fenestrae さんが昨夜アップしたクリッピングに続けて。
ひとまずタイトルと恣意的部分参照のみ、時間が出来しだい粗訳コメントもつけてみたい。(ここでは発表時間的前後は無視なので、、ご理解いただきたいです。)
Vous n'etes pas responsable...
あなたには責任がない.... カソヴィッツ・ブログより
マチューはサルコジ・コメント(11月22日)に対する長い抗議文をアップ(11月29日)。サルコジが突然書きこんだ例のコメントと同ページにあり、2人の文章を比較できます。
Vous terminez votre lettre par cette phrase terrible qui conclue froidement tel un chef d’entreprise devant un bilan négatif, que« Depuis tant d'années, beaucoup d'argent a été engagé, beaucoup d'efforts ont été entrepris par les services de l'Etat comme par les acteurs de terrain. Les résultats ne sont pas à la hauteur des attentes. » . Pensez vous pouvoir diriger la France comme une vulgaire multinationale ? Sachez que les résultats ne sont pas à la hauteur des attentes d’une France que vous, les politiciens de tout bord, ne regardez pas dans les yeux depuis trop longtemps. Pensez-vous pouvoir « licencier » ces jeunes qui vous font de l’ombre ? Les nettoyer comme des déchets sur un trottoir ? L’équilibre démocratique n’a jamais trouvé sa source dans la répression, et vous le savez, si solution il y a elle est dans l’aide sociale et la compréhension des problèmes. Si vous ne continuez pas le dialogue, que va t’il se passer ? Il est de votre devoir ainsi que celui des institutions Française de répondre à la violence avec intelligence pour éviter de perdre le contact avec une jeunesse dont certains pourraient basculer dans d’autres formes de violences plus extrêmes et réellement dangereuses.
Vous n’êtes pas responsable. Effectivement je pense que vous êtes irresponsable.
あなたは手紙の最後を、赤字決済を前にした企業家のように、以下の恐ろしい文章をもって平然に終わらせている。《国家機関から、そして現地当事者たちから、 この長い年月の間に多くの金額が投入され、多くの努力が費やされた。その結果は期待に沿うものではなかった。》 フランスを、粗野な多国籍企業と同じように管理できるとあなたはお思いになっているのでしょうか?結果が期待に沿わないこのフランスは、あなた方政治家すべてが、長い間直視することを避けてきた国なのだということをよく理解してください。歩道上のごみ屑のように、彼らを掃除するとおっしゃるのですか?抑圧から民主主義バランスが生み出されたことは一度としてない、そしてご承知のように、もし解決の道があるとすれば、それは社会援助と個々の問題に対する理解力がもたらすだろうということです。もし、あなたが対話を続けないとすれば、なにが起こるのか?そのうちのある者はより極端で危険な別の形の暴力に陥りうる、この青少年たちとのコンタクトを見失わないよう、知性をもってこの暴力に対応するのは、あなたとフランス国家機関の義務である。
あなたに責任はない。確かに、あなたは無責任だと私は考えます。
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ル・モンド系ブログから
Finkielkraut veut faire "dérailler" internet
フィンケルクロートはインターネットを“脱線”させたがっている。
作家、ジャーナリストのピエール・アスーリン/Pierre Assouline がアラン・フィンケルクロートのLa Revue littéraire 12月号にのったインタヴューを参照しながら、フィンケルクロートの言説が脱線するメカニズムを分析・批判しています。(ル・モンド紙上でのフィンケル論争はまだ続くかと思われますが、私的ブログでなら個人的意見を出しやすいというのはあるな)
(Ce qui ne m'empêchera pas de...) Quitte, dans le même temps, à lui reprocher son manque de sang-froid, son incapacité à résister au piège des formules trop brillantes, sa tendance à être le principal invité de sa propre émission, sa facilité à se laisser griser par sa propre rhétorique, une hystérisation des débats, son sens tragique de la vie abusif et un certain goût du martyr, toutes choses préjudiciables à la dispute intellectuelle.
同時に、冷静さの欠如、輝きすぎる決まり文句というトラップ/罠に抵抗できない性質、自分自身の番組の主要招待客になってしまう傾向、自分自身のレトリック/修辞の流れに自ら流されてしまう容易さ、ディベイトのヒステリー化、度を越した人生への悲劇的センスと殉教者に対する好み、など知的口論にとって有害な事々を非難することも(続けるべきだろう)
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カソヴィッツの文章については、時間が見つかり次第、訳を続けてみたいと思います。原文がかなり長い、怒れる男(女もだ)の文章は訳しづらい、猫屋は言葉を選びすぎで時間がかかる、、、などの理由から、あまり期待はしないでね。
バトンのお引きとりありがとうございます(笑)
カソヴィッツのブログ、どうなったか気になりながら最近見に行ってなかったので、紹介助かりました。サルコジの反論があった段階で前に私はボールはカソヴィッツのところにあってビランは今のところサルコジに+と書きましたが、書かれたテキストだけから判断すると今度は完全にカソヴィッツのほうに++。カソヴィッツはこのブログのやりとりが、個人的なつっこみ合いの問題ではく、共和国原理を賭金とした言論場の闘いであるということをサルコジ以上に明確にそして完全に理解していて--これは彼が最初のエントリを書いたときには明確でなく、このゲームに引き摺りこんだのはサルコジですが--あらゆる角度から後者の不十分な持ち札をくずしていきますね。デバを読んでいる人々を十分に意識しながら、しかも自分のブログをふだん見にくるファン層だけでなく、共和国のあらゆる市民--切り離しているのはフロントナショナルのシンパだけ--を仮想の対話の相手として。猫屋さんが引用したように、サルコジのディスクールに染み渡っている荒っぽいネオリベラリズム的思考を「多国籍企業の社長」という比喩であぶり出し、共和国の政治家失格を印象づけているのはあざやかです。その他はさまざまな場所で政治的に円熟した大人の風格をみせ、その対比で、サルコジの政治見識の狭さ、人間のスケールの小ささがあざやかになる。これが社会党にも共産党にも、諸々の左派活動組識にもできなかった。と、ここまでは3つのテキストを抽象的な言論場においての私なりの判定ですが、問題はマスコミという社会的に具体的な場においてみると、カソヴィッツの反論はほとんど取りあげられていず、不良映画の監督に内務大臣・大統領候補がわざわざ反論というとこでとまっていてビランはひっくり反っていないので、この場での闘争はまた別のステップが必要。
↑「カソヴィッツの反論かっこいい。でもなんでマスコミはとりあげてくれないんだろプリプリ」と素直に言えばいいのに、それができずにこんな風に書くから、仏生活若輩にもかかわず猫屋さんに狷介じじいにたとえられるんだろうな、と思いながら、やっぱり送信しちゃう...この二人のやりとり上のような視点から面白いのでとりあげたいし、ほんとに時間があれば、文体にある冷静なパッション(?)も含めて渾身の翻訳もしたいと思うのだけど、それこそこっちがサルコジなみのハイパーアクティヴになってしまうので、猫屋さんのフォローにおまかせ。
P.アスリンの文人の世界のさやあてはこれはこれで面白いですが、テーマがまたはるかに大きいので、このあたりは私はたぶん遠いいつか。コメント欄の反応も面白いけど、流し読みでも半分くらいのところでめんどうになってヤメ。
投稿情報: fenestrae | 2005-12-07 13:45
いや、もう5週間続くマラソンに疲れてきて、そろそろactivité normale/普段の活動態に戻るか、などと考えてたんですが師匠ばかりを走らせては師走も終わんない。とバトン2本だけ戴きました。カソヴィッツ文訳は引用したところだけでも今夜やってみます、、、でも本も読みたいし、買い物もせなあかんし、美術展もみっつかよっつ行きたいのあるし、貧乏暇なしを地で行ってますが、ま、どうにかなるさ。
>狷介じじいにたとえられるんだろうな、と思いながら
んなこと言ってませんよお。ミッテランばりのストラテジェムのうまさ(ってイヤミか?)。いやいや、これはやっかみ半分酔っ払いのほめ言葉です。
カソヴィッツはやはりJ'accuseの国の男だな、と思ってみております。ラップ野郎たちの荒い言葉もみごとにフランス語だ。大体サルコジがアンチ・フランスだと人民が気づいてないのが問題なんだけども。あとシラクの八方美人政治の“つけ”、ですか。。。。あと社会党、困ったもんだ。
投稿情報: 猫屋 | 2005-12-07 14:22
カソヴィッツのブログ、夜なべしごとお疲れさまです。猫屋さんもいいところを選びますね。
しかし書くネタがありすぎて困ったものです。実生活にもネタが多すぎてそれどころじゃないんですが。
France2のシャボーの「左翼は政権をとる気がるのか」みたいな討論番組を見てたらどっと疲れました。ヴォワネ、DSK、ブザンスノ...最後に出てきたクシュネールがけっこうやる気まんまんだったので、へえ~と思いました。
投稿情報: fenestrae | 2005-12-09 01:39
本当にネタありすぎ、、かといってそれについて日本語で書いてどうなるんだろう、とも考えます。今のところはchorolyn氏や天神茄子氏に向かってお知らせってなかんじで書いてますが、フランスを知らない、あるいはフランスに住んでいてもTVぐらいしか情報源がない人たちに全部説明するキャパは私にはない。まあ、日本語を書きたくて始めた自己中ブログですから、と居直る訳ですが。。
こちらも実生活ネタ大杉でして。いや、ブログは現実回避だね、きっと、ははは(冷汗"
TVは久しく見てない、シャボー女史は特に、逃げてます。でもすごいメンバーですねえ。大統領選ですか、すでに。
投稿情報: 猫屋 | 2005-12-09 02:57