ル・モンドネット版(月6ユーロ;広告ないから)有料購読してるんだけれど、久しぶりに構成を新しくした本誌の、日曜-月曜版を買ってみました。
ニューヨーク・タイムスのダイジェスト版(モチ英語)別冊8ページがついて、経済特集ページも本誌中に組まれ、来週のTV番組別冊もあるから1.30ユーロは高すぎないかも。5.60ユーロ払えばこれに古典映画DVDもついてくる仕組み。今週はマルセル・カルネの「Les Tricheurs」だった。でもこれは買わなかった。
まだざっと目を通しただけなんでえらそうなことは書けない。以前よりサイズが大きくなった写真やイラストがより Libé 的、つまり粋なスキンになってる。ブラッド・ピットの大きな写真つき一ページ記事は嫌でも目を引くし、全4ページのオリゾン最初2ページはブザンスノー特集、あと2ページはデバ/議論ページで、オバマを画材にしたオーストリアの風刺イラストも大きく掲載してあって、左ページにはハイチの大学教授にしてジャーナリスト Lyonel Trouillot の文章:タイトルは「Les pays pauvre et l'ogre」。対して右ページにはあのスラヴォイ・ジジェクですよ。
熱狂的ファンのために、ジジェク記事リンクを貼っておきます:内容はオバマ批判。
Après sa version barbare, voici l'empire américain à visage humain
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時事としては、グアドループで続いているゼネストの大きな写真があったり、エコノミー・ページの最初にルーブル貨幣レートが下がり続けるロシア経済の記事があったりするんだけど、29日のスト・デモに関する記事は極めて小さくて、アレレレ、と思う。
まあ、この頃はニューヨーク・タイムスやヘラルド・トリヴューン、ガーディアンやFTも読みたくなったらネットで見ていて紙版は買わなくなってるんで、それらの紙面がどういう構成になってるのかよく分からないけど、ル・モンド紙もモダンな(あるいはポスト・ポストモダンな?)グローバルスタンダードに近づいてるんだろうなーと思う。
これは日曜-月曜版ではないんですが、気になったのでクリップ。金曜30日の紙面から、いつも過激なライシテのジャンヌ・ダルク、Caroline Fourest の教皇に関する記事です。
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他の多くの新聞と同様、資金繰りに苦しむル・モンドなんですが、サルコジ批判が百花繚乱、いや間違った百家争鳴しそうな仏ご時世でありますし、世界は混沌。生半可な紙面ではなく、ズバっとスマートなル・モンド紙再生を期待したいものであります。
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