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2011-03-18

コメント

神戸の猫店

こんばんわ。今日は猫屋さんの記事を見ただけでもういいかなと思いました。
これからごはんの支度にかかります。神戸は山が近いので、ひさしぶりに少しだけ歩いてきましたが、なんかいかに身体がガチガチになってるか痛感しました。
まあ世界中がこうなると、またこれまでと違う生き方ができるとか思えるくらい、身体がほぐれてくれたら良いなと今は思っております。
猫店も焼きそばにしようかな。

box96

こんにちは。猫屋さんのフランス便り、楽しみにしています。

「メルトダウン」と「臨界」ですが、別の事象です。
メルトダウンは、核燃料が2800度以上の高温になってどろどろに溶け、原子炉下部にたまって原子炉容器を溶かしていく現象です。さらに原子炉容器をつきぬけて高温の核燃料が水に触れた場合、大規模な水蒸気爆発を起こして原子炉ごと吹き飛ばし、放射性物質が大量に外部へ流出することになります。いま福島で心配されているのがこのシナリオです。

臨界のほうは、連続して核分裂を起こす現象のことです。核燃料のウランは、核分裂する際にふたつからみっつの中性子を放出します。この中性子が他のウラン原子にぶつかるとそのウラン原子も核分裂を起こします。そうして連続的に核分裂反応が進行する状態のことを臨界といいます。1999年の東海村でおきた、バケツで大きなタンクにざぶざぶウラン溶液をくみ上げていたらタンクの水圧でウランが核分裂反応を起こしてしまった事故は、この臨界反応によるものです。

今回の福島の事故で、核燃料の再臨界があるかどうかは、専門家でも判断が分かれているようですが、新聞報道を見る限り、メルトダウンよりは可能性が低いようです。

原発事故の技術的な解説は、朝日のこの記事がわかりやすいと思います。
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103180131.html
http://www.asahi.com/special/10005/TKY201103200068.html

ところで、今度の地震と原発事故について、サルコジ氏はどんなことを言っているのか、少々気になります。

猫屋

box96氏、
具体的な説明とリンク、ありがとうございました。昨日は色々調べたんですが、まとめて文にする気力がなく、お返事するのも遅れてしまいました。

記事の書き方は、かーなりテキトウで御迷惑をおかけしております。

後藤さんのレクチャー等でも、「臨界」ということばが「使用済み核燃料」の「最臨界」ぐらいにしか出てこなかったり、「臨界」についての同意の英・仏の単語がなかったり、地震学もそうですが、核についても世界レベルのコンセンサスが確立してないなあ、という気がした(猫屋の無知はまあ、棚に上げといたですが)。

シロウトの印象ですが、正確な情報が(もちろん日本サイドもそれを持ってなかったと思いますが)、米や欧州の専門家に伝わってない。そこで各国の専門化がそれぞれシュミレーションする。それを専門家ではないメディアが伝えるんだが、米国のTVはもちろん、今のメディアはどこでもオーディションを上げる記事にしますから、そんな連鎖で、特に米国・欧州で「日本アポカリプス」記事が続けて放送されてる。

遠地で一番恐いのは情報のないこと、それとウェイティング状態では、変な想像力が働いちゃうことかと思います。ただ、遠地にいる専門かもそれぞれの専門分野でのキャパがありますし、距離があるからより冷静な判断ができるはずですが、正確な情報がなければスペキュレーションに走る。

サルコは、2日目だったか3日目だったかにバロワン(とっちゃん坊や)スポークスマンを通して「福島はチェルノビルよりひどい」と発表。 最初にアレヴァの2技術者を現地調査に送り、消防捜査隊を現地に送ったのは他国が現地についたあとで、おまけに捜査隊は福島からなるべく遠いところだったりしてました(仏以外のtvに写らなかった)。「多いに遺憾。日本を支援」を大統領は表明。

アレヴァ等の対核装備やロボットを送る指令は適当なものだったと思います。

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