これでもか、とばかりに色々面倒くさい問題が次々と持ち上がり、まあ大体は政府がらみ書類関連なんだが、どうも現在進行中の各種公共サーヴィスオンライン化がうまく起動していないためのようなのだ。職業安定所・国民保険・税務署・各種政府援助金制度・外国人登録などなどの各個人ファイルを横にリンクさせて統一化を図ってるんだろう。
今年は滞在許可書の更新年なので、早めに必要書類を送付したけれど、許可書有効期限ギリギリになっても連絡がない。プレフェクチュールに出向き3ヶ月有効の申請受領書というのをもらってきたが、窓口で「更新になぜ時間がかかるんですか?」と聞いたら、「検討中」という答えが返ってきた。10年前のときはスンナリ下りたんだがな。外国人窓口には、かなりの人々が自分の順番を待っていた。気が重い。
その上、日本の実家で家族の一人が癌を患ったとの知らせを受けた。電話で様子を聞いてみてもはっきりしたことは分からない。分かったにしても、ここにいるアタクシにできることなど何もない。年末の帰国を思案中。
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知り合いの女の子が、郊外にある自宅のそばの森で採ったのだと、2キロものセップ/cèpe を八百屋の大きな木の籠にシダをひき詰めた上にきれいに並べ、両手で抱えて電車に乗って、ここまで持ってきてくれた。自然の贈り物である。半分ほどをふきんでぬぐい、痛んだところをナイフで切り取り、大まかに切り分けてフライパンでバター炒めにする。ゆでてあったジャガイモとたまねぎも炒め、きのこと合わせ、チーズ(コンテ)をおろしてパラパラふりかけオーヴンで10分ほど焼いた。うまかった。
もう半分のセップは、うち2個を翌日のスパゲッティ用にとっておいて、あとは3人の友達のところに宅配いたしました。
この間はちょっと奮発して(誕生日だったのだ)大き目の牡蠣(No2)を買ってきて、半分は生で、もう半分は牡蠣フライにして揚げたてにレモン絞ってうはうは食した。ワインはサンセール。シアワセであった。
ダヴィッド・フレイ君が新譜を出した。今回はなんとシューベルト。ダウンロード版で購入(6.99ユーロ)。音がきれいで、さすがヴァージンだから録音に念を入れてる。2日で一気に録音したとのこと。この人はテクニックバキバキの天才ではないかもしれないが、たぶん彼の“誠実”があの音になってるんだろう。アグレッシヴじゃないのが助かる。このシューベルトはconfus (混乱)した今のアタクシにはぴったりだ。
翌日追記:メールで送ってもらった採りたてセップの写真貼りました。
なお、年末里帰りエア・チケット予約した;ほんの少しだけだが、気が楽になった。
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