《家賃190万円豪華アパート転出へ 仏財務相、批判受け》
8人の子持ちで知られるゲマール仏財務相(44)が、国費負担の豪華アパート住まいを批判され、引っ越すことになった。公費抑制の旗振り役でもあり、600平方メートル、月家賃が月給と同じ1万4000ユーロ(約190万円)というのはさすがに通らなかった。「ゲマールの言行不一致」と特報した16日付の週刊紙カナール・アンシェネによると、アパートはパリ有数のブランド街モンテーニュ通りのそば。財務相一家は今年1月から、5階と6階の各300平方メートルを占有し、1万5000ユーロ(約200万円)をかけて両階をつなぐ内部階段もつくった。。。
ゲマールに子供が8人いるなんて、有名な話ではないですが、まあいいか。カナール紙の元記事は読んでないんだが、このスキャンダルの伝播経過を理解した限りで簡単に書きます。
1. 毎水曜日発行の風刺紙カナール・アンシェネがゲマール大臣の新居問題をスクープ。(この新聞のすっぱ抜き記事の大半はインサイダーからの通報がベースです)
2. カナールの記事を受け、リベが記事を出す。16日エントリ参照。
仏公営放送ラジオフランスのニュース局フランス・アンフォが大幅に取り上げ問題アパートの立地条件、大臣の家族構成をはじめ、特に14000ユーロという家賃を協調し、30分にいっぺんほど(私の印象だが)のをいちんち中流す。昼過ぎ発行のルモンドはほぼスルー。
3. 夜20時の民間テレビ TF1で大臣インタヴュー。
4. ラファラン首相は政権メンバーの住居選択自己規制案を発表。ゲマール大臣は引越しの意思をいったんは否定するが、最終的には引越し声明。
ね式コメント:今回はカナールのセンタリングからフランス・アンフォに非常に上手くパスが通った。フランス・アンフォの記者が『190万円、いや1万4000ユーロ』と読み上げる声には怒りが聞き取れたし、聞いてるこっちも腹が立たないではいられないわけだ。
で、結局『ゴーーーール!=大臣引越し、内閣住宅規制成立』。しかし、やっぱ革命の国、お上にたてつく時の連携プレーはみごとである。
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