この火曜午後、1ユーロ=160円のラインを超えたんですね。つまり一万円が約62円ちょっと。泣いちゃいます。対ドルでもユーロは1.3442まで上がってたようです。こちらは2005年3月以来の高値。
ル・モンドによれば、背景にあるのは金利差(日本;0.63 米;5.31 欧州;3.84 英国;5.32、以上は一日金利)。日本の低金利から、円を借りて他貨幣に換金、投資するという“キャリートレード”がまた盛んになったためだそうだ。欧州ではまた金利を上げるんじゃないかといわれてるし、経済成長率の落ちてる米国では逆に金融緩和がありそう。日本の低金利は(短期では)動きそうにないから、まだまだ新記録更新は続きそうですねえ。。。
へそくりの円は3月に換えちゃったし、今年は日本にも帰れそうにないんで、ユーロ高も実感としてはないんだけど、、しかし、“貨幣”ってこんなに簡単に価値変えちゃっていいんですか。。。。そうですか。
しかし、“貨幣”ってこんなに簡単に価値変えちゃっていいんですか
私もいつもそう思ってました。貨幣の価値ってある意味では一国の使える”武器”ですよね。それが、市場原理でこんなにフリーハンドで交換されるわ変動するわ、で正に弾丸の飛ばないものの激しい経済戦争を目撃するようねもんですよ。
投稿情報: 黒龍 | 2007-04-11 16:54
そう。
勝手に戦争して、儲かってる企業はいっぱいあっても、そのおんなじ国の乳幼児死亡率がめちゃ高かったり。遠いここでも、ガス代上がって、管理費が倍近くなりそうだ(選挙後)という話しだし(セントラル・ヒーティング)。少ない手持ちの金が50%目減りしたり。実は、実際の権力はすでにマルチナショナルの手に移ってる。だからって、大企業の友に投票するこたあないのに、しちゃうんだよ。だったら、共食いしてる場合じゃないんですが。
自分も含めて、即、答えを出すのに慣れちゃってる。TVとかITのせいもあると思います。モグラたたき。
投稿情報: 猫屋 | 2007-04-12 00:11
雑談に来ました。”即答”に関しては、まさに今この世に起こっていることのすべてが集約されて為替のレートに反映されるんじゃないかと。だから、為替レートの変動のチャートを見るのは面白い。なんか天空の法則みたいなものが描きだされているかも。もし見つけられたら教えてください。
話は変りますが、選挙のポスターが張り出されてますね。セゴレン女史、白黒写真で、ファム・ファタールって感じの勝負で意外。うちの近所ではこのポスターだけ破られてなくて、その代わり。はーとマークの落書きされてましたねえ。どうなるやら。
投稿情報: 黒龍 | 2007-04-12 15:31
いらっしゃい。セゴレンヌのポスター、写真としては悪くないけどなんだか雑誌エゴイストの写真みたいで、なにも“洗練”狙わなくてもいいのに、とか感じましたけど、どうなるんでしょう。
天空の法則、ですかあ。まあ昔はアダム・スミスの“見えない神の手”ってのがありましたけど、あれは単に“自由貿易”ということにして新市場を獲得したい大国のエゴイズムだったと思う。実際には、自由貿易のオヤビンのはずである米国が対中貿易では輸入品に重課税という流れに行ってますね。実は米企業の中国での生産品なんで、話はこんがらかります。
一点としては、“貨幣”というものの性質があると思う。本来は交換のしるし(記号)であった貨幣が、交換物から切り離された単なるヴァーチャルな信仰の対象となっちゃったって過程がありますね。たぶんマルクスは(読んだことないけど)このアノ時代の貨幣の意味性から資本論を書いたんだと思う。彼が扱ったのはポスト産業革命の欧州でした。ポスト・インダストリの経済社会理論が出てきてもいいころですよね。
もう一点は、IT革命あたりから、政治と経済の関係が大きく変わったわけで、政治→マルチナショナル、という権力構造の移行があった。今現在、世界中を駆け巡ってる怪物は、キャッシュ、実は“数字”だ。もう現物はどこにもないのね。数字だけ(猫屋亭にあるのは請求書の数字だけ)。こんな現在に、一番成長率が高い国が、共産資本主義中国だというのは極めて興味深いことであります。統制経済でしょ。まるっきり“神の見えざる手”の逆なんですよね。。
あと、生産自体を低賃金国にアウトソーイングする、ヴァーチャル性と数字の“魔術”で出来上がっているポスト・工業化時代の世界市場で、自己アウトソーングしちゃったグローバル移民であるわたしたちには“貨幣”のフロー性が体感としてわかってるけれど、一国国内にいるとよく見えないんだと思います。まとまらない話でスイマセン。
投稿情報: 猫屋 | 2007-04-13 01:18
金曜夜、テレビなんにもやってませーん。というわけでネットに張り付いているわたくし。
“見えない神の手”って、何か私、信じてみたいんですよね。別に自由競争主義の擁護とか関係なく。何かこの世の中の、大国のエゴイズムから人間の根本的な欲とか、それからすべての善悪から自然現象まで
なにもかもひっくるめて抽象的な意味で今起こっていることが集約的に反映されている法則っていうのか。別にそれが破滅の方向に一直線だってありえるわけだし。マルクスといえば、今また流行だしているそうな。それもアメリカなんかで。
投稿情報: 黒龍 | 2007-04-13 22:15
ほんと、TV今夜はなんにもない。選挙関連も話題自体が出尽くした感があるし、これこそ“神の手”風になってきましたね。
冗談はさておき、自分のこととか考えるに、どうもでっかい何か、あるいは誰かに繰られているって気がすることがある。いずれにしても真否のほどは分からないんだし、ストラグルせなあかんのは変わんないけど、なんかそう思える時はありますね。人生ってフイルムをもういちど巻き返してる、みたいな。
マルクス流行に不思議はないですよ、ここまで来ちゃったら。資本主義がどこまで暴走するんだか。暴動とかが一般化していって、ある一点で社会対策が採られうるのか、あるいは戦争というちゃぶ台返しがあるのか、、。ただ、今の社会・経済コンセプトの複雑性をカバーできるだけのマルクスみたいな転換思想が、はたして出てくるのか、どうかだよね。あとエコロジーってのもある。これを内在化(も)したのでじゃないとダメダと思うけど。
投稿情報: 猫屋 | 2007-04-13 22:53
こんばんわ。
寝ているうちに財産が勝手に増えてる人が多く住む静なヌイイで、”早起きのフランス” (早起きしてつらい肉体労働をしている人たちの結束らしい)という団体が、早朝に騒音出してのマニフをしたそうですねえ。、
日本でも、高円寺を本拠にした貧乏若者の集まりがあるそうで、素人の乱とか高円寺一揆とかやってるそうではありませんか。これらが新しい動きなのか、どうやら。
ところで中国共産党によれば、今の資本主義化暴走の容認の理由は、まさにマルクス主義の教科書にあるごとく、真の共産主義への到達は資本主義を目いっぱいおしすすめてみてその矛盾からおのずから引き起こされるとみてのものだそうです。(人からの聞きかじりですけど)。
為替や株のチャートに関しては、長期的に理想的な美を表す黄金律に従った動きをしている、という分析もあるようです。宇宙の法則?
投稿情報: 黒龍 | 2007-04-17 23:41
こんばんわです。
その手の動きは起きてくるでしょう。南米や中国ではもうやってる。日本みたいなチョー高度管理社会では出にくいかも。
為替や株の“黄金律”はそりゃ、為替や株で(たんまり)稼いでるかたがたの言い分ではないでしょうかね。あるいは、読みを間違えてばかりいる経済学者には理解しがたい“黄金律”ということになりますな。
投稿情報: 猫屋 | 2007-04-19 02:54
黄金、と呼ぶので誤解を受けるようですが、どちらにも転ぶ恐ろしい法則なんですよ。投資家が勝ち続けることなんで絶対できません。
投稿情報: 黒龍 | 2007-04-19 11:39