数日、実に眠りまくってなんとなく人心地ついた。久しぶりに水泳。気分がいい。天気もいい。
人に聞くと、今年のパリには夏がなかった、とにかく雨ばかりだったそうだ。今回は、脳天気の晴れ猫念力も効き目が出るまで一週間かかってしまいました。来週もそこそこ天気よさそうである。しめしめ。
てなわけで午後は散歩。本屋数軒とCD屋のチェック。ル・モンドを買って、コメディ・フランセーズ横カフェのテラスでビール。レイモン・バールが死んだ。別冊TV版見ればダイアナの死後10年ということで(日本とおんなじだが)特集番組が目白押しである。(猫屋はアノ事故の一時間ほど前にアルマ橋よこの現場を車で通っていたのだ、関係ないけど)。
人はどうしたって死んでしまうのだよ。生きてる間にノンビリしたほうが好いに決まってる。いい気分でいたほうが好いに決まってる。昨日のことをくよくよするより、明日のことを心配するより、つかの間の上天気を満喫するんだ、、、と、モリエールに縁が深いこの場所あたりの人々は、それぞれゆったりと8月終わりの土曜夕刻を過ごしている。
短い人生、そんなに急いでどこに行く。天気が悪くなったら、それからまた考えればいんだよ。たぶんね。
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On the Beach というタイトルで、フィクションを書いてみようかと思っている。舞台は南仏で、主題は記憶と世代と海の、いくつかの短編からなるはず。書けるのかなあ、わかんないんだけどやってみる。
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池袋のジュンクで、帰仏前になんとなく選んだ本 “日本の歴史をよみなおす(全)- 網野喜彦”あと少しで完了。読み飛ばしだけど、かなり目からうろこで面白い。そういや、高校んときの山川教科書以降、直に日本史に関わる本は読んだことないってゆー、恐ろしい事実に気がつきました。ああ。
つぎは、京都旅行に持ってったけどまだ読み終わってない“利休と秀吉”(野上弥生子、ロンドンのぴこりん氏から借りてるやつ)を終える予定。そのあとは、これもジュンクで購入した“ハーメルンの笛吹き男(阿部謹也)”。なんか生まれて初めてだけど歴史っぽくなっております。
なんて、文章書いてる暇ないやん。
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奈良の興福寺では、新金堂なるものを建設中であった。あああ、である。今のまんまでいいのにねえ。あの隙間だらけのカンジがなんとも奈良でよかったのに。
網野先生の本、もっとサヨク的なのかなあと思いきや、中世ニポンのビジネスマン礼賛でもありました。好きな本です。
薬師寺のみならず、興福寺、おまえもか。お金はあるところにはあるのか、1300年前のひなびた建物だけじゃ修学旅行生は呼べないのか、ちょっと悲しいです。
投稿情報: ぴこりん | 2007-08-26 10:27
猫屋さんの夏パワー、すごいですね。 ようやく夏が訪れたとフランス人大喜び。
水泳も本格的! スキーでの怪我が元だったのですか。 いずれにしてもスポーツ系ですね~。(尊敬!)
奈良...以前のまま残して欲しいぃぃぃー! あぁ。
もうすぐダイアナさんの命日ですね。大好きだったので、特集番組見ようと思います。プログラムチェックしようっと。
投稿情報: ねむりぐま | 2007-08-27 00:43
ぴこりん氏、
いや、なかなかいい本です。おまけに猫屋でもついていける話体なんで助かります。中世の資本主義と今の新資本主義って、どう比較してどこが違うかよく考えてみよう!って気になりますね。
興福寺ねえ。キンキラキンになっちゃったらガックシですよねえ。吐息
ねむりぐま氏、
ブログかスポーツしてないときは大体寝てます、アタクシ。今日はあんまり天気いいのでバスティーユのあたり散歩してたけど。
投稿情報: 猫屋 | 2007-08-28 00:45
猫屋さま、「支倉常長 武士、ローマを行進す」田中英道著を読みました。1613年
伊達政宗の使者として、家康からも屏風の贈答品を預かり、スペイン国王立会い
(娘でルイ14世の母も)で国王の名もらって洗礼を受け、ローマ法皇パウロ5世に謁見し、ローマ元老院が彼を貴族に列すると決定。豪華キャストに驚きました。彼の肖像画はボルゲーゼ宮と仙台博物館に現存。ラテン語で書かれた手紙や証書がかっこいいし、日本製500トン黒船もすごいです。
投稿情報: ラム | 2007-08-31 12:21