《EPIC 2014 》春の大掃除の合間に、ビールを飲みながら、ブログは読まず(ゴメンナサイ)該当フラッシュを見たわけです。ある意味、英語が分らない幸せを感じました。大体2014年まで地球は、あるいは俺自身、持つんかね。グルグル展開は夕食後に、続けてみたいと思います。
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続きです。
なんだかなー。前エントリ《共同体のフォンダモンタル、、》 の校正っていうか、誤字直しながら読み返し、急に日差しが入って汚れの目立つわが庵の掃除なんぞをして、ちょいと一息でネットサーフしたらEPICにぶつかった。(アイタ、メルX!) 2004年4月1日にゴーグルはたしかに、Gmail の開発着手を発表してるんですね。ただ、1GB容量の個人情報がスキャンされちゃう、これはエシュロンネット版じゃないかと人権係コンシュマーが抵抗しています。これは知らなかった。ネット最新情報はもうだいぶ前に追っかけるのをやめてしまったのですよ、nekoya は。ブログはじめたのだってこの2ヶ月前(と自慢してしまう)。 なお2014の作者はジョージア・テクノロジ・インスティテュートでサイコロジーを専攻する学生だそうで、マトリックス世代ですね。
EPIC 2014 を見ても、フラッシュ・オタにはふーんで終わりかもしれない。いくつかコメント。(ただ深入りするつもりはないよ。)
-EPICという単語は叙事詩のことですね。フランス語/épique は派生として、仰々しい・とてつもないといった皮肉の意味に使われることがあります。英語の大きな辞書は持ってないのでわからんが。
-2014てのは1984に引っ掛けてあるんでしょう。《1984》はもちろん、ジョージ・オーウェルの小説。ビッグブラザーによる超管理社会SF小説ですが、私は最後まで読んでません。最後の新聞がNYタイムスとあるから、作者は民主党支持者でしょうね。
-将来のある時点で、メディア博物館がメディア史を紹介するヴィデオなわけですね。2014年に最後のトータル管理システムEPICが出来上がる。2004年ぐらいのところ、現実過去とフィクションを混ぜてる。うまいですね。ところどころでチラッと出てくるネタ選びが案外シビアです。
-最後の文章、英語版の文章ページではカットしてあった。あれがあるとモロ google批判になっちゃうんでカットしてるんだね。
-google を始め、各ネット企業のロゴがうまく処理してある。バットマンのゴッタム・シティ的ダークサイドの強調です。
結局、かなりキツイgoogle 批判だなあ。googleウォチャー・ムーヴメントも活発なようですし。
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最初に、幸いながら英語がよく分からないと書きました。時として、本当にそう思う。これは『帝国以降』のエマニュエル・トッドが書いていますが、非英語圏は言語差障害が防波堤となってアメリカ思想 invasion を受けにくい。まあ、日本では直に来ないからこまい(でも肝心な)部分はカットして、ある意味理想化してしまう傾向がある。おフランスの場合は逆で、そのデリケートな部分を増幅する傾向にありますね。
大昔のマンガで、たしか真崎守だったと思うが、近眼の少年のめがねが壊れてしまう。でも少年は『こんな世界は見たくないからいい。』って言うんですよ、そういうのはありでしょう。私の英語力では、ボーっと聞いててなんとなく話が分るぐらいで、案外用は足りる。モロに分るとそのまんま頭に入ってしまう。ボーと分ってるぐらいのほうがかえってこっちの頭脳は独立を守ってて(笑)アラート出したりするんですが、よく分かる言葉だとメッセージが直に滲みやすい。特に繰り返しやられるとコロっと転ぶ。
さて、NYタイムスは暇人金持ちの趣味新聞になる。リベラシオンなんかは非合法活動に入るのかな結局。このフラッシュが予言するような世界になったら、年寄りレジスタンスに入るのだろうか、私は。まだ非合法ブログなんかやってたりして。いや、田舎にこもって農業でもしてるだろう。ま、それもよし。
参考
「EPIC 2014」日本語訳 digi-squad*blog から
テキストフランス語訳 と フランス語での解説と批評
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