昨日からADSL再開、情況解説。(この問題に興味のある人だけ読んでね)
・プロバイダーの“ADSL2”に乗り換えると20メガまでOK、というおいしいオファーに乗ってしまったのが間違いでしたね。一ヶ月ほど前にあったADSL2+7ユーロで電話基本料金込み、というのは断ったわけだが、今回はフランステレコム契約キープ(現在の電話番号もキープ)なわけで、これならADSLが使えない場合でも、ダイアルアップと電話の基本機能は使えるんだからいいやと思ったのが間違いだった。
・ところがADSL2に変更して数日後に突然、ADSL、 IP電話とも使えなくなった。サポセンに電話すると、以前と違って5分ぐらいでホットライナーにつながるのはいいんだが、どうも海の向こうの“テクニシャン”のようである。話はどうも食い違い、途中で“上級テクニシャン(なんか本土の人の感じ)”に交代。やっと話が本題に入ると“タイムアウト”(サポセンとの電話は30分で切れるお約束)。
・てなわけで、結局プロバイダ・サイドの結論は、アパート内の電話回線が長すぎて、“パケ”つまり団子状態の伝送が損失されちゃってるから、電気屋呼んで回線単純化すべしというもの。それに対して、懐疑主義コンシュマーの私の答えは、なら前の契約/adsl1に戻せと言うもの。大体向こうの言う故障の原因に根拠があるかどうか私には確認できないし。大体値段が同じなら、TVをCPで見ない私には(仮想)20メガに緊急必要性はない。このときのホットライナーはたぶん海の向こうの人。“契約は契約であるから取り消せない”と強気であった、、、がまたしてもタイムアウト。
・もう一度電話しなおすと、こんどは本土の人風、あくまでクールにこちらの要求を聞いてくれる。ただ、もとのシステム復活には5-7日かかる。その間はダイアルアップが無料で使える。
・それから6日たった昨日の日曜日、久しぶりにアダプター/ルーターをつなげてみたら、adslランプがついてるじゃないですか。でもあけたファイアフォックスの窓は真っ白のまま。通じてない。。。またサポセンに電話。このごろは日曜日もやってるわけね。今回は最初のお兄さんが中くらいに話の通じる方、でもいろいろ試しても埒開かず、時間切れちかくアダプターリセット案をエイヤっとご教授いただく。なんだ最初から言ってよ、などと言う暇もなくタイムアウト。
・アダプターのリセット後、接続設定する。が、こんどはWIFIが使えない。エッ、ウッソ。さっきまでノートブックのほうは繋がってたのにい、でまたしても設定→うまくいかない→サポセン、、、、どうにか繋がる。
と、長くなってしまいました。
問題点は、仏国固定電話市場の自由化に伴って、市場/ケーキ分配をめぐって激しい競争状態になってるわけね。イタリア系のALICE、ドイツ系CLUB INTERNET、フランス新興CEGETEL、NEUF、米系AOL に今んとこはまだ電話線牛耳ってるフランス・テレコムのWANADOO。各社比較表。
いままでフランステレコムが所有管理していた電話網を、各プロバイダがグループ化して自己管理使用というわけだが、実は技術的にはまだその段階にはない(と私は考える)。が、価格&サービス競争の結果として、一時のMS式前倒し製品化現象がネット・プロバイダー業界で起きてるわけだ。 ADSL天気予報と最新ニュース
しかしいったい、この価格競争でわれらコンシュマーは得してるのだろうか。
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この2週間ほど、私はいたって健康な日々を過ごせたわけです。
本を読んだ。アマゾンではない本物の本屋に出かけた。
郊外まで出て、森を散歩。栗拾い。
映画を見に行った。
しっかり料理した。昨日は子羊の肩肉のローズマリ・ソースロースト(参考レシピ)と長い間懸案だったグラタン・ドーフィノワ、デザートはクレーム・キャラメル(プリンです)。ちょいといいワインを開けて、おいしいパンにおいしいチーズ:イタリアのパルメザン、サヴォワのボーフォル、いわずと知れたロックフォール、この夏何故か日本で話題だった仏産古めのミモレットなど、イタリアの葡萄もうまいし、至福の日曜でありました。
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とまれADSLは戻ってきたわけで、次回からは本来のねブロに戻る予定です。
なるほど、なるほど、ふむー
世界にツナガラナイ、至福の時が過ごせたと言う事ですね。
投稿情報: クノちゃん | 2005-10-26 02:06
いやいや、ネットは世界のあるファーズではあるんだけど、つまり数ある世界のインターフェイスのうちのひとつだけど、ネット世界イクオール、リアリティではないし、ネットだけではこれは“閉ざされた”世界かな、という意味かも。
本に関しても、本体紙版を読まないで、アマゾンで買って(あるいは買わないで)ネット上にみつかる論評を読んで理解した気になる傾向が最近強かったんだけど、久しぶりに本屋めぐりをして、実際にいろんな本を手にとってみるとまた別の本の選び方になる、とか。
昔の日本、まだ国鉄のストってのがあった頃、麻痺した首都圏をテクテク歩く感じと言うか。
これもイマはムカシだけど、お店がしまってた正月三が日の平和、というか。
フランスの日曜日には、まだこの手の“休戦”状態があるのですよ。
投稿情報: 猫屋 | 2005-10-26 13:35