6日のル・モンドから、ガザから途絶えることが多い電話で伝えられた現地状況です。ガザ地区には、“安全”を理由とするイスラエルの要請で外国ジャーナリストは入っていません。
「私たちはこの攻撃を対共同体刑罰のように受けている」
2009年1月6日
"Nous vivons cette agression comme une punition collective"大学教員、主婦、医師そしてジャーナリスト。11日前にイスラエル攻撃始まってから、この4人のガザ住民は文字通り外界から隔離されている。電話回線が機能するのはまれで、イスラエル軍は領域全体に越えることのできないチェック・ポイントを設置した。人質になったと感じている中産階級出身の4人が、この出口なしの戦争を語る。
アル・アクサ大学で講義を持つハイデール・エイデール/Haider Eider は、イスラエル空軍機からの激しい空爆を受けるガザ市の内閣ビルから数百メートルのところに住んでいる。「内閣合同庁舎への攻撃が始まったとき、私は眠っていたんだ。アパート全体が振動した。ガラス窓が私の周りに飛び散った。部屋中ガラスだらけだった。寝ていたのが幸いでした。それ以来眠っていません。話している今でも、ヘリコプターやF-16それからドローンが窓越しに見えている。5分ごとに、大砲・ロケット弾・空爆攻撃がある。」 声の背後で爆発音が聞こえる。 「聞こえますか?砲弾だ。」
無宗教と自分を規定するこの大学教員は、2006年にハマスには投票しなかった。自らの信念にもかかわらず、選挙の勝利者(訳注;ハマス)を現状況の責任者とは考えることができない。「これはイスラエルとハマスの戦争ではなく、パレスティナ人民全体の存在自体が焦点となっている。私たちはこの攻撃を、共同体全体に対する刑罰として生きている:ハマスに権力を与えたために、私たちは攻撃を受ける。これは戦争犯罪であり、民主主義に対する犯罪だ。」 彼によれば、イスラエルの攻撃は、ハマスの弱体化からは遠く、『侵略者』に対して総人口の連帯を強めるだけだ。 「けれど、問題はハマスに限定しえない:戦っている人々はすべての流れから来ている。国家解放運動だ。これは2年まえにレバノンで起こったことを連想させる。イスラエルはヒスボラの基盤構造を破壊しようとしたが、あの戦争後、ヒスボラはかつてないほどの支持を得ている。。。」
ニルメーン・クハルメ/ Nirmeen Kharme はガザ市内に住む主婦である。彼女は引き続く戒厳令下に3人の子供たちを育てる疲労を語る。「11日の間、私たちは家に閉じこもっています。義理の姉妹とその娘と同居しています。子供たちは4階に住んでいるのだけれど、爆撃のせいで怯えています。食料の貯蔵はあります。こういった状況には慣れているのです。子供たちはストレスのせいで一日中食べ続けています。ガザは子供を育てるための場所ではないのです。。。」
この母親は、ハマスが現状況の責任者だと言う。「私はハマス支持者だったことはないし、これからも絶対に支持しません。現在、街中で戦っているのは新しい世代です。ほかのメンバーはどこにいるのか?誰も知りません。彼らの犠牲になるべきなのは私たちではありません。この戦争後ハマスがより力を得ないとは誰も言えない。私はそれを望んでいません。私は、単に人間として生きて行きたいと切望しています。。」
ハディ・アブ・クフシャ/Hadi Abu Khusa は、ガザ地区全体の移動クリクックを管理するNGOメディカル・レリーフ・コミティの責任者だ。爆破音の聞こえる中、地域がいかに『人道的カタストロフ』 に近似しているかを説明する。イスラエルがガザに住む無実の人々を助けないとしたら、彼らは死んでいく。電力がないから、私たちにはもう必要とされる水もないのです。想像できますか?水は、酸素のようなものだ。スーパーマーケットには、もう果物もないし、パンもないし、なにもありません。ジャガイモと卵を食べています。
彼によれば、病院に入院する患者の95パーセントは一般市民である。彼の医療チームには、すべての被害者にあてる十分な薬品がない。アブ・クフシャは、このまま打ち負かされることを望まない。「私たちは働き続けます。」と彼は言う。-けれど、その言葉からはむなしさが感じとれる。「私たち医療チームが介入することはますます難しくなっています。イスラエル軍はガザ地区をみっつに分断しました。誰もゾーンから別ゾーンに移動できません。死体置き場には、誰も確認にこない無名の死骸が重なっています。。。」
フィダ・キシュタ/Fida Qishta はラファに住んでいる。この女性フリージャーナリストは、張りのない声で、なぜイスラエルが市民を責めたてるのか分からないと話す。「F-16が昼も夜も空を行きかっています。彼らは、パレスチナ人の国家建設を助けるだろうすべてを破壊しています:学校・各省・道路、そして家々まで。北のほうでは、彼らは人々に住居から避難するよう勧告し、それから人々を爆撃するのです!昨日、家の前で遊んでいた近所の子供たちが殺されました。。。今日は、ガザの自分たちの家の中で7人の子供が家族もろとも殺されたと聞きました。。。想像できますか?世界は、ここで実際に起きていることを理解するべきなのです。。。」
ソレン・シーロウ/ Soren Seelow
・・・ と、翻訳は終わったのですが、アラブ語はできないので、各名前の発音はかなりやっつけであります。
コメント