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2006-11-06

コメント

りよんくま

ニュースで見ましたー。 いや~、さすがにすごい本を読まれていますね。フランス人にも難しそうな。。 しかも900ページ。。
アカデミーフランセーズの賞も取ったのでしょうか?候補になったのかな?よく把握できませんでしたが。。 それにしてもすごいです。
書いた人もすごいです。フランスのリセを出たとはいえ、奥さまがベルギー人とは言え、今はスペイン在住でフランス語でここまで書ける。。 あー。。

猫屋

何日か前、アカデミー・フランセーズの賞もとってますよ。
文章はそんなに難解じゃあないです。ドイツ名詞が時々使われてるけど、あれは慣れる。どこかで読んだけど、初稿には米語の影響が強くて、それと句読点とかかなり変えたみたいです。それよりしんどいのは、話の内容。いかに効率よく、感情を交えずに人を、それも膨大な数の人間を“処分”するか、つまり殺戮の“産業化”の、その重さが痛いのですよ。

フランス語で書いた外国人作家、案外いるんですよね。一時のナバコフやコンラッド、ベケット、イヨネスコ。ジョイスはパリにいたけどフランス語では書いてないか。。(ユダヤ家庭女性三代のディアスポラが主題)の小説でフェミナ賞のナンシー・ヒューストンはたしか米大陸の出だけれど今はパリでフランス語で書いてるし。

今からでも遅くはない。フランス語で書いてみよう(と、言ってみただけ)。

父親がロバートリテルって聞いてびっくり。

Jazz_Funk

お久しぶりです。
あまりこの分野は詳しくないのですが、、、ミラン・クンデラもフランス語で書いたんでしたっけ?
フランス語を書けるようになりたいです。。。

猫屋

ななしさま、
アタクシはどっちかってーとSF系なんでスパイ物には明るくないんですが、そーかロバート・パパ・リテルは大物なのか。ジョナサンは子供の頃、父親の小説の題材集めとかを手伝ってた、らしい。参考:http://homepage1.nifty.com/ta/sfl/littell.htm

Jazz Funk 氏、お久しぶりです。
クンデラもチェコ語からフランス語に代えてるけど、一番いい頃の作品はチェコ語で書かれてるようです。もちろん、海外フランス語圏で仏語で書いてる作者も多いですし、必ずしも書き物でなくても、映画・絵画・音楽とフランスで創作するアーティストは多いですよね。また、デュラスやカミユのように、遠地での“フランス語”って立場もあると思うし、デリダとかもさ。

ってなわけで、フランス語はフランス人だけのもんだ、ってのはホントウじゃない。アスーリン・ブログのコメント欄でも、フランス語で書く作家はすべてフランス作家だって意見があった。がむばりませう。

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