あれだけ批判の声が上がっても、小学校でのホロコースト学習プランを、サルコジはごり押し実現するつもりのようである。
フランス・テレヴィジョンでのCM撤廃論も同様。現実化に向けコミッションを作り検討させるんだそうです。
またコミッションですよ。大宣伝した環境グルネルで、結局実現化したのは新車購入に国家補助金(税金)出すってのだけ。。アタリ・プランも、結局アナウンスだけで続きはない。
新大統領夫人は、パリマッチ(プリンセスが公園のベンチでカナール・アンシェネをお読みの図。。)をはじめグラビア・ゴシップ誌を独占だし、相変わらず車の宣伝に出てる。プライベート・ライフ?パブリック・ライフのパブリック・ワイフ。
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ムードンで、難民滞在許可を拒否されたケニアの19歳少年が首を吊って死んだ。彼の名前はJohn Naima. どこかに引っかかる名前なんで頭の中ガサゴソ探してみたら、ジョン・コルトレーンのネイマのテーマがアタマの中で鳴りだした。。ああ。AFP記事
選挙前だからだろう、政府は不法滞在移民狩り出し作戦を展開している。雇用者にとって、彼らは社会保障負担額を払わないですむチープな労働力であって、建築業・レストランでの皿洗いetc.に働く彼らのすむ13区の寮(フォワイエ)を警察は先週朝5時に“攻撃”。ドアを破壊し140人からの不法滞在労働者を“検挙”した。彼らは犯罪者じゃないだろう。
先日シャンゼリゼで、レストランで働く不法滞在労働者たちがデモをした。関連記事をグーグルで探すが見つからず。最近のグーグルはどうもおかしい。yahooで探すとこれだけ見つかる:結果
tf1、ル・フィガロ、ル・ポワン、エクスプレスetc.の鬼門媒体リストではないにしろ、カッコつき媒体リスト;france2、france-info、journal du dimanche、にグーグルも加えることにする。(翌日一部訂正なり)
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この14日のフランス2の番組からヴィデオ。仏国の経済政策と改革をめぐって、モスコヴィッチ、ベルトロン労働相らの討論。しかし、ヴェルトロンにしてもダティにしても、話を横にそらせはしても、成長率低下(税収入低下)に対する具体的プランはなにもない。話にならない。
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サルコジについてのEHESS(社会科学高等研究院)の政治学者さんAndré Gunthertの意見です。タイトルは《なぜカルラは重要か、スタイルのレッスン》:Pourquoi Carla pèse. Leçon sur le style
ストーリー・テリングで始まるこの文章、途中でちょっと眠くなっちゃったんだけど、アンヌ・ロマノフ現象を分析してる最後のあたりが面白い。抜粋のうえ内容紹介してみる。
Cherche-t-on un autre symptôme des effets néfastes de cette emprise du style? Tapez "Sarkozy" sur Dailymotion: fidèle à son rôle de révélateur des tendances, la plate-forme rapporte dans ses filets l'enregistrement du sketch d'Anne Roumanoff chez Michel Drucker, le 20 janvier dernier, déjà visionné plus de trois millions de fois sur une vingtaine de copies. L'actrice joue le texte de Bernard Mabille, dont les jeux de mots poussifs et les vannes grossières (“lui, pour sortir son poireau, il a besoin d'une asperge”) ne sont pas plus drôles que d'habitude. Sauf que. Sauf que la rencontre de la vulgarité du chansonnier et de celle du style Sarkozy produit comme une déflagration. Un trou d'air, visible à la mine des invités, qui oscille entre stupéfaction et libération cathartique. Ce n'était pas l'humour distingué des Guignols qu'il fallait pour lester la caricature de son poids de vérité. Pour attraper le personnage, il fallait parler sa langue, celle du "descends un peu si t'es un homme" – le langage du bistrot et sa verdeur couillue.
Ce que suggère ce sketch est proprement dévastateur. Il nous dit qu'il reste quatre longues années à attendre, mais que Sarkozy a perdu. L'essentiel – ce qui fait que 53% de voix se sont portées sur lui en mai dernier: sa crédibilité. Retransmis par les sondages, ce jugement-là, au-delà de ses composantes politiques, n'est pas la conséquence d'une mauvaise histoire, mais le résultat d'un choix de style. Une leçon à méditer.
要約:このスタイルがもたらす別の症状は?デイリー・モーションでサルコジと入力するとアンヌ・ロマノフが見つかる。1月20日のコントは約20のバージョンで合計300万回見られている(はは、うち約5回は猫屋だが)。ベルナール・マビーユによって書かれたコントの、言葉遊びや気前のいい下品さ(例;自分のねぎを引っ張り出すのに、アスパラガスが必要)は、彼らのいつものコントに比べより出来がいいわけではない。しかしだ。この下品さとあのサルコ・スタイルの遭遇は、突然の爆発を巻き起こす。このエア・ポケットが誘発するショックは、唖然とカタルシス(開放)の間を揺れ動くゲストたちの反応をみれば明らかだ:。これは、カリカチュアの裏に真実の重みを有したギニョル(デザンフォ)の秀でたユーモアとは異なる。サルコジのキャラクターを捉えるためには、『男だったら、ここまでちょっと来いや、、』という彼の語法、つまりビストロの語法と“キンタマ”的自由奔放性を用いる必要があったのだ。
このコントが暗示することは、実に破壊的である。それは、私たちにはあと4年という長い間待たねばならない、そしてサルコジはすでダメになったのだ、と教える。 昨年5月、サルコジに53%の投票結果をもたらした本質とは、その信頼性だった。アンケート調査によって明らかになった裁決(急落下した支持率)は、その政治的要因を越え、出来損なったストーリーの結果ではなく、スタイル選択の帰結である。。。
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20minutes から、フランス人の82%はニコラ・サルコジの私生活を批判、という記事。結局、サルコの私生活(つまり人間としてのバリュー)は大統領職と相容れるものではないと、国民10人中8人が判断しているということですね。きわめてまともです。82% des Français désapprouvent la vie privée de Nicolas Sarkozy
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このブログにアップしたアンヌ・ロマノフのコントですが、昨日もう一度見てみたら冒頭部が削除されてました。“Ca y est, notre président s'est accouplé”(しかし品がないなあ)部分です。該当映像は未検閲のものに差し替えときました。なおサルコジ研究者の皆様のため、ここにもいちど貼っておきますです。
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もひとつ。《どうやってサルコジ大統領を救うべきか?》というELBの記事ですが、面白いのは135だか書き込まれたコメントの方です。サルコジから救うべきはフランスである、という意見が案外ある。本当にそうなんだよねえ。。。
朝も、はよから よくもまあ、またやってくれました。お猿さんチーム。
何で、バンリューの人たちだけでもセゴレンかバイルーに投票しなかったんでしょうか?
これって、自分たちで選んでしまったしっぺ返しですよね。 自由、博愛、平等はどこに、、、?
投稿情報: k | 2008-02-18 11:23
はじめまして。去年の大統領選のころからの読者(ファン)です。
さて私はGOOGLEの回し者でも何でもないのですが、Googleをブラックリストに加えることについては再考していただきたく、投稿いたします。
GOOGLEはアクサンのあるなしで検索結果が変わりますし、検索語の順番でも変わったり、他にもヒット数が多いものから表示されるなど変なルールもありますが、詳細な検索(Avancee)を使用しますと、24時間以内、1週間以内などに制限することもできます。
そのようにして検索した一例が以下のとおりです。
http://www.google.fr/search?num=20&hl=fr&q=manifestation+%22sans+papiers%22+champs+elys%C3%A9e&as_qdr=w&btnG=Rechercher&meta=
いかがでしょうか。
投稿情報: 踊るカンガルー | 2008-02-18 12:07
どうも、
“サルコジ症候群”とも名づけるべきか、ヘンな病症が仏国では流行しておりまして、“サルコ”という名を聞いただけで、過剰反応を起こしてしまう。ご存知のように、アタクシもその症例のいちケースなわけです。
しかし、このサンドロームには明解な“理由/発現元”が存在するわけで、問題なのは、そのオオモトがパリス・ヒルトンでもブリトニ・スピアでもヨンさまでもなく、われらが大統領だってことだ。。。おまけにアタクシタチには投票権すらないわけで、d'autant plus 気がもめる。腹がたつ。
踊るカンガルー氏、
了解。たしかに、googleのエヴォリューのしかたはすごくて、時々あそこのチョイス方式には?と思うこともあります。そうかあ、時間制限技を使うべきなのね。。。ということで、googleは“”つきリストに置きたいと考えますです。って、ここのブログでも使ってますし(笑)。
投稿情報: 猫屋 | 2008-02-18 14:03