ここんとこ、頭がバッハ構造になっていてちょっと困ってるんですが、だいぶ前にTVの夜のニュースで見たダヴィッド君 / David Fray は、 なんか見た目(ヘアスタイルとか、椅子をめちゃ低くしてピアノ弾いたり、弾きながら歌ったりで)グールド大好き少年だねえ、と同居人と笑っていたんだけど、音楽専門K夫人と話してたら彼女が気に入ってもう新譜をダウンロードしたとか言ってたんで、再度ウェブで見つけたヴィデオで聴いてみた。
バッハの音自体の持つ“喜び/歓喜”みたいのがよく出てて好ましいんだよね。これはモーツアルトにとても近いんだけど、バッハの、それでもなんか“枠”はあって、狂気には至らない(のかも)。
ロック・パンク世代ですかなあ。(ピアノ暦半年弱の)同居人は何をトチ狂ったか、隣の部屋で“平均率”練習してますよ(今からじゃ遅いってば)。
まずはヴィデオ、バッハのピアノコンチェルト、録音風景です。
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14日追記:ヴァージンの手が回ったらしくあとのヴィデオが消えちゃった。残ってるのを貼っておきます。
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人間、天真爛漫・元気が何よりですね。てか、英語がもろナマってて笑っちゃったですが。。。そのオーバー・パフォーマンスぶりに反して、指使いの軽さと出てくる音・タッチの繊細さは特筆に価すると思う。
どうも録音風景をアルテが放映して話題になったようですが、残念ながら番組はアタクシ見損なった。モーツアルトをどう料理するのかもちゃんと聴いてみたいね(グールドはモーツアルト嫌いだったみたいだしさ)。
1981年に南仏のタルブに生まれ、今はパリでキャリアーを続けるダヴィッド君ですが、これからの展開に期待します(クラシック音楽界でのブラッド・ピットかも)。
sensualといってイヤな顔をされているところがいいですね。しかし、やはりもうすこし枯れてからのほうが、バッハの演奏としてはおもしろいかも。グールドとの比較上もね。
投稿情報: MASH | 2009-03-08 10:54
DVDで見ると、最初はイヤな顔してたおにいさんもだんだん納得して楽しそうに演奏してる、そのプロセスが面白かったですよ。フレイ君には長いキャリアを期待したいです:こっちも長生きしなくちゃ。
グールドは一時代先を行ってたから、聴衆の支持は得たけど当時の同業クラシック音楽界とは折り合いがつかず、スタジオ録音に引きこもってしまった。その点、フレイはコミュニケーション能力あるから、その分これから大きく変わっていく可能性もあるかも、です。
投稿情報: 猫屋 | 2009-03-08 14:10