11日の第一次世界大戦終了日休みからの三連休、天気良くなるというきわめて希望的観測は外れ、雨がしとしと風冷たいの例年どおりの寂しい天気となりました。
昨日土曜は、所用をかねて午後も遅い時刻から外出。
まずレ・アール。土曜の午後に来るのは久しぶりなんで、この人の多さは普通なんだかどうか解りません。郊外からやって来た若い人でいっぱい。周辺は警官がいっぱい。これはいつもどうり。人の多さにフナックに寄るのはあきらめる。
たらたら歩いて、サン・ミッシェルまで。以前何回か行ったことのある古本屋を覗いて見たかったんだけど見つからない。カナダの古本屋はサン・セルヴァンの通りかと思ってたけど、観光客向けレストランしか並んでない。あのカナダの旗が見つからんのです。
しょうがない、ちょっと遠いけどrue des Ecole のとにかく古本が積み重なってる店(名前覚えてない)に行こうと思ったら、これも見つからない。あれ、サンジェルマン通りだったかなあ、などと思ってるうちに早くも日が暮れてしまった。ま、いいか。こないだ読み始めた二冊も途中で放り出したわけだし、読んでる時間ないもんね。
しかし、きょうはここにも警官・CRS/憲兵共和国保安隊の姿がやたら多い。レ・アールではいつものことだが、ラテン区にも普段は見慣れないバンリュウ風のティーン・エイジャーがいっぱい。これって、警戒が厳しい郊外からRER/郊外電車に乗って、パリに出てきたんだろう。でもなんだかリラックスしてるような雰囲気。喧嘩相手を探している風ではない。
一人の男の子が携帯に向かって“お前見たか?サルコの横でさ、あいつが、、”とか大きい声でしゃべっている。これは単に私の推測に過ぎないけれど、彼らの主要情報源であるTVでバンリュウのことが否定的ばかりではない形で語られている。そこの住人達の声を取り上げている。自分達の中の何人かが、サルコジと同じ番組に出た。そのことに彼らはある意味で満足し、パリ人の反応を確かめにここまで来たのかもしれない。
だが、この状態(燃やされる車の数は減っている)も、長期的なものかどうかは分からないだろう。サルコジが再度分別のない発言をすれば、今度は騒動がパリに飛び火する可能性はある。そして、政府がバンリュウのマレーズ/不安に対して長期的かつ具体的策を打ち出さない限り、いたちごっこが続くのだろう。
2人ともとても背が高くて、すんなりした身体にセンスのいい服を着こなしたバンリュウ・ティーン・カップルにすれちがう。女の子はまんがっぽく、髪を頭のてっぺん近くでトゥ・テールにしてる。2人ともニコニコ笑って幸せそうだ。写真を撮りたいけど、ちょっと無理。(撮らせてと頼む根性がないわけ。)
(時々たまたま通るシャンゼリゼ、この通りは今では観光客とバンリュウの子たちばっかりなんだけど、時々上背のある少年グループがいかつい顔で歩道を横並びに歩いてると、思わず横によける。こうやって怖がらせる子達もいるんだ。)
サンミッシェル通りで突然インターナショナルが聞こえてびっくり。この週末、パリでの集会は許可されてないはずだけど、と通りの向こうを見ると、フォンテーヌのまわりに人だかりと各種の旗。まわりには多くのCRS。(後から新聞見たら許可のおりた集会、インターはアナキスト系だったようです。)
ここも予想外の人手なんでまずびっくり。こちらはショッピングの老若男女。ヴァカンスの欧州観光客も多いし、デパートがクリスマスに向けた30パーセント引きなんてやってる。これ始めてみた。去年の売り上げが悪
かったんで商戦を変えたかな。
ギャラリー・ラファイエットの売り上げの半分は中国観光客、という噂を聞いたことがある。本当かなあ。中国の団体さん、
案外いました。ウインドウ・デコレーションはすでにクリスマスです。実は、あれ案外好きなのよ。店が閉まってる日にでもまた来て写真取ろうと思う。
デパート街を通り越して、フナックへ。ディランのDVDは20ユーロ弱。でもアマゾンで値段調べてから買おう。カミーユの Le fil、値段下がってたのでやっと購入。18ユーロ弱。
(でもあとでネットで調べたら、ディランはアマゾンのほうが高くて、カミーユはフナックの方が高い。まあ合計でも3・4ユーロの違いだけどね、でもバーのカウンターでビールが飲める。)
温暖効果で秋は遅くやってきたけど、クリスマス商戦と大統領選挙戦は既に始まっているのだ。
CRS=憲兵なんですか?
投稿情報: | 2005-11-14 17:06
違うか、、、辞書を調べる、、、はい、間違いです。どめんなさい。
CRS:内務省下のCompagnie Républicaines de Sécurié/共和国保安隊、日本の機動隊にあたるか、パリのフェット・ド・ラ・ムジックやデモのときなんかに来てる大型車とダーク・ブルーのユニホーム、ズボンのチャックのとめ金が下についてる人のたち。この土曜日サン・ミッシェルのサンドイッチ屋でブロンドのお姐さんCRSが並んでた。あれも市民と仲良くなるキャンペーンの一部かしら、と思ったけど、単にお腹が空いてただけかもしれないです。なお“CRS SS”というのは、68年5月の騒動のときデモ隊が叫んだ言葉であります。覚えていくと便利(かも)。
憲兵隊:Genarme 軍隊の一部 (サントロペの憲兵隊は有名、ルイ・ド・フィネス)
警官:Agent de Police いわゆるポリス
自治体ポリス:Plice municipalité、市町が雇うポリス、南仏とかでよく見る。観光地に多い気がする。いないとこの方が多い、と思う。
(付け加えれば、パリの消防士も軍人さんです)
その他にも秘密警察とかいろいろあるのですが、猫屋は残念ながらこっち方面の知識の知識ゼロ。初めて辞書調べてCRSが内務省管轄としりました。フランスのこの分野の担当の複雑さはかなりです。また空港や大きな駅でマシンガン(でしょ、あれ自信ない)に迷彩服は軍隊の人。
またメトロや国鉄にも専門の保安係がいます。犬と一緒の場合がある。このごろはマウンテンバイクの警官、ローラー、森の中では騎馬などといろいろなパターンが見られます。
突っ込み、ありがとうさんです。
投稿情報: 猫屋 | 2005-11-14 20:33
あせって、また間違い
憲兵は Gendarme ですね。
投稿情報: 猫屋 | 2005-11-14 20:34
あーっイルミネーション!
アップしようと思ってたら猫屋さんに先を越された~~~。
って別に競ってないですね。すみません。
投稿情報: shiba | 2005-11-14 22:41