しかし、なんだ。リベラシオンがカルラ・ブルニ特集をして(5ページと言う説もあるし7ぺージ説もある、読んどるわけないから知るわけもなし、しかしこれでリベ廃刊ケテーイ)、ヴァンセンヌにある仏国最大規模の不法滞在者収容所が、囚人収容人ひとりの不信死(41歳、心臓発作;つまり理由不明)のあと、火災を起こした。
国民の購買力はドンドン下がり、でも最低賃金上昇率はたった0.9パーセント(インフレ率は3.8ぐらいか、、)。
対して、サルコおやびんの選挙キャンペーン(購買力の大統領!)がまたまたネタ化するってんで、政府はTVスポットを流すことにした。「待っているのはあなたばかりではありません。私たちも持っているのです:仏国政府」だそうだが、このスポット広報で443万ユーロ支出(=税金)。やたら多い国内外移動のほかにも、140あるいは170あるいは(って三説あるわけ)210%自己給料アップ(おまけに衣食住+暗殺危惧の大型護衛団・車・フレンチエアホース1とかは国もち)のうえに大統領官邸費用は8.4%増加したそうで(全部税金)、なんだこれ。
さすが、ホロコースト犠牲児童を小学生に預ける教育説は中止となった。ついでだから、ブイグのリクエスト、フランス・テレヴィジョン(2と3と4と5とまだあったはず)のコマーシャル撤廃もやめて欲しい。tf1の視聴率が下がって広告収入が減ったのは、その超低俗番組とサルコ・マンセー度のせいである。
一番ハラがたつのは、移民問題と法曹界改革と貧乏人叩きなんだが、これを書き始めたら猫屋、命が300あったって足りないわけで、書きようもない。
カルラニックスばかりには限定されない、メディア統制もある。
オプスさえも、オリヴェンヌが社長に来てからギクシャクしている。年頭の記者会見でサルコミックスは「私は、間違いを犯した。それはコミュニケーションの過ちだった」と言って、メディア狩りを始めたわけだ。PPDAも首を切られた(ファンでもなんでもなかったけど、同情する)。ラジオ・テレビでも政府要因およびサルコ・サポーターがやたらでまくって政府広報をやっている。
サルコミックスがシリア元首を14ジュイエ(革命記念日)にシャンゼリゼの軍事行進に招待するってんで、シラクは行進不参加だそうだ。シラクは暗殺されたレバノンのハリリ首相の個人的友人で、今住んでるセーヌ沿いの(ルーブルまん前400m平米、オルセー美術館そば)アパートはハリリ家の持ち物である。解説;レバノンのハリリ暗殺はシリア主導という意見が多いわけね。シリアは他のテロ行為で仏人を多く殺害もしてるわけ。
サルコミックスの地中海同盟推進ってのも胡散臭い。確かに、地中海文化圏ってのは確かにあるけど、それを今、政治・経済圏とするには無理がある。だってイスラエルが入ってるんだもん、こりゃ無理。ってか、サルコの(あるいはEUアレルギーのアンリ・ゲノの)換算では、英国と特にドイツを牽制し、ついでに原油と原油ドルマーケットをゲットするための作戦なんだろが、肝心の欧州連合のほうがけっつまずいてるから、これは藪蛇になりかねん。大体、あれだけ熱烈歓待したカダフィが、イランモンネと地中海同盟構想をはねた。はっはは。
だいたい、共和党が米国でマイノリティーになった暁には、わたくしがブッシュの後継者、とか思ってても不思議はない(メガロ)。マケインをエリゼ宮に招待すんなってーの、ボケ。トム・クルーズ仕事場(財務省)に呼んで、ブーイングされてたのもう忘れてるし(自分の失敗ばかりすぐ忘れる健忘症)。
ヴァンセンヌの収容所には強制退去を待つ280人の“不法滞在者”が“収容”されていたそうだ。UMP(サルコ・マシン党)は、紙なし移民援助市民団体RESFに今回の火災の責任があると、いつもの逆ギレ・テクニックを披露している。
自分の意見を付け加えれば、国家の利益と個人の利益はイクオールではないんで、なんで貧乏「個人」は「国家利益」の犠牲にならねばアカンのかワカランし、“不法移住者”は罪人ではない。ところによっては、県庁の“滞在許可窓口”にやってくる移民(切れた滞在許可の更新を頼みに、あるいは亡命者滞在許可の申請に来てるのを)を警察が“逮捕”しているそうであるよ。
全省予算大幅削減であるが、外人枠(サルコの政治アイデンティティ)とエリゼ枠(Moi, je veux)とあと92(オート・ド・セーヌ;愉快でリッチな友人たち、デフォンスおよびメディア地区含む)は別なのである。
記者会見で「私になにをしろというのか。国庫はすでにカラなんだよ。」と言ったのも、大幅仏国改造(要するに大型民営化)のごり押し推進のための根まわしではなかったのか、とこの頃思ってる。あの、高名な「ちいさな政治」(と大きな税金)である。ミルトン・フリードマンである(ナオミ・クライン読まなくちゃ)。
今のフランスは、かつてのフランスの単なる影になりさがった。
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あああ、ノーコメント・コーフィーブレイクのはずが、凄いスピードで書いちゃったわけだが、アップ。
でもでも、日本よりはずっといい。あ、これは言ってはいけないお約束なのでしょうか。
この頃、スーザン・ジョージやら、マイケル・ハートやら色んな方々日本をめざしてよく来るな、とのんきなことでしたが…
そういえばサミットだった!そうだそうだG8だ!おサルさんももうすぐ日本へ!
でも北海道は遠いし、東京も少し遠いのでした。反G8イヴェントも遠いのです。
ネットで追いかけるだけで終わります。
投稿情報: みみみ | 2008-06-30 10:47
「でもでも、日本よりはずっといい」と思って、移民したわけでしたが(三浦ナントカ事件のあとあたり)、なんか、この頃、ほら、植民地政策とかでもそうでしたが、後から追っかける国のほうが、めちゃくちゃな過激政策を取って失敗するとかあるでしょ、あれだフランス。だって、外食とか最低でも15ユーロ(約2500円)かかるし、消費税は20パーちかく。産出国なのにレモン一個が60円以上、トマト一キロ500円ですよ。ラーメンが(1400円)安いってんで、ラーメン屋(うまくない)に行列できてる。
おお、スーザン・ジョージ(こないだTV討論に出てた)まで日本行きですかあ。円安くなったからなあ。まあ、日本で将来の資本主義を学んで欲しいです。なんか、こっちの状況は、社会党の消滅、アサヒ・イワナミバッシング、公共サービス民営化のあたりをまっしぐら。おまけに新世代はドラゴンボール+ニンテンドー+ファイナルファンタジー+マンガ+コスプレ+オタクな人たちなわけで、まったいらになった地球はジャポニゼーションでございます。かえって日本から革命ニュー・ウェーヴ発生するかも(いやわからんですよ)。
投稿情報: 猫屋 | 2008-07-01 02:32