大門君はこう言った。。。K夫人からマット君の発言内容について問い合わせ電話があったので大枠解説:住人6000から7000人とかのアラスカのこじんまりした町ワシラ市長職のあとアラスカ州知事職を二年勤務中の、ホッケー・ママ(少年野球支援ママにほぼ同)、つまりアイス・ホッケーと釣りと狩猟と鹿肉ハンバーガーが大好きという、5児の母にして現アラスカ州知事にして米国副大統領請候補であるサラ・ペイリン氏が、TVインタヴューかなんかで「恐竜がいたのは4000年前(ジュラ紀だって大雑把に言って約一億年前ぐらいでね?)」と発言したようで、そこいら辺をハーバード出ピーポーである大門君が突っ込んでます。つまり、72歳のマケインが大統領になったとして、何らかの理由でマケイン職務続行不可能となった場合、副大統領が大統領になるお約束。で、ペイリン(つまり今から4000年前に恐竜が地球を君臨していたと認識してるホッケー・ママ)が核兵器投下指令コードを管理することになる。これってできの悪いディズニー映画とおんなじじゃん。そりゃ基地外シナリオだよー、と“世界で一番セクシー”なおじさんがマジに言ってます。次は確か前年に世界で一番セクシーだったジョージ・クルーニーが登場すると思われますので、K夫人期待してね。
なお、世界中のエアー・ホステスの皆様(いつもお世話になっております)、タイトルはたんなるペイリン・スタイルと、あとは“言葉の綾(あや)”に過ぎません。悪意はございませんので、次回猫屋が飛行機乗る際にも、そこんとこどうぞ御考慮ください(ごめんなさい)。
>4000年
たしか福音派キリスト教だと「世界はできてからせいぜい1万年」とされていると聞き及びます。
彼女の発言もそこらへんからきているのでしょうか。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2008-09-14 06:12
Hi-Low-Mix 氏、
返事送れてスマヌ:昨日firefox3がやたら重いので、firefox2にダウングレードしたら、あらら、苦労してインポートしたブックマークが全部消えたのだった(よく考えればあたりまえ、トホホ)。そんでまたいろいろムダ仕事で夜がおわっちゃった。
うん。ID(インテリジェンス・デザイナー)とか創造論だとか、とんでも8分、歩いて5分なこと信じてる人が多いからねえ。。。「恐竜ウンヌン」の話がどこから出てきたのかはわからないけど、少なくともゴリ保守エヴァンジリストだったらこれはもう「神から任命されてアフガンスタンとイラクを攻撃した」ブッシュと同じわけです。ペイリンは創造論歴史教科書をアラスカで許可してたんじゃないかな。。
投稿情報: 猫屋 | 2008-09-15 11:34
日本からだとよくわからないのですが、欧州とアメリカでは信仰にどれぐらいの違いがあるのでしょう。
アメリカへの初期移民が信仰について欧州とは異なる信念を持っていただろうことはわかりますが、清教徒のすべてがアメリカに渡った訳ではないですよね。欧州で清教徒が滅ぼされたとも聞かない。また、アメリカは長期にわたって(欧州内だけでも)さまざまな国から移民を受け入れてきています。
なのに、キリスト教原理主義について話題にあがるのはアメリカばかり。
貧富の差なり社会的不安なりで言えばアメリカ以上に東欧、ロシアは著しかったはずだから、それをもってアメリカの特異性とすることもできない。
欧州でもキリスト教原理主義は一定の勢力を持っているのでしょうか。
仮にそうでないのなら、なにがアメリカのみにキリスト教原理主義を成立させているのでしょうか。
投稿情報: Hi-Low-Mix | 2008-09-15 12:54
えっとですねえ。宗教史はなんも分からんのですが、お答えしましょう(なんかエラソな新興宗教風だが)。
まずカトリックとプロテスタントっつーのが大枠であって(+ビザンチン系のギリシャ正教)、これはたぶんウェーバーの「プロテスタンティズムの精神」を読めばいいんだろうけど、(長いしドイツ語からの訳なんで読んでない)大枠においてプロテスタントと資本主義の融和性ってあるみたいなのね。
そんで、ヨーロッパで食っていけなくなった人間が(まずは清教徒、のちにジャガイモが腐って多くのアイルランド・カトリック)が新大陸に渡ったと。んでもって、政教分離がある程度進んでいた欧州(+英国)を逃れた元欧州+英国人は、歴史のない国米国の国家基盤に宗教を持ってきた。何するんでもバイブルに誓ったりするわけ。
英国は英国教会の親分は英国王という、きわめてテキトウ、いや失礼、きわめて独自な宗教・国家のつながり方を採用してるわけだけど(首相職を退いたブレアがカトリックに改宗して話題になってたですね;現職のあいだは無理だったわけ)、それでも(日本も似てるけど)王の存在や教会の影響力は国家統一のための象徴的位置にとどまってる。
欧州本土での清教徒も、別のルートで分派してるんだ思うけど、これはアタクシ無知蒙昧分野であります。全体的に言えるのは、イタリア・スペイン・ポルトガル・ポーランド・アイルランドのカトリック圏でさえ、教会権威は減少し続けているわけ。
で、米国というのは多民族国家なんだけど、米市民としてはバイブルに誓わなきゃいけない。米国市民というカテゴリーに入るには、そうしても宗教がくっついてくるわけ。
同時にたとえばサイエントロジーが宗教団体として認められていたり、かなり自由に活動できる(仏ではダメ)。で、税金払わない宗教団体は、TVエヴァンジリスト(日曜に教会行く代わりにミサをTV観てすませる)だとかが、その経済力を駆使して、政治界でもロビーイングを行い共和党支持打ち出してるわけ。なお、ここフランスでもバンリュウを中心にゴスペルや歌う司祭のショー・アップ・エヴァンジリストが最近信者を増やしてる。
それに、欧州では、なにしろローマ教会があるし、極極右はスキンヘッド、ネオナチ、ナショナリズムに流れる傾向にある。
あと、東欧・ロシアではヒットラーとスターリンが大型虐殺したからねえ。あれで、多くの異端者(ユダヤ人ばかりでなく、宗教人・知識人・ジターン・ホモ・精神障害者・共産党員・政府批判者・働けないやつ・病人)抹殺された。共産党というのもひとつの宗教だとする意見もあるですね。
今のロシアでのロシア正教盛り返しはかなりあると思う(共産党時代は隠れキリシタン)、でも聖歌とか髭ぼうぼう司祭の様相だけ比較しても分かるけど、米国エヴァンジリストとは似ても似つかない。ちなみに、ギリシャ正教の(とてもローカルな)クリスマス・キャロルはアラブっぽい音階なんでびっくりしたことある。
自分は宗教関係者じゃぜんぜんないから、勝手に言っちゃうと、たとえば仏教でも、初期の小乗仏教と、華僑なんかのお金大好き仏教と、世界に羽ばたく「あ・なんだそうかがっ会」とか、ダライラマのチベット仏教、それから京都とかの観光ビジネス仏教や、みんなの葬式仏教もだけど、教育産業・病院経営仏教もあるわけで、それと比較文化すればキリスト教圏内での棲み分けもなんとなくイメージできるんではないかと思われ。。。以上雑メモでした。
投稿情報: 猫屋 | 2008-09-15 14:24