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2005-11-18

コメント

天神茄子

俳優マルコヴィッチ>このインタビュ、モーリタニアでも見れましたよ。なかなかよかった。
しかし内田教授の論にはまったく納得できません。もうクリシェばかりじゃない。特にアルジェリア移民への言及なんか。もっと勉強して発言しろよ、大学教授だろう、と言いたくなります。
エー、この書き込み、ね式さんの判断で消すなりなんなり、どうぞ、ご自由に。

内田教授、いい時もあるんだけれど。。。フランスに対する言及はちょっと。。。好きだった吉行淳之介が昔のソフトポルノ『エマニュエル』に言及しているのを読んでがっかりしたのと同類のガッカリかな・・・

しかし最近ノッテマスネ、ね式さま。fenestrae師匠もいい感じだし、パリは知的に燃えている、ってとこですか。

猫屋

私も内田教授のファンで、宮台センセのブログよりは読みやすいし、タダ読み海外レクターにとってまったくありがたい。とんでもウヨ化の母国においては貴重な存在であることに間違いはない。

ただ、この夏ぐらいからかしらはっきりと“お疲れ”の様子が見て取れるわけで、ま、ブログをはじからどんどん本にするというアイデアは面白いんだが、結局は話言葉だけで本を作る、BBSをまんま本にする、とかとも並ぶんですが、かなり無理が出てきてるなあ。

それで期限が切れた知識ストックのアクテュアリティであのエントリは書かれたんだろうと、推測します。だから内田先生を直に批判するつもりはないが、反証は現地に住むわれわれのやんなきゃいけん事柄であろうと思ったわけですよ。

ね式はまあいつもこんなもんですが、パリという環境はやはりエキサイトできるところだと思います。ヤフーとかの文化では“歴史”や“アート”はエンタテイメントにカテゴライズされちゃって、フーコーはハリーポッターに従属しちゃう。だが、パリの猥雑さはまだ残っていくと思います。

猫屋

ご近所の方々に“様”とか“どん”とか勝手につけるのは猫屋の趣味なんで、なんだか天神様とお呼びしちゃったわけですが、こりゃいつもの冗談です。でも天神さんもねえ。
“とおりゃんせ”とかになっちゃうね。独り言なり。

chorolyn

力作エントリー、早速リンクしました。
TB代わりに連絡まで。

ちなみに、僕も内田氏については距離を置きたい人間です。

raidaisuki

 猫屋さま
 コメントありがとうございます。raidaisukiです。
 現場フランスからの詳しいご報告とご考察ありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

さてJeune Afrique l'Intelligentの報道の仕方と、またそれをブログで紹介するにあたっての心構えですが・・・
 明らかにJeune Afrique l'Intelligentとこの記事の執筆者 Francois Soudanは実名(仮名とは書いてありませんのでそうなのだと思います)年齢、オリジンを意識的に表に出しているはずです。こんなことを安易にやるとは考えられませんので。
 意図的とすると、目指されている意図はなにか。
 今回の「暴動」の主体の「顔」があまりに見えなさすぎることを懸念してのことではないでしょうか。それこそが、あるいは犠牲者の意志に反することであるかもしれません。

(たしかに日本では名前までだす意味はないかもしれません。これはブログでは削除すべきだったかもしれません)

 いかがでしょう。お考えをお聞かせいただければ幸いです。

TBができなかったのはなぜでしょうね? (?_?)  もう一度お試し下さい。
 

クノちゃん

内田教授のブログにたいする、皆様のコメントは猫屋さんのブログだけでなくあっちこっちで取り上げられえいますね。わたくし同世代として皆様が内田教授にそこそこ優しいのは、老人をいたわる皆様の心遣いなのでしょうか?
 猫屋さんの「期限が切れたアクテュアリティー〜思った訳です」辛辣では有るけれども、日本人同士の思いやりと言うのか、儒教の名残の年長者に対する、心遣い感じてしまいます。
 でも、反証はほんと、きちっとやつてください、前の世代を完膚なきまでに粉砕するのは次の世代の役割でしょう。魑魅魍魎の老人達が生き長らえるような、世界こそ異常です。
 ワインだって長く寝かせておけばいいというわけではないはずです。
昔、パリの友達のキャブにフランスに行く度に素人目に「これは、寝かせたら化けるかもしれない」と思う安いワインを買い込んで、それがパリに行く楽しみだったことがありますが、
 結局20年近く経ったけれども、くずはくずと言うことが解っただけでした。
だめな若者にも、古いだけの老人にも引導を渡すのが、次の世代の役割だと思います。
 内田教授も、粉砕されることを願っていたりして?
APECの韓国釜山の農民もエキサイティングです。猫屋さんが報告してくれるようにフランスもエキサイティング。日本もエキサイティングと言われるようにしよう!!

猫屋

raidaisuki さん(学校の先生に--さま、を付けて呼んで頂いて恐縮度が200パーセントなんですが、---これって学校トラウマ。冗談の場合は別として、ブログ横並びでは“さま”なし、TBサンクスコもなしで行かせてください)、

通常は眼を通すこともない雑誌の記事なんで、こちらこそご紹介、ありがたいです。
エントリに記事リンクつける時点でちょっと躊躇したんですが、ブログの価値というのは一寸先にどこ行くかわからない点があると思う。

たとえば昨日今日の、ル・モンドやヌーヴェルオプスに今回の出来事とフランスの過去とのリンクに関する記事がだいぶ出ています。
否定するにしろ、あるいは批判するにしろ、アフリカとフランスの間には“強い絆”があり、同時にアフリカ系フランス人は“選挙民”としてのポテンシャルを持っています。

また、コートジボワールなどの動きを見ても、フランス政府を弾劾することで生きながらえる“政権”もあるし、大陸で新しい“狩り”にセイを出す大国もある。猫屋には複雑すぎる環境でありますが。

そんなこんなで、該当雑誌の、たとえば“政治的意味”はまったく分かりませんが、(メディアを巻き込んだ)仏国政府発表がある以上、こういった雑誌も紹介されていいでしょう。陰謀論とか、ネオコロ論争はそれが好きな人がやればいいし、、、

これはこちらのメディアの一部でも言われていたことですが、あの若すぎる2人の死者に名前を返す行為が意味があると思っただけのこと。多分、こういったジオポリ関係と、政治的レキュペラションについても、これからこちらでは話題になってくる気がします。政治化ですか。

付け加えると、在仏邦人の多くが意識してないようですが、実は私達も“移民社会”の要因メンバーなわけであって、2世代目が社会にもう出ている。二重国籍も持てない彼らはそれでも日本のパーツを抱えている。またサルコジに対する評価にしても、移民政策は直に関連するんですよね、、。

猫屋

TB、三回目もだめでした。ね式ブログもブラックリストに載ったかいな、、、いや冗談。

猫屋

クノチャン、
いやいや、内田先生を鞭打つよりは、もっと激しくシバカナアカン、ほれ、結婚式でベルグソンを引用するあのアホとかいるわけですから。なんかル・モンド読みの某隠居もおかしいなあ、このごろ、ってもう読んでないけど。

内田ハイパーアクティフ教授は単に、そこではフーコーがハリーポッターに従属する、あの消費マシンに捕まってしまっただけでしょう。読者としては、心臓発作を起こす以前にマシンから開放される僥倖をただ待つという、そういうことかと。

saisenreiha

今回の騒動に対するフランス在住者の奮闘ぶりには、頭が下がる限りです。私も、フランスの事情は全く知らなかったので、色々な知見を得ることが出来ました。ありがとうございます。また、すでに騒動もすっかり静まったようで何よりです。

それにしても、フランス系ブログは、内容の充実したものが多いのに、ドイツ系ブログでは、ドイツの状況をきちんと伝えるようなものは余りないような気がします。(私が知らないだけかもしれませんが)この違いは、何なのでしょうか。

内田先生をはじめとして、大学の先生も、自分の専門を一歩出れば、少々物知りなぐらいの素人なので、専門外のことについて間違ったことを書くのは、致し方ないことと思います。

そういえば、サルコジが、新規に極右の支持を得て、この件で人気を高めたという記事を読みましたが、そちらの雰囲気はどんな感じなのでしょうか。

 クノちゃん

 猫屋さんの 「在仏邦人の〜抱えている」は大変重要な指摘だと思います。
たとえば、アメリカにおける勝ち組邦人の「名誉白人」?の称号で他の中国や韓国、ベトナムのなどからの移民を見下す反吐の出る傲慢さ、何もアメリカに限ったことではないと思いますが、
 アジアで孤立する日本は、さらにこの傲慢さで増長して行くんでしょうね。
日本人に「名誉白人」意識を持たせた戦後のアメリカの日本人愚民化政策は、これほどまでに完璧に成功してしまっています。「名誉白人」のガセ称号で、国から勲章を貰って満面の笑みを浮かべるような愚かな老人達になるのではなく「移民社会の要因メンバーにしかすぎない」と言う事実を正視しすることが、日本人としてのアイデンティティーを回復することだと思いますが。

猫屋

なんだか、店主がサボってる間にコメント欄が長くなるという、マイナーブログに花が咲いてる。。。

saisenreiha さん、今晩は、子供たちが走ってるエントリ、なんか泣きたい気分になりました。こっちでも走ってる子供がたくさんいますが。

こちらフランスでも、こんなの初めてじゃあないかしら。それぞれの“村”で生息してたブロガーがいっぺんにリンクしたのかもしれません。これが国内の(外も含めて)いろんな“村”のあいだでも起こっているのだとした、うれしいことですが、、、今回の出来事はこの国がいままで“蓋”したままだってもろもろの事項がいっぺんに出たんだと思います。これをマイナスの方向にもっていくか、プラスに持ってくのか、これは(私も含めた)住人にかかってますね。方向性としては、バンリュウだけではない、若い人々がもっと政治や選挙に声や投票やといった形で参加したらいい。ただ、メディアや誘導や、いろいろなテクニックがあるわけで、油断はならない。

フランスの極右を支えた票の多くはトッドの言うように“浮動票”だと思います。共産党や、社会党に幻滅して、あるいは保守党に幻滅して、
きわめてペシミスティックなった時の受け皿でしょう。厳密に言えば、まあ、これはカソヴィッツも書いてたけれど、“思想基盤”のない票です。この9月の日本での選挙もそういった傾向はあった気がする。

いまのところ、ショックからサルコジに強い男のイメージを求める傾向が強いのかな、と思う。これからはどう動くのか、まったく予想がつきません。

あと、内田教授にはハワイにでも行ってゆっくり休養して、読書とかもしてよい仕事だけをやっていただきたいと思うですよ。

クノちゃん、こんばんは。
もう日本のことはある意味理解するのあきらめてるんですが、なんなんでしょうね、日本。私にとって一番重いのは日本語と自分の記憶です。でもこの“日本語”もたえず変わってるでしょう?森鴎外なんて、読めない。なんなんだろうなあ、とか考え込みます。

raidaisuki

猫屋さん
raidaisukiです(わたしは「さま」も「さん」もあまり区別せず、というかむしろ親しみを感じた方に「さま」(漢字でなく)を使ってしまう癖があります。あんまりお気になさらぬように。 m(_ _)m (^_^;) )。

この投稿に皆さんが送られているコメントだけでもずいぶん勉強になります。皆さんどうもありがとうございます。
わたしの方はしばらく Jeune Afrique l'Intelligent 記事の紹介を続けるつもりですが、もう話が横にそれました(それがいのあるそれ方だと思いますけど)。ひと段落つくまで長くかかるかもしれません。

ところでTBについては、どうして猫屋さんからこちらへ届かないのかわかりません。わたしの理解では「Jeune Afrique l'Intelligent の報道(1)」のTBは
http://blog.goo.ne.jp/tbinterface.php/5e812e8dce9f4a4429e38276a62c658b/3e
に送ればよいのだと思いますが・・・

shiba

猫屋さん、はやっ!
戦時下だというのに、早いお返事エントリ、ありがとうございました。
やっぱり普段から蓄積された知識と明確な考え方をもっていると、ぱっと書けるものなのでしょうか。私はいつも五里霧中な気分です。
ちょっと体調悪かったり用事があったりして、ご挨拶がだいぶ遅くなってしまいました。ごめんなさい。

前エントリでの「フランスの階級は20年前に比べればかなり流動的なものに変化している」というところがちょっと気になっていたので、詳しく説明してくださって感謝です。
また、その一文を読み落としたつもりはなく、だから猫屋さんが「階級はもうない」と言っているのではない、とは思っていました。「階級はある」と確認する形で書いたので、猫屋さんへの反論と受け取られる可能性はあるな、とは思いましたが、そういうものではありません。ということを一応付け加えておきます。
読解力とそれを補う知識、また表現力が自分には乏しいので、色々誤解が生じることもあるかもしれませんが、猫屋さんを初め、他の方々の意見などから勉強させていただきたいと思います。ほんと、お世話になりっぱなしです。

また、内田さんの例の記事、再々読いたしましたが、ユダヤ人の歴史を念頭において、それをモデルとしての話でしたね。「期限が切れた知識ストックのアクテュアリティ」、その通りだったのだと思います。
しかし10年20年前に書かれた本を読んで、フランスの社会構造が現在もその通りであると信じている人は在仏日本人にもいます。生活する場が違うことにもよるでしょうし、そういう方にこちらからは敢えて何も言いません(というのもよくないことなのかもしれません)が、視野を広げる努力は怠ってはいけませんね…と実感します。

Nouvel Obs、私も買いました。買おうかどうしようか迷って目次をめくったら、ドゥルーズが載っていたので即買い。でも全然大した記事じゃなかったですけどね。
他の部分はまだほとんど目を通していません。

他所様で長文、失礼いたしました。
今後ともよろしくどうぞ。

猫屋

raidaisuki さん、
今回はTB無事着地したようです。TB用のURLではない、ぺージURLの方に送っていたようです。ご指摘、どうもありがとう。
話がそれる、のもブログのブログたるところだと思います。(猫屋の得意技でもありますが、、)こちらでも、たとえば“意識的”新聞と、個人のブログと、そういったものに触れることがない人々がTVなどを見て、あるいは周囲の人間からの意見でのオピニオン形成というのもあるわけで、“話題”があまりにも直すぎて、どっちに行くのかまったく見て取れないわけです。

shiba さん、
いやいや、このエントリはshiba批判などではなく、言うまでもないか、一種の“バトン”引継ぎでありました。これもブログの使い方なんで、恐縮はしないでちょうだい、と恐縮する。
ま、私は暇なのよ。あともちろん、距離を置いて、時間をとって“正確”な文を書くか、あるいは“熱いうちにたたいて”みるかは選び方の違いなんですが、どうも猫屋はやっぱなんか書きたくなっちゃう、これが“書け”と命令されたらたぶん何にも書かないだろう。あくまでブログだからできることでしょう。

実際の現在のユダヤ系の知識人、には私が挙げたトッドやカソヴィッツがいます(エドガー・モランも)。“傾向”としての彼らの国境を軽く越えてしまう強さはあるね。ただ、(残念ながら)ジェノサイドもディアスプラもジュイッシュに限られた問題ではない、という視点はまだ理解が難しいのかも知れません。

ヌーベロプス、TV・映画案内のために買ってるですよ。通常は新聞が時間的に距離を持って扱えない内容も、週刊誌なら冷静に書くってのがあるんだけど、今回はまだいい記事が出てきてない。なおフィガロのアズズ・ベガグ均等相のインタヴューがあった、
http://www.lefigaro.fr/societe/20051118.FIG0113.html?221633

今回の騒乱事後、TVがどういう立場を取るかで大きく変わってくると思います。

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