これはフランスの日曜日に出る Journal du Dimanche でのインタヴューなんですが、JDD紙サイトには部分しか掲載されていないので、FAPレジュメ版から主要部分を訳します。ドミニック・ストラスカーンは2007年にIMF;国際通貨機構の専務理事。本職は経済学教授、社会党所属の仏政治家です。参考:JDD DSK: "Mon plan pour l'économie mondiale"
ストラスカーン(IMF):「金融市場を規制しなければならない」
Strauss-Kahn (FMI): "Il faut réglementer les marchés financiers"「今の段階では、まず火事を消す。それが今すぐなすべきことで、それを米当局が行っている。けれどその後に、私たちは今起こっている事柄から結果を引き出さねばならない:つまり、明確に金融インスティテューションおよびマーケットを規制することです」と、仏誌ジュルナル・ド・ディモンシュに掲載されるインタヴューでストラスカーン氏は語っている。
「世界経済成長率の厳しくかつ長期にわたる減速が起こっている。これはヨーロッパにとって困難な状態ですが、食料価格上昇に苦しむ貧しい国々にとっては、さらに厳しいものです。」
「けれどリアルな経済は崩壊しない。貨幣は暴落しない。中央銀行は金融危機をコントロールすることになる」と、IMF責任者は判断する。
しかし、世界経済の将来を保障するためには「改革が必要とされる。」 米国金融システム救助プランは「歓迎するが、これは(引き続くべき)国際政治アクトの第一歩であるべきでしょう。」
「金融体系全体の崩壊を防ぐ目的で、政治家は公金を投入するが、それは我々の経済安定がこれに依存しているからです。さもなければ、能力のないマネージャーと貪欲なスペキュレイターたちの救済に走る国家という、底のない井戸の論理が現実となるだろう。市場はそれ自体では充分ではない;市場は市場を治療しません」 と、ストラスカーン氏は説明する。
「報酬の問題は副次的ではない:金融企業家の利益コントロールをすることで、金融のコントロールもできるのです」と彼は示す。
そして、ストラスカーン氏は、その改革を進めるのはIMFの役割であり、それができると認識する。
「IMF は1944年に一種のパブリック・サーヴィスとして設立されました(。。。)1944年には為替無政府状態が脅威だった。今日、加えて金融無政府状態にわれわれは直面しています:リアルな経済とは無関係に増大したシステムの不透明性、貪欲、無責任。。。金融はコントロールされるべきだ。」
「私たちは私たちの役目をはたす。私はそれを引き受けます。」
「(欧州連合のような)国家あるいは地域の権威があるが、よりグローバルな保証人が必要とされている。規範を確認するインスティテューションが必要。」
「なぜなら、私たちはすべての国を結集し、全体的利益と妥協を限定し保障することができるからだ。それは世界がもっとも必要としているものです。」
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