5月も半ばだというのに、何時までも寒い日が続きます。陽は照っていても風が冷たい。
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アフリカの方でも、憧れのサマルカンドに近いウズベキスタンの方でもなにやら大変である。ばたばたと人が死んでいる。
イラクは言わずもがな。ライス国防長官がいくらマジに力説しても、またいくら該当兵を弾劾しても、アグレイブで起こった、そしてグアンタナモでも引き続き起こっているようなことも、まだまだ続くでしょうし、そのたびに米国はその信用を落としていく。
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EU憲法批准仏国民投票は、いったんは“OUI”派と“NON”派が五分五分の所まで行きましたが、最新のポールでは否定派が54パーセントに盛り返した。この神経戦は29日直前まで続くのでしょう。このところ会った選挙権所有友人たち、ま、もともとは社会党を支持してた連中ですが、悲観のあまりでしょうか、“NON”に投票すると息巻いてました。反面、ホモセクシャル系、あるいは移民系で仏国籍を取った系や、国外に良く出る連中は、--まあどちらかと言うといい仕事を持ってるね--肯定派の傾向にあるようだ。これは単に私の周りのポールなんで、なんとも偏ってますが。おまけに他人が、こうした方がいいんじゃなーい、とか言うと逆に行きたがるんだね、どーも。困ってます。
2002年の大統領選時はまだ選挙権がなかったが、あの時のアンチ・ル・ペンで政治に目覚めた若い連中がどう投票するか。それと今のところやたらペシミスティックになってる私の友人のような人々、そんなにNONに確信があるわけでもないですから、簡単に転ぶ可能性はあります。単なるわがまま言ってみただけとか、、、ってことはないか。困るなあ。
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過去ブログに書きました、ゴールデン・ウィークの旅人は無事に日本にお帰りになりました。そんなお年でもないのに、コーディネーターにとってはなかなか大変でした。日本から着いたばかりのパリの空港トイレに手提げ鞄を忘れる。忘れたことに気づいて15分後に取りに行ったらもうなかったわけで、これは盗難だとおっしゃってましたが。パリのメトロに1人で乗れない。乗れないからタクシーを捕まえようとするが、そういう時って空のタクシーは少ないし、パリは渋滞してると。それでラン・デ・ヴーには遅刻になってしまう。海外旅行者保険に加入してきたが、加入書は日本にお忘れてになった。それでどうなるかと思ったんですが、大事もなくすんだのでほっとしました。もっとある意味面白い話はたんとあるんですが、ここで打ち止め。
だいぶ前の話ですが、60歳をとっくに過ぎてからの初海外旅行で、英語も喋れん私の父親が案外自由にパリを歩き回ってたのは、たいしたもんだったんだなあ。今では長時間の飛行機がしんどくて来てくれませんけどね。
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斎藤さんはどこに行ってしまったんでしょうか。イラクはどうなっちゃうんでしょうか。
これからもこの世界では、金持ちはもっともっと金持ちになって、貧民はもっとド貧民になるわけなんでしょうか。
そのうちパリも、まっ平らなグロバリ文化に呑まれて、無性格な灰色の街になっちゃうんでしょうか。
本来ならカンヌ映画祭が始まって、そのあとロラン・ギャロスがあって、ツール・ド・フランスとかパリ・ダッカーとかあって、革命記念日でそのままだーっとヴァカンス、、、と能天気な季節のはずが、なにやらお寒い。nekoyanagi はPCがダウンしそうなこともあり、ひたすら困っているばかりであります。
上の写真は本文と一切関係ありません。カンヌ映画祭から。ビジネス・ビジネス。