ノルウェーのサイケデリック・ガレージバンド、The Kulta Beats のクリップです。
と、歌われてるクリステヴァですが、
バディウ(Saint Paul : La Fondation de l'universalisme ←何ページか読めます)
とジジェク(Fragile absolu : Ou Pourquoi l'héritage chrétien vaut-il d'être défendu ?)に続いて、
クリステヴァもキリスト教ものをファイアールから出版しました。
Thérèse mon amour : Saint Thérèse d'Avila テレーズわが愛:アヴィラの聖テレーズ
出版社の紹介によると、corps physique érotique hystérique épileptique, qui se fait verbe qui se fait chair、、、だそうで、つまりフィジック、エロティック、ヒステリック、エピレプティックな肉体ウンヌンとありますから、ついつい読みたくなっちゃいますが、なんと749ページあるんだよ。ちょっと、てか、だいぶ長い。
参照:ウィキから。アビラのテレサ
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さて、アタクシは今日本屋で、アテの哲学者ミシェル・オンフレ(Michel Onflay)の《Le Songe d'Eichmann》を買ってきた。これはガリレ社から出た小冊で、イスラエルでの裁判後、処刑を待つアイヒマンがカントとニーチェと対話するという、むちゃくちゃな話なんですが、哲学者にして哲学教師のオンフレイが、劇作を依頼されて書いた対話なんだそうだ。つまり純哲学書じゃないし、字数も多くはないから読み終える可能性大。
ニーチェがナチズムの思想の基盤になった、と考える人は多いんだけど、実はアイヒマンがカント“道徳哲学”により影響されていた、という出発点から、リベルテール(絶対自由主義)オンフレイが、実際のアイヒマン発言をもとに架空の対話を創作した、というもの。おもしろそうでしょ。
追記:アスーリンがこの本について短い記事を書いています。Du côté de chez Kant
ジョナサン・リテルは、ナチの思想バックグラウンドにはギリシャ哲学の影響がある、といってる。確かに、理想としての肉体賛美とか隠喩的ホモセクシャル傾斜とか、そういえばそうかもしれない。
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