なるべく分かりやすく要約して書きますので、細部で漏れや小さい間違いも入るかと思いますが、メモとしてご参照ください。また、EU議会選挙も重要ですがここでは省きます。
参考文献:在日フランス大使館
wikidedia 日本語 選挙方法
wikipedia france Élections législatives françaises de 2012
wkikipedia english Deposit (politics) など。
・フランスには供託金制度自体がないので、これに関する記載はなしです。1995年までは元老院で200フラン、国民議会で1000フランの供託金が課せられていたようですが、憲法のかかげる平等に反するとして撤廃された模様。(1ユーロ=6.55957フラン)
・フランスでは投票は義務ではなく、投票は18歳になった国籍保有者が選挙名簿に登録し選挙人カードを手に入れるところから始まります。逆に言うと、大統領選挙2回目投票では投票率は80パーセントを越えますが、そもそも選挙人カードさえ持っていない人口がいることを忘れていはいけません。
選挙には大統領選挙、国民議会選挙、市町村議会選挙・県議会選挙。番外として国民投票もあります)
フランスでの特徴とは、上に書いた選挙人登録と、2回投票制度かと思います。第一回選挙で投票数の50パーセント以上かつ選挙人数の25パーセント投票数があれば当選で2回目投票はありません。
第2回目投票:投票率が全投票数25パーセントを越した候補は(議会選挙は一週間後、大統領選は2週間後)の第2回投票に臨みます。この場合候補は2人、あるいは3人に絞られますから、いわゆる泡沫候補は第一回投票で消えることになります。また第一回と第2回投票の間に党派間の話し合いの結果、立候補を取り下げ次点候補への支持を呼びかけることもあります。
この2回投票制度は数多い候補者選挙を可能としますし、同時に2回の投票間に行われる集会や候補者ディベイトが、国民・移民たちの政治理解を深める効果をもたらしています。
・大統領選挙では、立候補者人数を限定する方法として全国の市町村長・国会議員・欧州議員たちによる500名の署名が必須とされます。これがそろって初めて立候補が受理されます。
大統領選での選挙資金法は、かなり複雑ですので勉強中。。。細部紹介はなしです、すみません。
前回の大統領選挙で、落選したサルコジ候補が制限金額を越えて選挙運動をしていたことを会計監査委員会が指摘、所属等であるUMPは、現在返済金集めに苦労していると報道されていました。
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もうひとつ書き加えたい事項:アンケート調査公表についてです。投票率予測アンケート結果メディア公表は、投票日の一週間前から禁止されます。(ただ隣国での報道はその対象にならないので、これも問題視されています)
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ひとまずここで記事アップします。急ぎ記事ですので間違いもあるかと思いますので、ご指摘お願いします。順次書き直していくつもりです。
なお、欧州議会議員、緑の党のダニエル・コーン-ベンディットは「民主主義には大変お金がかかる。けれどそれが民主主義を守るためであれば、決して高すぎることはない」と口癖のように繰り返しています。
猫屋寅八
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