シラク大統領がTVで演説。
今回は初めて眼鏡をかけての登場である。演説内容はここでは挙げない。
まだこっちのプレスやラジオの反応は読んでも聞いてもいないけれど、短くコメントだけ。
若年者雇用問題や、関連地区住宅予算の20パーセント増大も、問題地区でのアソシエーションへの援助再開もいい。“アイデンティティの危機”とそれに答える“共和国の子供たち”という言葉にはなにやら心地よい響きがある。シビル・サービスはその効果がおおいに疑問であるが、リップサーヴィスにはなる。
だが、その賢者大老的寛容ディスクールのうらには、バラデュールを蹴落とした男の計算が見て取れる。
この賢者の声と同時に、一時的処置として受け入れられた異常事態宣言の3ヶ月間への延長がアナウンスされた。一週間たった未成年者夜間外出禁止が、これでまったく性格の違うものになる。近隣に“危険地区”を含むパリ郊外の、たとえば21時以降のバス運行を3ヵ月間ストップしたら、それは何を意味するのか。
該当地区に住む人々はクリスマス・新年をまったくの“隔離”状態で過ごす事になるのだろうか、CRSに囲まれて。例年、新年をシャンゼリゼで祝う騒々しくも荒々しい“育ちの悪い”子供たちは、いったいどこへ行くべきなんだ?
ミッテランがロカールを、ベレゴボワを、クレッソンを首相に任命した前後の策略を思い出す。Besogne/いやな仕事はサルコに任せ、長老は自己保存に忙しい。
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すぐ後記:問題の演説、直には聞いてないです。バレバレですが。
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