えーっと、
金食い虫な12月は、たまった仏語書となかよくヒッキーな一ヶ月を、と企んだのはよかったが、雪崩、いや暖冬だからどっちかというと津波のごとく要事な用事が(頼んでもいないのに勝手に)押し寄せてきたわけだ。そんなこんなで、連日雨は降るは風はびゅうびゅうのパリをあっちゃこっちゃ歩き回る毎日を送っとります。
おまけに、世間というか世界はいろいろ面倒な具合になってるわけで、中東問題や米国の将来や極東問題も、地球温暖化とトチ狂った四季だの、ロンドンの寿司屋も絡むロシア式暗殺事件も、南米政治状況も、高すぎるユーロと安すぎるYENと米国経済の危うさも、もちろんオイル関係や、日本のほにゃらら愛国運動、イスラムとヴァチカンの微妙な関係も、マグロの将来も世界的キャヴィア不足も、ましてやフランス大統領選挙も、猫屋が30分かそこらの時間で、なんもコメントなんてでけへん。で、ブログも(ほぼ)放置状態なわけでございます。
パリ街場でも、あの消費機械がブンブン回転し、おまけに最近は持ち金30ユーロ弱の輩でも、ちゃんと“ショッピング”ゲームに参加できる仕組みになっていて、おまけにクレジット・カードというやつが、前倒しにわれらを“援助”してくれるんで、これは困った。
いや、いいんだ、これは祭りなんだから、祭りが終わってから先のことは考えればいいさ。でもこの祭りは決して終わることがない。ちなみにパリでは1月10日からバーゲンですけん。よろしく。
あーあ、やってらんない。
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それでもどうにか、ジョナサン・リテルの Les Bienveillantes 、全900ぺージの450ぺージあたり、つまり半分までたどり着いた。2006年中に読み終えるつもりだったけど、どうなることやら。。。。
インテリSSのマックスはスナイパーに頭を射抜かれるが死なず、ベルリンに帰って来た。ユダヤ人の食の規律も割礼も、この“民族”の存続と純血を守るためにある、とか、ファイナル・ソルーションのモデルは、ユダヤ思想にあるとか、いや、なかなか骨太に面白い。
以下は今日のル・モンドで見つけたリテルのロンドンのエージェント、アンドリュー・ニュールンベーグに関する記事。貼っときます。
あと、メディアによると、昨年2回にわたってフランス国籍申請して却下されてるリテルですが、ゴンクール賞受賞の後、“フランス語の普及と仏国栄誉に貢献した”という民法条例に従い仏国籍を与えようと、国は本人に打診してるらしい。現在バルセロナに住む(奥さんと2人の子供はベルギー籍)米国籍のリテルは、どうもすんなりこのオファーを受けたくないみたいな様子です。(まあ、米国籍と仏国籍のダブル持ちは可能なんで、もらっといた方がいいんだけどね。)
てなわけで、ではまた。
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