動物シリーズで高名な司会者ドシャヴァンのそっくりさんですか?あ、違った「朕は国家なり」だ。メチャ高スイス時計(7500ユーロとか)遅れてるし。
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と、いうわけでサルコミックスは(ちかぢか、民間払い下げだろうと噂される)フランス3の19/20ニュース特別枠で一時間以上のインタヴューを受けた(つか押し付けた)らしい。しかし誰も見ていない。上の映像は、そろそろ検閲受けそうだが、インタヴュー直前の(隠し撮り)映像。rue89からひらってきますた。
サルコミックスとその護衛旅団がフランス・テレヴィジョン到着時は、放送局労組の人々がブーイングと野次で迎えたそうである。>rue89
フランス3の人気番組「Plus belle la vie !」に引っ掛けた「Plus belle la vie, sans Sarko !」という野次がなかなか分かりやすくてよろしい。
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25日午後、大西洋側のカルカッソンヌの仏軍基地(3ème Régiment parachutiste d'infanterie de marine;RPIMa)で行われた民間人相手の公開訓練で、仏海軍パラシュート部隊GCP軍曹(28歳)のブルパップ方式突撃銃(fusil d'assaut FAMAS)が白砲ではなく実弾が装てんされており、35秒間にわたる連射の結果、17人が負傷した。現在危篤状態の2人のうち、実弾が貫通したというひとりは3歳の少女。負傷者17人中子供が5人、兵士がひとりいたと報道されている。
公開訓練は、スポーツ・グランド上に家屋を設置、そこに監禁さえれた人質を煙幕を焚いてパラ部隊が解放するが、家屋裏から襲撃を受ける、というシナリオだった。この公開訓練は当日5回目の披露だが、どうも軍曹は5回目に別の武器を用い、過去の演習で用いた弾丸が入ったままであったらしい。
“事故”当時の様子については、こちらリベ系軍事ジャーナリストのブログに詳しい:Secret Défense(スクレ・デフォンスとは軍事機密の意)。
この出来事のあと、仏国大統領は現地に出向いて「当事者を厳しく処罰」と息巻いていたが、仏国大統領は仏国軍隊の責任者である。軍事相と首相と大統領の責任はないわけですか、、、。なんともシリアスに腹たった。
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フランス・テレヴィジョンからコマーシャルなくすとサルコミックスは“決断”したわけだが、広告料とコマーシャルない分の時間を埋める資金源が見つからない。ハゲ・コッペが、インターネット・プロバイダーと携帯電話企業の収入から差っぴく、と発表したら間をいれず、欧州委員会のバロッソが“そりゃ無理だんべ”と突っ込みを入れた。たしかに、そりゃ無理であるよ。
そんなこんななフランス・テレヴィジョン、昨夜は「シラク」特集をやってたですねえ。ちなみに新婚サルコミックスヒキコモリ編時にはカルラ・パーフォーマンスもあって支持率が若干持ち直したんだけど、オプス記事によると現在は34%。47%は、サルコジは世界でのフランス・イメージを低下させた、と判断している。
先日は、アシスタント・ソシアル(日本で言うと民生委員かな)が、仕事先の家庭に滞在許可を持ってないセネガル人が住んでいると警察に通報した:密告である。Eolas弁護士さんの熱烈ブログ:Journal d'un avocat
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「サルコジは、首相になるためにエリゼ大統領宮を通過しなきゃならなかった唯一の男だ」と言って(確か今でもエコロジー相の)アルコロ・ボルロは政治ユーモア賞を獲得した。
しかしねえ。笑ってる場合じゃないですよ。警察に追われて、多くの移民が窓から飛び降りたり、川に身を投げて死んでるわけです。ソウルでの騒ぎ、中国での暴動、西欧州全体に広がるトラック運ちゃんのノロノロデモ、報道されてないけど世界各地で起こっている食料・燃料高に起因する騒乱に、鬱屈する市民の孤立感と未来の展望のなさってのは共通なわけである。
報道されてないけど世界各地で起こっている技術革新とグローバリゼーションがもたらす恩恵に浴することで、新しい可能性を胸にする市民の連帯感と未来への希望もあるわけで、
情報を過剰に良く見せようとする仏政府(サルコのおやびん)と、その国に住まう市民の(使う色眼鏡は根本的に)は共通なわけである。
投稿情報: Simon | 2008-07-01 14:38