“原油の終焉”を準備すべきだ として訳出別エントリといたしました。
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蒙昧主義のロリエ(栄光)
Jean Baubérot, directeur d'études à l'EPHE ;
Bruno Etienne, professeur émérite ;
Franck Fregosi, chargé de recherche au CNRS ;
Vincent Geisser, chargé de recherche au CNRS ;
Raphaël Liogier, professeur des universités.
以
上五人の大学人が、フランス議会賞を受賞したCaroline Fourest のLa Tentation obscurantiste,(
Grasset,
2005)というエッセイを批評しています。イスラム、ムスリムそしてイスラミズムの混同は対象に対する無知、あるいは知ることの拒否から来るのだ、とい
うこと。最後近くに、
Au Moyen Age, l'Eglise refusait au chercheur le droit de disséquer le
corps humain, de relativiser son fonctionnement : elle imposait la
méconnaissance. とある。中世においては、教会が死体解剖を拒否したことで身体機能の理解が妨げられた:この結果として無知が蔓延した
-- とでも訳しますか。光(啓蒙)vs蒙昧(反啓蒙)というフランスでの論争の一部ですね。
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チャドという罠
ル・モンド社説。フランス政府がチャドにおける立場を明確化しないかぎり、コートジボワールやさらにはルアンダでのように『罠』にはまってしまうだろうという趣旨。本来であればEU枠での外交が期待されるわけですが、残念ながらEUにはまだその力がない。また『権力の消滅』が最も暴力的混乱を招く、という懸念から現政権を支援が必要なのだとしても、その理由の表明なしでは危険すぎるという現仏政権外交批判です。また、横枠読者のコメント欄には、本国に引き上げてきたチャド在住仏人からの投稿もあり、事態の緊急性が読み取れます。
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これは一見ずっと軽い話題です。
カップルにおいて女性は男性よりも劣悪な食生活を送っている。
でもよく考えると問題だよね。これだけ女性の社会活動が一般化しても、食準備に時間をかけるのは女性の場合が多い、結局女性は“仕事”と“食事準備”のどちらかを選択せざるを得ない。つまり男性はこのチョイスを免れているということですな。これにあてはまらないカップル・ケースも多いですが、パリ近郊か田舎か、あと年齢層でもだいぶ変わってくると思います。
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“4月のパリ”、フランシス・マルモンド
パリとパリを舞台にした映画についての文章。今はパリが一番輝く季節です(天気のいい日だけですが)。
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