« 選挙終わって日が暮れて、、、ジオポリ・メモ | メイン | ジャマイカンの可能性もあるドイツ新政権 »

2005-09-20

コメント

ドラム小僧

これは意外。猫屋寅八さんって半世紀も生きていらっしゃるのですか。

この記事とは関係ないけどフランスって意外とクリント・イーストウッドの評価が高いですよね。Cahier du Cinemaからも彼の作品に関する本が出ていて私それ持っています。

猫屋

は?猫屋は半世紀とだいたい一年前に東京の某下町に生まれとります。覚えてないけど。でも半世紀もの“も”はないっしょ。いや深く考えるのはやめよう。でも、年とるのってそんなに悪くないよ、と思う。まああんまり進化してない自分が言うのも変か。<混乱。

カイエ・ド・シネマはかなりオタクしてたしなあ、と私なんか思います。“ミリオンダラー・ベイビー”に書いた同年の現地友人なんか典型で、イーストウッドが出てくるだけでウルウル状態なんだよね。同様の現象は一時ウディ・アレンとか日本の増村とかでもあった。時間があったらアートをめぐるフランスと米国の捩れ関係についても書いて見たいと思うですよ。

ジャズやブルースに関して言えば、ニューオーリンズとかでアル中で死ぬよりは、アーティスト用国家健康保険もありファンもいるヨーロッパに居つくミュージッシャンが多いようです。USは大量生産にはいいけど家内工業には向いてないんですね。

ドラム小僧

なるほど。でもウッディ・アレンがフランスで評価されるはわかるのですが、共和党員でジャズ、カントリー、西部劇といったアメリカ伝統芸能に執着するイーストウッドが評価されることに興味があります。

音楽家のユニオンがあるのは聞いたことがあります。ジョー・ヘンダーソンなんかもしょっちゅうフランスで演っていましたね。飯の種は海外に多いんですよね。サド・ジョーンズ&メル・ルイスもヨーロッパが活動拠点でした。

ジャズ・ミュージシャンは当然アメリカ人が多いのですが、原盤制作はアメリカ以外での方が多いのでは。日本のエグゼクティブ・プロデューサーも多いです。ヨーロッパでもenjaというレーベルからエルヴィン・ジョーンズのアルバムが出たり。ブラッド・メルドーもスペインのレーベルから出たり。そういう意外性を面白く思います。

猫屋

あ、お返事の返事もらった。うれしいなっ。
結局、ジャズとかが生き延びてるのは欧州と日本のおかげっぽいところがあると思います。
ジャズ、この何十年か聞いてないけどレコードは日本版が一番充実してるし音もいい。

エルヴィン・ジョーンズは六本木のピット・インで二回聴いてます(年寄りの自慢ね)。握手した手がめちゃでかかったな。ストロークが強くて、スティックがたわんで見えるんですよ、あの人。亡くなりましたが。奥さんは京子さんという大和ナデシコです。

マルサリスとかの優等生ジャズはなじめなくてニルバーナっぽい50台(やっぱおかしいか)してますが、パリの夕暮れに聞くビーパップ時代のマイルスなんかかっこよすぎて恥ずかしくなります。誰も見てないんだけどもね。

回答遅くなりましたが、イーストウッドに人気が出たのはマカロニウスタンからUSに戻った頃で、イーストウッド=米国土着という概念が当時はなかったんじゃないか、という推測は可能でしょう。

ドラム小僧

六本木のピット・インが閉鎖されたのはご存知ですか。最後から何番目かの神保彰ワンマンオーケストラを観ました。神保彰はフランスでも人気があるそうで、『リムショット』というドラム雑誌の表紙を飾ったり、ヤマハ主催のドラムクリニックツアーも定期的に行っています。

市ヶ谷のドラム専門スタジオのオーナーの話だとそこによく来るフランス人がいて、母国にいたときに神保からサインをもらったスティックを大事にしていると言っていたらしいです。そのオーナーは神保の2つ3つ上の先輩。

エルヴィンは死ぬまで精力絶倫だったそうです。

イーストウッドのフランスでの評価はパラドクサルなものとして研究のテーマとしたいと思います。

ところで「ね式」は「ねじ式」からきているのですか。

猫屋

神保彰は知らない。世界には私の知らないことがたくさんあるのですねえ。

パリではいつでもニューモーニングとかの“伝統的”店があっていつでもいけるんですが、行ってない。怠惰ですね、これは。ピットインもなくなりましたか。自分は新宿が縄張りだったんですが、一時期。エルヴィンは絶倫につきますね、形容すれば。

イーストウッド・パラドクスからフランスの合衆国への“je t'aime, moi non plus”意識を解析できたらすごいと思うけど、難しそうです。

“ね式”はねじ式もあるし、某掲示板でのコテハンが“ね”だったせいもあります。誰も覚えてないだろうけど。   

この記事へのコメントは終了しました。