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うちの界隈では2月第三週あたりから、桜が咲き始めてた。もう散ったところもあるらしい。でも先日、ラ・デフォンスのソメイヨシノと、名前はわからないけど山桜系と思える濃い桃色の桜並木を見に行ったら、まだつぼみも膨らんでなかった。これは植えられたのがまだ最近だからかもしれない。季節前線がなくなって、植物界も個人主義樹が増えたのか。モクレンも盛りだし、結局南に渡らなかった渡り鳥も多いらしいし、なんだこの天気は。
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熟れたアボガドが傷んでるかどうかを、切らずに確かめる方法:へたをポロッと取ってみて、内側がまだみずみずしかったら傷んでない。乾いて灰色っぽかったら傷んでる。
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野菜炒め蕎麦:東京の藪伊豆系某蕎麦屋における野菜炒め蕎麦のヴァリエーション。
キャベツを炒める(ナスもいけます)。極めて軽く塩コショウ。蕎麦を茹でる。ワカメを用意し、ねぎも小口切り。スープ皿に水にさらした蕎麦を入れ、炒め野菜・ワカメをのせねぎもトッピング。そばつゆをかけ、生卵を割りいれ、わさびでズズーと喰うわけだ。ほぼ完全食。
納豆サンド:普通に用意した納豆(パックについてくるたれではだめ。醤油ね)を、トーストしたパンにバターつけ、のりをまずひいてからのせる。上にスライス・チーズを重ね、もう一枚のパンではさむ。カマンベールとかゴルゴンゾラでは醤油は負けると思うけど、軽い味の乳製品と醤油とのりは極めて相性がいい。別名発酵しっぱなしサンド。
ローストチキンののこりカレー:チキンの残骸(骨ね)を水から煮て、アクをとり、暇あれば20分ぐらいコトコト煮る、時間なければ直野菜入れてもよし。野菜が煮えたらチキンの残り肉もばらばらにしていれ、残骸にへばりついた肉もこそぎとる。残骸は排除し、カレーのもとを入れ、ちょっと煮込んで出来上がり。皮をむいたズッキーニを入れて溶けるまで煮ると、アーラ不思議なまろやかさになりまする。なおカレーには、すし用生姜酢漬けがあうと最近発見しました。
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北斎と広重を区別する:永谷園お茶漬けのりと松茸の味お吸い物に入っていたカードは広重。猫屋のもってる画集は北斎。まんがも北斎だな。
投稿情報: 2007-03-03 カテゴリー: Privé / 私事 | 個別ページ | コメント (2) | トラックバック (7)
先週の六日間アルプス修行から帰ったら、突然暇になってしまった。てなわけで引き続いては料理ネタです。
えー、冬の山では野菜は極めて少ないし、どうしても肉とソーシース(日本語ではサラミかな)、乳製品(チーズ、フロマージュ・ブロン、生乳、うまいし)、あとは甘いものばかり食べることになる。あれが続くと腹をこわしますね。で、平地に帰ってからは日本食連荘。
中国食料屋で買ってきた冷凍秋刀魚:三匹で4.10ユーロ。大根も買ってきて、ステーキ用溝つきフライパンで焼きました。チーズ用おろしでおろした大根は食感がいまいちですが、大ウマー。翌日までアパート中においが充満するのが難点。でもこのごろの高値でしばらく食べてなかった魚は美味い、おまけに秋刀魚ですもの、なにおかいわんや。
中華どんぶり:ネックは白菜と生姜です。このごろはそこいらのスーパーでも大根・白菜・もやし・生姜が安価で買えます。(買った白菜を新聞に包んで冷蔵庫の野菜入れに貯蔵すると意外に持つので、味噌汁・簡単漬物・ベーコン入りスープやもちろん鍋にもOKですね。) あとはありあわせの野菜、ピーマン・たまねぎ・ズッキーニとか、あれば椎茸・きくらげを用意。冷凍したイカとか、ローストチキンの残りとか、豚肉があれば上出来。
まずは適当に切った野菜を、千切り生姜(多めが吉)といっしょに軽くいため、砂糖ぱらぱら、塩コショウする。半分ぐらい火が通ったら、カップいっぱい弱の湯+スープキューブ半分を入れ、これもあればティースプーンいっぱいほどの片栗粉を溶かしたのも入れ、ふたして弱火で3分。あとは暖かいご飯にスープごとかけて、一気に食います。はふはふ体があたたまる。分量は二人分なり。
あした作るぞ、鶏のモツ煮:鶏のレバーはスーパーよりは市場の方が新鮮なのが買えます。いるのはあと、生姜・ねぎ。砂糖、醤油、あれば酒かみりん。まず一口大のレバーを油でいため、適当に砂糖・(酒かみりん)醤油で味付け、千切り生姜を入れ、斜め切りした長ネギを放り込み、味を見ながら、、5分ぐらいかなあ、中火で煮込んで出来上がり。豆腐があればさらによし。どんぶりめしでどうぞ。
簡単漬物:きゅうり・かぶの千切りあるいは乱切り、やわらかいのがあったらキャベツも。冷凍用ビニール袋に野菜を入れ、さとうをほんの少々、だしのもと若干、塩を加えてモミモミする。10分もしたら水気を切って、食べるね。時としてゴマ油+いりゴマ+醤油をちょびっとかけると、なんとなく韓風キブン。仏人相手のアペリティフにも可。
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献立ネタも、別物思い出したらまた書きます。
投稿情報: 2007-03-01 カテゴリー: Privé / 私事 | 個別ページ | コメント (6) | トラックバック (1)
アラビアのロレンスで知られる、T.E.Lawrence なんですが、実は身長が1m66だったそうな。どうも映画でのピーター・オトールの印象が強すぎるんですね。また軍医学アーカイヴによると割礼受けてたそうだ。いや、二重スパイとも言われてるこの人物の書 Seven Pillars of Wisdom はいつか読んでみたいもんだ。
身長ついでですけど、今映画 ラ・モーム(リンク先音でかいよ)が封切られて話題のエディット・ピアフは1m47chだった。マルグリット・デュラスといい勝負だね、これは。
ソプラノの帝女、エリザベス・シュワルツコップは最悪に性格が悪かった。
自分には、北斎と広重の区別がちゃんとできてないというのが、先週初めて判明しました。
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続きは思い出したら追加します。ではまた。
ひとつ追加:パリ郊外の森でよく見かけるリスなんですが、実はあいつらが森に棲みつくようになったのを1970年のころだそうです。ペットととして買ったけど飼いきれなくて森に放したのが野生化したんだそう。伝染病可寄生虫つきリスもいるんだそうで、あまり仲良くならないほうがよし。
投稿情報: 2007-03-01 カテゴリー: Monde / 世界 | 個別ページ | コメント (4) | トラックバック (1)
中国で始まった株価急落が、一回りしてダウ・ジョーンズ、ナスダックに打撃をあたえ(火曜)これは2001年の911直後以来の大幅な下げ。
今のところ、今朝オープン時に混乱した欧州各ストックは落ち着きを取り戻してる様子ですが、米国の流れ次第では、また下がり始めるかも知れません。
いろいろな記事読んでると、もともとギャンブル性の高い中国ストック市場で、中国バブル崩壊と米国経済の不安定さに対する懸念が、今回の急落を引き起こした原因のようです。けれど火曜に大幅下げで(- 8.9%)終わった上海株式は、今日は3.94パーセントのリバウンドです。。
これらの動きを受けて、為替相場では円が反発、対ドル・対ユーロでも上がってるんですが、これは金利の低い円を借りて、ドルに投資するキャリー・トレードが一時次ストップしてるためのようですね。
しかし、あれです。これって、まじ世界経済のヘッジ・ファンド化ですよねえ。桑原・桑原。おまけに株屋さんたちは、上がっても下がっても儲かるからなあ。(ちなみにアタクシは911のあおりで全株赤のまま売却しておりまして、現在ポートフォリオ空)
以下は、アサヒウェブからロイターの記事です。
海外勢主導で質への逃避、数千億円規模の株先売り/債先買い
こっちは、同じくアサヒウェブからですが、米系アナリストさんのアナライズ。
世界同時株安、前日比-515円の大幅安(2月28日後場)
後記:パリのブルス(証券取引所)そば両替商街で、このところ中国人たちが数千ユーロ単位のドルをユーロに換えてた、とは1友人の証言。んー。猫屋の持ち円はたかが600ユーロぐらいですから額が違う。
また、月曜には元米国FRB議長グリーンスパン氏が、今年中に米国のリセッションが起こる可能性あり、と発言してる。火曜の午後には、情報システムのバグが原因でダウ・ジョーンズがいっぺんに200ポイント落下、結局下げ幅は546ポイントまで行ったとか。。。桑原。
第一次大戦ってのは、オーストリア皇太子暗殺をきっかけに始まったとか言われるけど、実はいろいろなエレメントが重なって、皇太子暗殺事件が、たまたまそれらエレメントをひとつの方向に向かわせたんだと思ってる。てな観点から考えると、現在のわれらが世界の不安要因は極めて大きいわけです。何が起きてもおかしくない。
相変わらずドルが世界経済を牽引しているのは事実でも、現米国政府には世界パワーバランスを支えるだけの担保(信用)がない。ドル危機の懸念なしとエコノミストがいくら繰り返しても、実際ドルをもっとも多く保持してるのは、中国と日本です(あと現金商売、世界の華僑さんたち)。ヘッジ・ファンドやジャンク・ファンドを運営してる連中にモラルを期待してもしょうがないわけですし、、、ってか彼らには数字以外の“現実”を見てる暇ないもん。
しかし、現職のバーナンキよりも、隠居グリーンスパンの一声の方が影響力高いようですな。なお、右上は月曜の夜にパリのピカソの孫自宅から盗まれた二枚の絵のひとつ。
投稿情報: 2007-02-28 カテゴリー: Economics/経済, Monde / 世界 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
冬なしのまま今はほとんど春のパリで、遊んでばかりいる猫屋なんですが、昨日は以前関連記事をアップしたこの映画を見てきました。そしたら、主演のフォレスト・ウィテカーが、オスカー主演男優賞をとっちゃった。さもありなん。
映画自体は極めてクラシックな作りになってる。スコットランドの厳格な家庭の息子、ニコラス・ギャリガンは医大を卒業してアフリカでの“冒険”に出かけるんですね。時は1970年代です。
アフター68のなんでもありな空気の中、国境のない医師団的(MSFが創設されたのも70年代初頭なり)ミッション先にウガンダを選び、人妻をたぶらかしつつ大統領顧問になってしまう若い医師と、不思議な魅力とパワーで権力を手にするが、次第に懐疑に悩まされ結局は暴君となり狂気にまでいたるアミン大統領のかかわりを、フィクションと歴史事実を絡み合わせて描いている。
インタヴューで、監督ケヴィン・マクドナルドは幼年時代を過ごしたウガンダの自然や空気を映画にしたかったとも語っています。なお、この監督は Touching the Voidという、二人の男が冬山で遭難、クレバスに落ち込むという事実をもとにした山岳映画も撮っていて、これは見たけどかなり怖かった。
映画を見た後、なにやら極めて暗ーい気分になって、つい相棒とつまらんことで喧嘩になった。なんと申しますか、インパクトの強い映画だ。
ストーリーは極めて単純。そして、若いニコラス医師が、なんともお気軽なオポルテュニスト(日和見的)でモラルなしダメ男なんでなかなか感情移入しにくいってのもあって、アミン・ダダ=フォレスト・ウィテカーの存在がさらに圧倒的なんですね。
貧しい家庭の子供が、フィジックとメンタルの特異さを使って、同時に元宗主国イギリスや、イスラエル・パレスティナも手玉にとって権力を握るんだが、8年のあいだに単なるパラノヤック独裁者になってしまう。この、権力を手中にしたアミン・ダダの変幻プロセスを体現するウィティカーの動き方が、兎にも角にも、見ものなんです。
そういったわけで、狂った権力者というものを目前にし、対する欧州人(ニコラス)も単なる女たらしのエゴイストであって、これはどうも気分は暗ーくなったのであった。
いやいや、しかし、この演技は見るべし。熱演なんてもんじゃない。体現です。
なお、同僚医師の奥さん役がジリアン・アンダーソン、あのXファイルのスクリーおネエさんでありますよ。アミンの第3夫人は Ray でレイ・チャールズの奥さん役やってた人。
また、ブラック・アフリカが関わる映画って、アタクシが見たものでいっても、インタープレター、ロード・オブ・ワー、ブラッド・ダイヤモンドなど、かなり数が多い。見てないのでも、ホテル・ルワンダやダーウィンの、、(あとなんだっけ、タイトル忘れたが)とかあった。同時に歴史映画の数も多いわけで、ハリウッド映画がお気軽SFやホラー、CGじゃあ観客を呼べなくなって、歴史や政治やアフリカにインスピレーションを求めている、ってわけなんでしょう。結局は物語ですね、人が生きてくのに必要なのは。
投稿情報: 2007-02-26 カテゴリー: Cinema | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
19インチモニターは5日間山に行ってた間に無事(管理人とこに)配達されていました。いやあ、快適です。フォトショップ扱いが楽。adsl のほうもプロバイダーのホットラインに電話して、コンフィグ変えて再開通であります。
けど、ネットなしの生活ってのも悪くない。紙版新聞を時間かけて読むのは、自分が紙世紀の人間だってことなのでしょうか、気分がいいです。
携帯電話とネットがないと、どうも人間として不安になったりして、これはいかんね。車は持ってないし、クーラーもないけど、それでもかなり“依存度”は高いわけです。このテクノ依存度(これが0状態ってのは想像はできないけど)、高まれれば高まるほど、人間“元来の”技能度が低くなってくような気がする。たとえば、暗算する、字を書く、モノを切るとか料理する、他者とコミュニケートするとか派生としてのナンパとか、歩くとか走るとか、、、まあ猟をし獲物の皮をはがして、、とか火を焚く、まではもう無理なんだが。。。
まあ、てなわけで、低速度でのブログは続けます。
ところで、ユーロはまた上がってるわけで、G7での欧州連提議も結局米国の思案が絡み差し戻し、日本銀行の利上げも何の効果もなかったんですねえ。ブルッセルでは欧州会議がもういちど声明を出すようだけども。。。。中間レートで1万円=62.91ユーロですよん。やんぬるかな。
投稿情報: 2007-02-26 カテゴリー: Privé / 私事 | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)
adsl を遠く離れて、ほぼネット隠居生活の今日この頃でありますが、紙版ル・モンドの2記事をクリップしときます。ニコラ・サルコジとセゴレンヌ・ロワイヤルを追っかけるル・モンド記者、Philippe Ridet(2月19日付け)およびIsabelle Mandraud(2月20日付け)による大統領選挙戦 enbedded ジャーナリストの視点。各記事とも紙面2ページもの。
残念ながら紙版での大きな写真はウェブにはないんですよね。
まずは サルコと私
お次は、セゴと私
投稿情報: 2007-02-25 カテゴリー: France | 個別ページ | コメント (0) | トラックバック (0)