影が薄い。
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翌日追記:18日のリベ・ウェブ版からロワイヤル・オランドカップルに関する記事です。ラジオ・フランスインテールインタヴューの内容、オーディオ・ファイルつき。ロワイヤル:《私たちはもう一緒に生きないと決めた、と申し上げたい》
Royal: «Je voudrais dire que nous avons décidé de ne plus être ensemble»
そうですね、そうですね、最後のひとこと! なんか元気付けられますわ。
DSKとアラン・ジュぺ、心配です。。
投稿情報: ねむりぐま | 2007-06-17 22:21
大統領選に失望した大セゴファンの友達が、国民議会総選挙なんかもう行かない!。。。なんて言ったもんだから心配してましたが、うちの地元は左派候補の全面勝利で、ちっちゃくも、喜びのソワレでした。
大統領選でもセゴに入れた人が多っかったのが本当に救いでしたが、でも、うちは、元来はバリバリのUMP支持地方だったのです。フランス人の底力を見た気がして、気持ちよかったです。
投稿情報: Amina | 2007-06-17 23:47
猫屋さま、速報、ありがとうございます。タレント候補成らずは、素晴らしい。セゴ女史のお別れ宣言、さらりといいですね。どんな新しい彼を見つけるのか、ちょっと興味ありますね。
>(動物園か?ここ)
爆笑しました。みなさま、格調と品格を必要以上に落としたかもしれない責任は私にあります。どうも世相が暗いので、笑いたいデス。ねむりぐまさま、平にご容赦。
現実に戻って、フランステレコムをやめたら、選択肢は何があるのか無知でした。電話代高いナーとは思っていましたが。テレコムはNTTみたいなものなんですね。乗換えるときに、次の会社がちゃんと繋いでくれるまではなんだか心配。しかも、7月8月は避けたほうがよさそうですね。メルマガの件は、全く急ぎません故、どうぞ他を優先してください。
70分で行ける距離なのに3時間もTGVに閉じ込められて、停電、トイレも水無し、子供は泣き喚くわ、夜中にパリ着、どんな機械使ってるの?って参ったこともありましたが、フランスの可笑しさ、魅力は、どうか消えないでほしいです。
投稿情報: 悩めるlamb | 2007-06-18 13:23