というわけで、13日間の日本旅行も無事終わり、古巣に戻ってまいりました。最終日は成田に宿を取り、年末の成田山に御参り、参道のうなぎ屋のいい臭いにつられてうな重を食し、あとは宿のプールで泳ぎ、サウナで汗かいた。夜は駅前で買ったたこ焼きで日本酒。ああ日本、であります。
今回最初に訪れた熊本は、『北海道ですか?』な冬景色で、聞けばパリも大雪ユーロ・スターも止まり、合衆国でも寒さで飛行機飛ばず、シベリアではマイナス60度まで気温が下がったとか。北半球同時寒波だったわけです。阿蘇の地獄温泉まで車で行ったけど、下山が恐いってんで、そのままユーターン。下からぼこぼこ湯が沸いてくるという硫黄のつよいこの温泉、次回には浸かりたいものであります。
なお、熊本では、首都圏を脱出し農業をやっている高校の同級生が住む築80年の家に居候。天草と阿蘇に遊び、温泉ののちビール。夜は米焼酎;白岳のお湯割り、最終日の夜は熊本市内の飲み屋で魚・焼き鳥などを頂いた。。。
夕刻の熊本城は、きわめて端正な姿でこちらを圧倒する:石垣の描くカーヴの繊細さと力強さの共存、城の黒と白のコントラストがすばらしい。機能美の頂点であるね。次回にはちゃんともっと時間をかけて、城内も訪れてみたい。
天草も海風が冷たく、残念ながらイルカもイナイカな 冬景色でした。いつか長崎あたりまで脚を伸ばしてみたいし、天草の古い教会も訪れてみたいもんです。友人夫婦はふたりとも半農半サラ、できた米を個人ブランドで販売、自分の畑の作物を食べ、ご近所さんにもわけ、それが他の野菜になったり焼酎になって帰ってくると言っていた。天草や友人宅近くの店で、高菜漬け・わかめ・ひじき・正月用かまぼこ・生うに・のり・アジの開きなどを購入。。。在外人には天国であるね。
東京圏では、実家・友人知人、親しい親戚のおじちゃんやおばちゃんに会い、バブリーないとこと担いでいったドンペリ開けて中華で会食。買い物はなぜかさいたま新都心って変なところと、銀座(ライオンにはお世話になった)、御茶ノ水。今年は友人のいる吉祥寺にも行かなかったし、新宿・池袋・渋谷・原宿も行かず。2週間というのは長いようで短い。
御茶ノ水の地下鉄通路にも若いホームレスの男の子たちが常駐してたり、マクドやドトールでも暇を潰す若い人が多くなっていた。さいたま新都心の郵便局のそばを、アルバイトの女の子たちが郵便局自転車でびゅんびゅん飛ばしていて、あれは見ていて気分がいい。年賀状配達要員なんだろう。
駅のホームや都心部でも、タバコの吸える場所がどんどん減っていて難儀した。湘南なんとか線に乗りそこなって逆方面に行っちゃって、なんと夜の10時過ぎ鎌倉に到着。次の電車を待つまでの約25分間、重いスーツケースを転がしながら寒いホームを行ったり来たりした。喫煙所はこの一年で消え去っていたのだった。
首都圏の喧騒に巻き込まれる前に、熊本で3日間のんびりできたのがうれしかった。田舎には田舎の苦労があるんだろうが、あそこでは時間がゆっくり流れている。食材も大概がどこのだれそれちゃんが作ったものとか、庭の大根とか八朔とか自然薯で、うまいんだよお。
熊本最終日に、道なりにあったうどんやで鍋焼きうどんと日本酒を頼んだら、うまい手打ちの鍋焼きうどんが600円。日本酒はコップ酒でちょっとビックリ。広い窓の隣の畳に座ってたんだけど、すぐ横をローカルな電車が通り過ぎてまたビックリ。 友人たちとよく笑った。
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なんだか、2009年はあいまいに過ぎてしまいましたが、2010年はちったあましな年になってもらいたいモンでございます。
なにはともあれ、本年も、よろしくお願い申し上げまする。