まあ、このヴィデオの編集の仕方には若干突っ込みたい部分もあるわけですがひとまずクリップ: Les mots ont un sens から Sarkozy : "l'Europe nous a sauvé des dirigeants socialistes" - Vidéo
(非仏語圏リーダのために解説すると;ヨーロッパのおかげで、フランス元首は共産党でも社会党でもなくてすんだのだ、バックミュージックは“私を食べてね”である)そうだが、
この一ヵ月のカフカ風味パペラス大作戦期間中に分かったのは、いつのまにかパリの学区制がなくなっており、9月からの高校入学手続きがめちゃくちゃ状態。つまり誰でも好きな高校に入れるわけで、(アンリ・キャトルとかルイ・ル・グランの以前から学区枠外だった高校を除いた)進学校にパリ中から入学志願者が殺到。結局、行く先の見当たらない生徒が案外いるらしい。で、金のある家の子は私立に。あとは19区とか20区のゼップ。
ラ・ポスト(郵便局)の民有化も進んでいる。いままでは郵政金融系のほうは民営、でもLivret A(いわゆる郵貯;利率たしか4%で無税、いつでも引き出せる)とかは国有郵政がやってたはずだけど、Livret Aの自由化(民間銀行でも同業務が出来るようになった)に伴って、郵便配達業務も株式公開の予定だそうだよ。
Livret A の資金はHLM(低家賃公営社会住宅)建設に当てられてたんだけど、これの民営移行で経営内容は変わっていくと思う。遅かれ早かれ。
その流れで ポストでも、消費者金融や(貧乏人対象の)民間補助保険業務を始めるそうだ。サラ金部門はソシエテ・ジャネラル(ジェローム・ケルヴィエル事件以降、国家はソクジェン身売りを図ったが誰もこのM&Aには乗ってこなかった)が、ミュテュエルは外資民間保険が受け持つらしい。
すでに、猫屋の住んでるあたりの水道局は民営化され、それ以来水道代が急上昇した。サンティーニとドヴェジオンとバルカニの努力のおかげである。オヤビンはあのブイグね。
サルのプロ・チャイナはカルフール(何ヶ月か前にラガルデールが創立者家族の持ち株をゲット、大株主になったのよ、ハード・ディスカウントEDもラガルデールが購入、、)が中国大陸で米資本ウォルマートと競争してるんで、そのせいだろう。
外交政治は国内政治の延長、と言ったのは誰だっけ、忘れてしもた(多分、クラウゼヴィッツか、チャーチル)。
職務別相互援助だったはずのミュチュエルもいつの間にか自由化されてて、外国資本が一機導入されてた。肝心のセキュリテ・ソシアルはその業務の多くを民間ミュテュエルに外注している。つまり、相互援助社会システム(=共和国)の崩壊である。
改革・改革と喜んでる場合じゃない。ちいさな政治・ちいさな軍備で米フェデラル支出減少=サブプライム、ハリバートンとマードックの楽しいお友達ブッシュ世界的貢献度を見よ(コXXミもだが)。
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仏教育業界(いつのまにか、そうなってた)の変動が凄い。
誰でも、仏共和国教育は国家負担と思って高い税金払っていたわけだけど、内部からの民営化が着々と進んでいる。
これは高校生の子弟がいる邦友から聞いたんだけど、住んでる16区の公立高校(つまり超進学校)の優秀な生徒でも、この頃はかつてのエリート校のENAとかには行きたがらないんだそうだ。ノルマル・シュップも駄目。
なぜなら上級公務員になるよりは、Xとかに行って、それからMBAをフォンテンブローかロンドンあたりで取って、民間金融系とかマルティナショナル企業の経営陣に組み込まれる、てのがトレンドらしい。あるいは法科で、国際法と経済勉強してから留学、国際民法弁護士、あるいは国際公務員だって(高度英語力必須、最小3ヶ国語必要)。
なんか、そこら中に教育省とはなんら関係ない民間教育機関(大学・企業)がキノコのように繁殖している。仏国トップ経済校HECも、国立ではないので年間費用は9000ユーロとかかかるはずだ。国立のはずの経済大学ドーフィンも年間学費を3000ユーロに値上げした。いまんとこ、シオンスポは1500ぐらいのはずだが、ここ出ても就職率は芳しくない。
理数系でも、プレパ(準備校)なし5年制民営エンジニア養成グラン・ゼコルや国家援助を受けてないプログラミング専門校とかがいろいろある。
小中高校生徒を対象とした、日本の塾にあたる受験校も多数あって、家庭教師派遣から休暇中集中講座や集中合宿が花盛りだ。
米国資本のパリ米国ユニバーシティなんてのもあって、聞いた話では年間20 000ユーロかかるって話:330万円ぐらいか。高いのか安いのか、よく分からなくなってくる、、って教育は値段じゃないでしょうが。
ここフランスでは数年来ベビー・ブームですが、大丈夫なのか?
同時にパピー・ブームだし。。。
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フランス・テレビジョンは仏国版BBC を目指してコマーシャルなしにするんだそうです。しかし、モンティーパイソンのBBC、サッチャーとかブレアとか女王がCEO を任命してなかったはずですよねえ。BBC的フィルハーモニーオーケストラまで税金でまかなえるはずはなし。もちろん、ラジオのフランス・キュルテュールも解体ですよ。
だみだ。
ま、今夜はこのぐらいで、
仏国病院危機、と、仏国軍事力危機、と仏国メディア危機のその後、と仏国裁判制度および刑務所危機、とガベッジ・オルトフー、なぜ天然ガスの値段は原油価格に追従するのか、なぜサルコ・クシュネール・ブッシュ路線ではイラン・イスラエルが危ないか、CNRSも解体だとか、仏原子力発電所の汚染漏れとかについてはまたいつか。
おまけ:今週のオブスに、某保守有名作家がギー・ド・モルメッソンという匿名で寄稿しております。連載だって。保守メディアが載せてくれないんで、オプスに頼んだそうだ。ははは。アンリ・ゲノのストーリー・テリング:Bel-Amou, un complot à l'Elysée
レジスタンスは続くよ:Walk, don't Run.
ところで、先週パンテオンのあたりをほっつき歩いてたら、マックス・ギャロとすれ違った。たしか最初はミッテランの顧問、続いて奇跡の人シュベンヌモンとナショナル系ソシアリズムを目指すが失敗。のちナポレオン・ボナパルトの伝記を能天気に書き、文庫やTV番組にまでなった自称歴史家(ぷっ)。今はサルコ・ラガルデール・チームの人ね。
緑っぽい背広上下を着て、苦虫噛み潰したみたいな顔してリュクソンブール公園方面に歩いておったよ。やたらでかい。デフォンスに高層経済・社会ミックス建築を建てることになったジョン・ヌーヴェルぐらいでかい。マルサは小さい人間が嫌いなのだろう。
権力・権力、である。フーコーが墓から生き返りそう:アルチュセールとボードリアールとデリダも、ラカンも、ミッテランも、、、ことによったらアベ・ピエールも、たぶんサルトルもアロンも、もちろんモンテスキューとモリエールと、わが師匠ヴォルテールも。共和国があぶないのです:Help !
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