ニューヨーク・タイムズから:Wall St. Helped to Mask Debt Fueling Europe’s Crisis/ウォール・ストリートは負債隠匿を助けヨーロッパ危機を増大させた。
仏語ではフィガロから:Goldman Sachs aurait aidé la Grèce à camoufler sa dettea/ゴールドマン・サックスはギリシャ負債のカモフラージュを助けた疑いがある。
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これから関連記事読んでみます。ひとまずリンク。
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追加リンク
これはNYTにさきがけ2月8日の独誌スピーゲル・オンライン(英語)版:How Goldman Sachs Helped Greece to Mask its True Debt
トリヴューン・ド・ジュネーヴから(仏語):Goldman Sachs a camouflé la dette de la Grèce. Puis parié sur sa faillite/ゴールドマン・サックスはギリシャの負債をカモフラージュし、そしてその破綻に賭けた
こちらは元IMFのチーフ・エコノミストSimon Johnsonの文(14日のもので英語):Goldman Goes Rogue – Special European Audit To Follow
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疑惑の概要
かつてエンロンが操作したと同じ方法、つまりスワップを用いて、ゴールドマン・サックス(GS)はユーロゾーンに加盟したばかりのギリシャに(2001年)ギリシャ財政枠には現れない形で金を調達した。それは将来の空港税やロトを担保にした金融商品“クロス・カーレンシイ・スワップ”の形をとり、このオペレーションでGSが得たコミッションは3億ドル。これで、当時のギリシャ政府はブリュッセルの課す財政赤字の3%という制限を超えず、また自国世論にも知られることなく多額のキャッシュを入手したわけだが、こういった“デリヴァティヴ契約”は当時禁止されてはいなかった。ヴァーチャル債務を返済できないギリシャに対し2002年にもオペレーションは繰り返され(サブプライムと同じプロセス)、さらに昨年11月にはGSのCEO、Gary Cohn自身がアテネに赴いてギリシャ政府に同様なオファーをしたとNYTは書いている。だが、2004年以来、それはEU内では禁止されており、ギリシャは断った模様。入手したキャッシュはまず(キプロスとの対立を巡って膨れ上がった)ギリシャの軍事費に、それから医療部門に当てられたようだ。
またGSは同時に関連会社を介してギリシャCDSにも資本投下している。
GSのギリシャとの交渉をを援助したと見られるJPモーガン・チェイスは、同じような操作を1996年イタリアを対象に取引していた。
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法的にはどうなんだろうか。サイモン・ジョンソンは公聴会を開くべきだと書いてる。
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